どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ボルゲーゼ美術館展 ラファエロ《一角獣を抱く貴婦人》@東京都美術館』なのだ

2010年03月06日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2010年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

東京都美術館4月4日まで開催中<ボルゲーゼ美術館展>に行ってきたのだ



ボルゲーゼ美術館といえば ぼくの名前の由来の カルロ・ドルチの<親指の聖母>が所蔵されていて 淡い期待をしていたのだけれど 今回の展覧会でわ 残念ながら 来なかったのだ でも 素晴らしい作品が展示して メインの作品のラファエロや ボッティチェッリ カラヴァッジョの作品ももちろん良かったのだけれど ぼくが好きになった絵が 2点あったので ご紹介するのだ

1点目わ 1階(初めのフロアがB1階なのだ)のフロアにあった作品で ブレシャニーノが描いた<ヴィーナスとふたりのキューピッド>なんだけど 描かれいる ヴィーナスがキレイで好きなのだ


この作品わ 近付いて見ると 照明の加減かもしれないけど ヴィーナスの目から 涙が流れているように見えたのだ


もう1点わ 1番最後に展示してあった ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリが描いた<巫女シビラ>という作品なんだけど この作品も 巫女のシビラが ふんわりとした感じで好きになったのだ

解説にわ 『霊感のシンボルである先に照らされた女性像の優美さは、グイド・レーニの作品に見られる美しさを思い起こさせる。』と書いてあったんだけれど ぼくわ グイド・レーニが好きなので この解説を読んで納得したのだ


この<ボルゲーゼ美術館展>でわ 日本であまり見ることが出来ない ラファエロ ボッティチェッリや カラヴァッジョなどの作品が1点ずつ展示しているので ぜひなのだ

ぼくわ いつか ボルゲーゼ美術館に行ってみたいのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ

東京都美術館 <ボルゲーゼ美術館展 ラファエロ《一角獣を抱く貴婦人》> 4月4日(日)まで

http://www.tobikan.jp/museum/borghese.html




展示構成

序章 ボルゲーゼ・コレクションの誕生

Ⅰ.15世紀・ルネサンスの輝き

Ⅱ.16世紀・ルネサンスの実り-百花繚乱の時代

Ⅲ.17世紀・新たな時代に向けて-カラヴァッジョの時代

ボルゲーゼ美術館所蔵の50点が展示しており、B1階に『序章』と『Ⅰ』が展示し、1階に『Ⅱ』が2階に『Ⅲ』が展示してありました。(※東京都美術館では、入ってすぐのフロアがB1階だそうです。)


気になった作品

6.マルチェッロ・プロヴェンツァーレ パウルス5世(カミッロ・ボルゲーゼ)の肖像

この作品はモザイクで、2mmくらいのものが集まって出来ているので、ちょっと荒いCGのようにも思える。赤の色が取っても鮮やかでした。


8.マルチェッロ・プロヴェンツァーレ オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ


これもモザイク。中央に弦楽器を奏でるオルフェウスに扮したシピオーネ・ボルゲーゼの周りに動物たちがたくさん集まっている。周りの風景も和やかな感じなので楽園のよう。描かれている動物たちの中で、目立つのが左側にある金色のドラゴンとその上にいるワシなのだが、解説によるとこの2種類の動物は『ボルゲーゼ家の紋章』に使われているそうです。


10.サンドロ・ボッティチェリとその弟子たち 聖母子、洗礼者ヨハネと天使


円形の絵画は『ドンド』というそうです。ルネサンスの聖母子像によくみられるもので、ボッティチェリが活躍したフィレンツェで好まれていた。マリアに抱かれたキリストの左手には豊穣、多産、復活の象徴である『ザクロ』を持っている。


11.ラファエロ・サンツィオ 一角獣を抱く貴婦人


23歳のときの作品。抱いている一角獣は『純潔』や『貞淑』を意味する。なんで加筆されて肌を隠すマントを描いたのだろうか?あんなに小さな一角獣がいたら飼ってみたいと思える可愛らしさがある。


14.マルコ・ドッジョーノ 祝福のキリスト

19世紀に至るまでダ・ヴィンチの作品だと考えられていた。右手をあげているのは、『祝福のしるし』だそうです。この作品のキリストは女性のように描かれている。


15.レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写) レダ


本作品は、今は失われたレオナルドによるオリジナルに多くの点で一致していると考えられる重要作。(解説)

ゼウスが白鳥に変身してレダを誘惑している場面を描いているのだが、白鳥の目やレダの腰の羽根(手)をまわしている仕草がやけにエロティックに見える。


26.ブレシャニーノ ヴィーナスとふたりのキューピッド


照明のせいかもしれないが、ヴィーナスの両目から涙を流しているように見える。


40.カラヴァッジョ 洗礼者ヨハネ


口論の末に殺人を犯し、逃避行の中で描かれた作品。圧倒的な存在感がある。私の個人的感想ですが、あまり聖人には見えないような・・・?


48.ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリ 巫女シビラ

ターバンを巻き、紙から与えられた神記をまさに書き写そうと開かれた本によって、彼女がギリシア神話の登場する巫女シビラだということが確認される。霊感のシンボルである。先に照らされた女性像の優美さはグイド・レーニの作品にみられる美しさを思い起こさせる。(解説)

この作品はパッと見て好きと感じた。巫女のふんわりとした感じがいい。


他にも、シピオーネ・プルツォーネの<聖ヨハネと聖アンナのいる聖家族>や、ヴェロネーゼの<魚に説教する聖アントニオ>も良かった。

シピオーネ・プルツォーネ 聖ヨハネと聖アンナのいる聖家族


ヴェロネーゼ 魚に説教する聖アントニオ



ボルゲーゼ美術館展は、あと1か月ほどで終わってしまいますが、日本で見ることが出来ないカラヴァッジョや、ラファエロ、ボッティチェリの作品などが展示しているので、上野公園の桜を見に行くついでにご覧になってみてはいかがでしょうか?

今回で一旦、東京都美術館はリニューアル工事のため、休館するそうです。再開した美術館では、通路のような細い展示室ではなく、もっと見やすくなっていればいいなぁ~。と思います。


この後わ アメ横の方にあるカレーのお店<サムラート 上野店>でランチをしたのだけれど そのことわ また 今度書くのだ(※このお店(上野店)わ 閉店したようなのだ)



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