※このブログは、2008年に違うサイトに載せたものを再編集したものです。
江戸東京博物館で開催している<ボストン美術館浮世絵名品展>を見に行きました。
江戸東京博物館 <ボストン美術館浮世絵名品展> 11月30日まで
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/special/2171/%e3%83%9c%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%b3%e7%be%8e%e8%a1%93%e9%a4%a8-%e6%b5%ae%e4%b8%96%e7%b5%b5%e5%90%8d%e5%93%81%e5%b1%95/
ボストン美術館は、浮世絵のコレクションが膨大なあるそうです(たしか5万点?)その中でも、今回はビゲローコレクションを中心とした作品が展示されているそうです。
今回は、版画約110点、肉筆画5点、下絵等9点、版本15点の展示されています。特に版画は、ボストン美術館でもほとんど公開されていないため、江戸時代の人たちが観たころと同じような色彩で観ることができますよ。
展示方法も年代ごとなので、どのように浮世絵が変化を遂げたのかがわかると思います。
気に入った作品をご紹介します。
25.鈴木晴信 (雨中美人)
この作品にだけ、画工、彫工、摺工の名前が載っていました。(私は、彫工、摺工の名前が載っている作品を初めて観ました。)
26.無款(鈴木晴信)(見立浦島)
元は絵暦だったようです。暦の役割を終えたあと、暦の文字を削除して再版された作品。初版の絵暦もボストン美術館の所蔵されているそうです。ちなみに暦の文字は、亀の甲羅の縁にあったそうですよ。ちょっとそっちも観てみたいです。
29.鈴木晴信 坐鋪八景 ぬり桶の暮雪
壁の模様が空摺りで描かれています。
73.喜多川歌麿 (蚊帳)
蚊帳の網目が細かく、彫師、摺師の技術の高さがうかがえる。
82.栄松斉長喜 涼舟五枚続
5枚でひとつの作品です。褪色しやすい朱、紫が残っていますよ。
90.歌川国政 (市川蝦蔵の暫)
私は、国政は知らなかったのですが、凄い人だと思います。この作品は構図も真横からで、インパクトがあります。同じ役者絵を描いた写楽と比べるとよりデフォルメしているように感じます。
101.葛飾北斎 (雪松に鶴)
松に輪郭線が用いられていない。→墨や彩色で描く没骨法。と解説に書かれていました。
109.歌川広重 東海道五十三次内 原 朝乃富士
富士山が枠外からはみ出ているため、より大きく感じられる富士山
120.歌川国芳 当世商人日斗計
猫を踏んでいる?いえ、からかっているそうです。
他にも、国政の作品や、国芳の版画・肉筆画、広重の初摺りの作品などが良かったです。
特に国政は、必見だと思いますよ!!
この後は、江戸東京博物館の常設展示を見たのですが、そのことは、今度書きます。
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