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みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

スバル R1 ステアリング の 握りの大口径化 を実施

2014年03月07日 | スバル R1

 うちの スバル R1 は、アルカンターラ 仕様なので、ステアリングは、ウレタンではなく革巻きハンドルが標準で装備されています。

 

 色もインパネ・ダッシュボードと統一されていて、非常に上品な高級感あるものなのですが、如何せん握りが細いのです。

 前に乗っていたスバル VIVIO ビストロ の革巻きハンドルが、結構太くて感じが良かったので、どうも R1 に乗り変えてから、しっくりこないでいました。

(ビストロの革巻きハンドル)

 苦肉の策で、いわゆるハンドルカバーをつけて、太さを調整しようとしていたのですが、今度は太すぎて、よく見かけるヤンキーの姉ちゃんが運転している軽乗用車みたいになってしまいました。

 そこで、理想の握りと高級感の両立を目指して、「編むエアカーフ」に挑戦することにしました。

 更に、既製品をただ巻いても、芸がありませんから、自分なりのイメージに合った完成品を目指します。

 1.R1のツートンのステアリングは、イタリアンテイストでいいんですが、アルファロメオのMITOのステアリングを見てしまうと、ちょっと惜しい感じです。

 編むエアカーフにも赤/黒はあるのですが、色がちょっと違う感じです。そこで、あえて赤/黒ではなく黒の革巻きに決定。

 みんカラなどで下調べをしたところ、作業には結構みなさん苦労されているようです。ただ、 R1 のウレタンステアリングに問題なく装着されている方がいらっしゃいましたので(R1は直径37cmだそうです)、迷わずSサイズ(36~37.5cm)を注文しました。問題は、太さと革のサイズが合うかです。細いといっても、革が巻いてあるのですから、巻いてみて合わせ目に隙間ができたら、高級感台無しですので。

 注文したあとで、心配になって円周を図ってみたら92mmぐらいでした。編むエアカーフのSサイズは、92~98ミリまで対応ということですからドンピシャもしくは、少し革に余裕がでる感じですね。それにしても、この数字から見てもR1の革巻きステアリングは如何に細いかということがわかります。

 2.次に、編み方ですが、Youtube のメーカー説明をみると、糸1本でグルグルと編んで(縫って)いくようになっています。

編み込み式ハンドルカバーの編み方

 しかし、アルカンターラ仕様のハンドルの縫目をみると、明らかに違う縫い方です。

 ベースボール・ステッチというものらしいです。

 編むエアカーフ推奨の編み方は、簡易なベースボールステッチのようなのですが、これをやるには目打ち穴が左右半分ずつずれている必要があるようです。ところが、編むエアカーフの目打ち穴は揃って打ってあるので、本当の簡易ベースボールステッチにはならないようです。

 このような編み込み作業は、この先経験することもそうないので、正式のベースボールステッチに挑戦することにしました。

 Youtubeにベースボール・ステッチを説明している動画ありましたので、これを参考にします。

【革の縫い方っ!9】:『ベースボール・ステッチ-?』 レザークラフト動画<016>

 これを実践するためには、商品付属の針1本ではできないようですので、針を買い足す必要があります。

 3.更に、ステッチの糸は、商品付属の黒(昔は豪勢に黒・赤・黄の3色付属していたみたいですが)ではなく、インパネの色に合わせることにしました。R1のインパネは赤というより落ち着いたワインレッドですので、これにあった糸を探しました。

揃えた材料がこれ。

 

 レザークラフト用の糸を使うのが一般的のようですが、麻糸はロウ引きをしなければならなかったり、結構面倒です。

 これは、釣竿の握り糸というものでナイロンでできています。付属の糸の太さと比べて、もっとも近いもので、かつインパネ・ダッシュボードと色が合っている(エンジだと思います)ものをえらんだら、補修糸の極太というものになりました(近所の釣具屋さんで、これが在庫の最後の1個でした)。あとは、ダイソーで買ったクロスステッチ針。付属のものよりちょっと細めです。

 では、作業を開始します。

 

