ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『インストール』

2005-01-01 22:37:22 | 新作映画
----2005年、いよいよスタート。
今日は映画の日ということで
さっそく『インストール』を観に行ってたようだけど....。
「綿矢りさの原作は読んでいないから、
映画の中身だけに絞って喋るけど、
この映画は最初に登場する菊川怜がポイント。
思わず目を瞠る60年代的原色超ミニ!
監督の片岡Kは、
そこでこの映画のトーンを高らかに(?)宣言していたね。
で、後はひたすら60年代後半から70年代前半に
雨後の竹の子のように現れた
イタリアン・セクシーコメディのノリ」

------と言ってもなんのことか分からないにゃ。
「『女性上位時代』とか『黄金の七人』とかの映画のこと。
その特徴の一つは寒色系を排したポップな映像。
女性スキャットを配した、
たゆたうような旋律の音楽が流れていることも多かったな。
この『インストール』も、
「記憶のカケラ~Voce~」というスキャットが全編を覆っていた」

---------そういうのって好きでしょう?
「うん。懐かしかったよ。
でも両者には決定的な違いがある。
イタリアン・セクシー・コメディは
カトリーヌ・スパークら女優が
意味もなく脱いでいたけど、この映画ではそんなシーンは皆無。
上戸彩らキャストのセリフだけはやたらと過激だったけどね。
でも内容が、なりすましによるエロチャットなわけだから、
それはそれで仕方ないのかも。
監督はこういうポップな手法を使うことで
映画が肉感的に生々しくなることを避けたんだろうね。
チャットの持つヴァーチャルなエロチシズムを出すにはよかったのかも。
映画自体が観客とチャットをやってるような感じになってたモノね」


         (byえいwithフォーン)

※ヴァーチャル・ピンク度


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