みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

DOS/Vパソコンのメモリ管理

2011年10月15日 | パソコン

 PCのメモリを増設したので。メモリ管理のお話を一つ。

 今の人は知らないかもしれませんが、昔はメモリ管理ということがPCを操作する上で1つの仕事としてあった時代がありました。

NECのPC9801は古すぎるので、DOS/Vのころの思い出です。

          

 最初に持っていたNEC PC9801DS  

 次に購入したPanasonic CF-V31DD5 愛称Woody 37万円ぐらいしたような気がします(1994年発売)。

 PanasonicのWoodyは基本的にWindows3.1で動くのですが、その元で働いていたオペレーティングシステムがDOS/VというPC/AT互換機用のMS-DOSでした。

なんのこっちゃ!!

 とにかくこのDOS/Vと付き合わなければならないのですが、DOS/V自身のプログラムの実行に確保できるメモリ容量が最大1MBだったのです。更に、このメモリ空間(コンベンショナルメモリ)にBIOS ROMや、VRAMなども割り当てられるため、一時にアクセス可能なメモリ空間は最大でも640KB程度。更に、日本特有の日本語入力用のFEP(フロントエンドプロセッサー~懐かしい!!)などの常駐型のデバイスドライバを使用すると一度に使用できるユーザーメモリはさらに減少するため、ユーザーは、辞書や常駐部を除いたり、MS-DOSシステムの一部を他のメモリへ配置し、コンベンショナルメモリの圧迫を少しでも避ける努力をしたのです。

 なぜ、私がこんな努力をしたのかと言うと、当時のゲームをDOS/V上で動かすためでした。余計な機能を最初にコンベンショナルメモリに読み込まれてしまうと、それだけでメモリがいっぱいになってしまい、肝心のゲームが動かないのです。

 そこで、余計なものを読み込まないような仕組みを作ったフロッピーディスクからPCを立ち上げ、ほとんどまっさらのPCを構築してゲームを動かすということが必要だったのです。

フロッピーには次のような呪文が書かれています(これまた懐かしい~!!)。

AUTOEXEC.BATというファイルをつくりメモ帳で呪文を書きます。

@ECHO OFF
PROMPT $P$G
PATH C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND
SET TEMP=C:\TMP
SET CTCM=C:\WINDOWS
SET SOUND=C:\PROGRA~1\CREATIVE\AWE64\CTSND
SET MIDI=SYNTH:1 MAP:E MODE:0
SET BLASTER=A220 I10 D1 H5 P300 E620 T6
LOADHIGH C:\WINDOWS\COMMAND\NLSFUNC.EXE C:\WINDOWS\COUNTRY.SYS
LOADHIGH C:\WINDOWS\MOUSE\CTMOUSEP.EXE
LOADHIGH C:\WINDOWS\COMMAND\MSCDEX.EXE /D:MSCD001 /L:Q
C:\WINDOWS\CTCM
C:\PROGRA~1\CREATIVE\AWE64\CTSND\AWEUTIL /S
C:\PROGRA~1\CREATIVE\AWE64\CTSND\DRV\MIXERSET /P


CONFIG.SYSというファイルも同様に作り呪文を書きます。


FILES=40
BUFFERS=30
DEVICE=C:\WINDOWS\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\WINDOWS\EMM386.EXE RAM
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\SETVER.EXE
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\BILING.SYS
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\JFONT.SYS /p=C:\WINDOWS
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\JDISP.SYS
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\JKEYB.SYS /106 C:\WINDOWS\JKEYBRD.SYS
DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\COMMAND\ANSI.SYS
DOS=HIGH,UMB

 LOADHIGH= DEVICEHIGH=とか書かれているのがそれで、UMBという基本メモリとして使える640KBより上位のアドレスのメモリ領域にデバイス・ドライバーをロードし、ゲームアプリケーションが利用できるメモリ容量を増やそうとしているのです。なんてちまちましたことをやっていたのでしょうか。でもこうして苦労してDOS/V用のゲームが動いたときの感動といったらありません。

そして、このゲームにわくわくしたものでした。

Doom 1 First Stage Gameplay

 MADE IN USA のゲームDOOMです。いまならバイオハザードのような日本製のリアルなゲームがありますが、こんなゲーム当時見たことないので、ど肝を抜かれました。やりすぎると「DOOM酔い」といって、めまいがするのです。

 今でも私の最新PCにはこのゲームが入っています。Windows7でも動く改良が現在でもなされてインターネットに上がっています。不朽の名作とはまさにこのゲームを指すのでは、なんて、思っています(実は今のコンシュマーゲームは操作が複雑でついていけないのです)。

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