もう開催期間も僅かとなった、「フェルメールからのラブレター展」に行って来ました。
招待券が当たって持っていたのですが、そろそろ行こうかと、見てみたら1月31日が有効期限でした。なんたる不注意。
泣く泣く自腹をきって、かつ、空いているだろうと予想した平日、週のなか日の開館直後を狙って行きました。
午前9時45分。うぉ~っ、もう並んでいるよ。さすがフェルメール。おじさん、おばさんの支持率100パーセントです。
いつも思うのですが、美術展の入場者は上品な人が多く、開館時間とともに整然と入場していきます。
いつものとおり、他の絵には目もくれず、フェルメールの飾ってあるブースへ直行します。
ちょっと出遅れて、一番乗りというわけには行きませんでしたが、今回もじっくり真正面から見ることができました。
まず、「手紙を書く女」
この絵を見るのは2度目ですが、むちゃくちゃすばらしいです。最初見たときは、独特の顔をした女の人がしっくり来なくて、あまり好きではなかったのですが、今見ると、なんてチャーミングな人なのでしょうか。特に机の上においてある真珠のネックレスの輝きが秀逸です。
次に飾ってあるのがこれ。「手紙を読む青衣の女」。
今回の目玉です。初めて実物を見ます。
あれ~っ。自分の想像していたイメージとだいぶ違う雰囲気です。この絵2011年に修復がされたそうで、むちゃむちゃきれいになっていました。インターネットで見ると、あわ~い光の中にぼ~っと、女の人が浮かび上がる雰囲気だったのですが、結構はっきり明暗が付いた絵でした。後ろの地図もカラフルです。結構明るい部屋だったのですね。だいぶ加筆された部分も修復されたそうです(椅子の足とか、机の上の真珠の輝きなど)。当時、アジアに出かけた人に手紙を書いて、返事が届くには2年かかったというキャプションには泣かされました。
因みに修復前がこれ↑
どちらにしてもフェルメール円熟期の傑作ですね。一番好きな絵に会えてよかったです。
最後はこれ。「手紙を書く女と召使い」。
今回の収穫はこの絵です。見るのは2度目なのですが、フェルメール後期の集中力が落ちたかなっていう絵で、あまり気に留めていなかったのですが、こうやって見ると、とってもいい絵なのです。床のタイルなどの書き方はおざなりなのですが、窓にかかっているカーテンの光の当たり具合は秀逸でした。また、手紙を一心不乱に書く女のひとも、床に落ちている失敗してくしゃっとした手紙と対比してみると、実にチャーミングに見えました。
やはり、フェルメールの絵はどれも傑作に間違いありません。
結局3枚の絵を10分ぐらいかけて3回じっくりと眺めて後ろ髪を引かれながらも会場を後にしました。
出て見てびっくり
チケット買うにも大行列でした。美術展は朝1番に限ります。
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