 縫う距離の7倍の糸を通した2本針で、交互にクロスさせながら編んでいきます。

 Youtubeのベースボール・ステッチの解説にありますが、どちらの糸を上にクロスさせるか決めて、すべてこの順番で進めれば、目がそろってきれいです。R1 のアルカンターラステアリングも向かって左側の糸が上を通るように編んでありました。今回のエアカーフもこの向きに合わせました。

 

 編み込んでいくうえで、何度も危ない目にあった注意点を列挙します。

1.穴に糸を通して引っ張るとき針を持った手だけで、引っ張ってはいけません。糸が長いため糸が絡んでダマができてしまう可能性大です。反対の手で糸が絡まないように送り出しながら引っ張ります。

2.差す穴を間違えて糸を通しなおすとき、針を逆さに入れて戻そうとすると、既に通っている糸を針で貫通してしまい、糸で糸を縫うことになってしまう可能性大です。こうなったら収拾が付きません。知恵の輪地獄となってしまいます。更に糸の強度も落ちてしまいます。

 従って面倒でも糸から針を外して、糸だけ引っ張って間違った穴から抜くようにするのが安全です。

3.最初のうちは、糸が長いので、左右交差して訳が分からなくなることがあります。一目針を通したら、糸を最後まで穴から伸ばし切って、ステアリングからなるべく離れたところに針を刺して(ラムのクッションを針坊主がわりに使いました)置き、左右の糸が分別できるようにしながら交互に編んでいきます。

4.裏側の革に針を通すときは、ステアリングの裏に顔を回して、針の出てくる穴を見ながら差すと確実に通せます。表側から穴を光にすかしてやる方法も試しましたが、穴が確実に開いていないところが多く、この方法では大変時間をロスしてしまいました。

 どういうわけか、差す方より、出る方を目で確認した方が人間見当がつきやすいようです。

5.5目ぐらい編んだら、目通し(キリ)のようなもので糸を引っ張りながら、革の合わせ目をぴったりと塞いでいきます。このとき、糸だけを引っ張るのではなく、革も伸ばすように合わせていきます。できればここで最終的に革を合わせてしまったほうがいいです。あとからでは、何度も順繰りに糸を伸ばしていくことになり、作業が重複して時間がかかります。あと、キリは先がするどいですから、糸を傷つけないよう注意する必要があります。

 私が使った道具はこれ

 先の曲りが絶妙で、先も平たくなっていて糸を傷つけず、力も入り、最高に使いやすかったです。歯の歯石を取るやつです。

 さて、ステアリングの上側の半分まで編み込みましたが、試行錯誤の連続でここまで2時間半かかっています。

 編むエアカーフの社長(?)さんは、Youtubeで50分でできたといっていましたが、2時間から4時間ぐらいが普通みたいですね。

 正統ベースボール・ステッチは手間も倍かかるような感じですので、8時間が目標でしょうか。気が遠くなるような時間ですが、慣れてくると結構楽しい作業です。気が付いたら2時間ぐらいすぐ経ってしまいました。

 ステアリングの上半分が完成です。作業開始から4時間かかりました。やっぱり、目標8時間か...。本日はここで終了。

 翌日3時間かけて作業終了。結局7時間かかりました。

では、出来具合を!!

 あつらえたみたいにぴったりです。92mmのR1でぎちぎちですから、98mmでSサイズ買った人は、相当革を引っ張らないと縫目に隙間が空くことになるのではないでしょうか。汎用品ですから車種によっては、革が余ったり、足りなかったりすることもあるのでしょうか。とにかく スバル R1 アルカンターラ ステアリングについては1分の隙もなくぴったりです。

 

 ステッチの向きが不揃いなところがありますが、あとで多少の修正はききますので、後ほどゆっくりとやろうと思います。

  

 スポークの部分は、そのままでは目打ち穴が残ってしまうので、黒糸でダミーステッチを施しました。これ純正感出すには重要です。

 太さも、良い感じになりました。大変な労力(7時間、つまり1日仕事ということですね)がかかりましたが、これは達成感ありますね。

 さすが、家庭科だけは「5」を取り続けただけあって自分でも満足の出来栄えです。 

 

 

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