ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『Uボート・最後の決断』

2005-01-13 23:50:50 | 新作映画
---------Uボートの映画って多くない?
「そうだね。このUボートってドイツ軍の潜水艦。
第二次世界大戦の潜水艦映画を作ると、
これが出てこないわけにはいかないんだ」

---------でも、空間が限られてるわけだから、
どれもこれも似たような話になるんじゃない?
「うん。そこでこの『Uボート・最後の決断』は
考えられるだけの要素を、
これでもかというようにたくさん織り込んでいる」

--------たとえば?
「じゃあ簡単にストーリーを説明しよう。
アメリカの潜水艦ソードフィッシュがUボートを発見。
魚雷を浴びせるものの、自らも被弾してしまう。
ところが別のUボートによって、
彼らソードフィッシュの乗組員は救助される」

--------えっ、どういうこと?
「ここは映画もうまく描いてないんだけど、
そのUボートの艦長は、ソードフィッシュとの遭遇直前に
自分の娘が通う学校が空襲に遭い、
娘は絶望というこ無線連絡を受ける。
つまり、彼はそれによりかけがえない命の大切さに目覚めたわけだ。
敵でも命あるものは助けようと....。
ところがアメリカ側の乗組員にはある問題があった。
なんと、致死性の伝染病に冒されていたんだ」

-------うわあっ。すごい話。
「で、アメリカ兵を人質にしたはいいけど、病は味方にも広がるし、
『なぜ敵を殺さないんだ』と、Uボートの乗組員は自分たちの艦長に不信を抱く。
そんな中、Uボートはアメリカの駆逐艦を発見。
魚雷を発射して艦を沈めようとする。
どうにかしてこれを妨害しようとするアメリカ兵の捕虜たち。
この小競り合いの中、Uボートは長距離航行が不能となってしまう。
まあ、ここもあまりよく描けてないけどね。
で、ドイツ側艦長はさらなる驚きの提案をする。
それは残ったドイツ兵とアメリカ兵で協力。
比較的近いアメリカ領内の陸地に向かい、
米軍に助けを求めようというものなんだ。
これまで我慢していたドイツ兵たちも、
この提案で怒りが爆発。
反乱を起こし、アメリカ兵の捕虜を殺そうとする。
ドイツ側艦長はその行為を止めようとして背中を刺され息絶え、
あとの指揮は副長に託される。」

-------これまた現実味にゃいなあ。
「そうなんだよ。
でもこのクーデターあたりから
映画は緊迫してきたね。
ほどなく彼らはアメリカの駆逐艦に出会う。
ところが(まったく“ところが”が多い映画だ)、
無線で艦と交信してると、どこからか妨害電波が!
ジャジャーン!なんとそこに別のUボートが現れたわけだ。
駆逐艦への無線を傍受したこの新たなUボートは
アメリカへ向かおうとする“裏切りUボート”を沈めようとする。
さあ、どうする米独乗組員?.....というお話さ」

--------いやあ、「簡単に」と言いながら長かったにゃあ。
「でも、結局最大の見どころはここ。
ここを語るためには長い長い前ふりが必要だったってわけ。
“裏切りUボート”は、自分たちが助かるために仲間に魚雷を向けるのか?
果たしてその最後の決断は?
ま、そんなとこかな」

-------「そんなとこかな」って、他に見どころは?
「最初と最後に『24 TWENTY-FOUR』の
ザンダー・バークレーが出ているよ」

--------だれ、それ?

(byえいwithフォーン)

※決断困ったな度


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