どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕200年 ミレー展 愛しきものたちへのまなざし@府中市美術館』なのだ

2014年10月16日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<中華そば ふくみみ>で美味しい中華そばを食べたぼくらわ お店から40分くらい歩いて 府中市美術館に到着して10月23日まで開催している<生誕200年 ミレー展 愛しきものたちへのまなざし>を見たのだ



ぼくが気になった作品をちょっとご紹介するのだ

1番良かったのわ <部屋着姿のポーリーヌ・オノ>なのだ

↓こちらのサイト(山梨県立美術館のページ)に画像が載っているのだ
http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/specialexhibit_201407.html

部屋着だし 髪の毛を茶色の布?で覆っているからか 幼い印象を受けるのだ 今回展示していた3点のポーリーヌの肖像の中で この作品が1番好きなのだ なんでか分からないけど ずっと見ていると 温かい気持ちにさせてくれる作品だと思うのだ

この作品のポストカードが売ってなくて残念だったのだ


特別出品されていた 府中市美術館に寄託されている<種をまく人>なのだ


ぼくらわ 油彩の<種をまく人>が5点もあるなんて 知らなかったし 今回展示している2点(府中市美術館寄託、ウェールズ国立美術館)と ボストン美術館と 山梨県立美術館以外の もう1点作品がどこにあるのか 知りたくなったし 見てみたくなったのだ

追記:もう1つの<種をまく人>わ ペンシルヴァニア州のピッツバーグにあるカーネギー美術館にあるそうなのだ


<犬を抱いた少女>にわ 久しぶりに再会出来たのだ


犬を抱く少女が可愛らしいのだ また会えて良かったのだ


<子供たちに食事を与える女(ついばみ)>もいいのだ


母が子供たちに食事を与える場面で なんで屋外なんだろうって思ったのだ 末っ子が食べるの姿や それを見ている2人の姉の姿も愛らしいと思ったけど 当時の生活わ 厳しいものだったと想像できるけど この作品でわ 愛に満ちあふれているような気がしたのだ


府中市美術館わ ちょっと遠かったけど 見に行って良かったと思うのだ さすがに山梨県立美術館の<種をまく人>わ 展示してなかったけど それでも国内外から ジャン=フランソワ・ミレーの素晴らしい作品が展示していたし <種をまく人>が5点もあったなんてしらなかったし ポーリーヌの肖像も3点見れて良かったのだ

あと もうちょっとで終わってしまうけど ちょっとでも気になる方わ ぜひ ご覧くださいなのだ




ここから先わ 展覧会の詳細とえこうの感想を載せるのだ

府中市美術館 <生誕200年 ミレー展 愛しきものたちへのまなざし> 10月23日(木)まで

https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/millet.html




展示構成

第1章 プロローグ 形成期

第2章 自画像・肖像画

第3章 家庭・生活

第4章 大地・自然

解説パネルに書いてあったのですが、アメリカや、イギリス、フランスの美術館の著名なコレクションに国内所蔵の名品に加え、シューブル、パリを経てバルビゾンの地に至る全作品、油彩約50点、パステル、素描、版画なども含め約80点を展示していました。


気になった作品

5.アラブの語り部


6.糸を紡ぐ羊飼いの少女

少女の表情をはっきりと描かれていないが、色の良さだと思うが、何か雰囲気の良さを感じる作品。習作のような気もする?


7.絵画の妖精

解説には、こう書かれています。
『パレットと絵筆を手にした、あどけない姿の絵画の妖精です。こちらを見ていると目が合うので、絵を見ている人はまるで肖像画を描いてもらっているような気分になります。描き方は、それまでの教科書的な表現とは異なる柔らかなものです。職業画家として、多くの人の心をつかむ作品を生み出そうと奮闘してきたミレーの姿が伝わります。』


11.自画像

解説には、こう書かれています。
『27歳頃の自画像です。肖像画家として独り立ちしようと決意した頃で、前途への希望と自信に満ちた表情です。この頃ミレーは7歳年下の仕立て屋の娘ポーリーヌと結婚しました。この作品は、ポーリーヌの肖像とともに、彼女の実家へ結婚の挨拶として贈られたものと考えられています。』

眼光が鋭く野心的な感じを受ける自画像でした。ミレーの自画像は、5点しかないそうですが、そのうち3点を展示しているそうです。


13.ポーリーヌ・V・オノの肖像


2009年の<日本の美術館名品展>で見た以来、2度目。うれしい再会でした。まぁ、所蔵先の山梨県立美術館に行けば見れるのでしょうけど・・・。

解説には、こう書かれています。
『最初の妻ポーリーヌの肖像。じっと何かを訴えかけるような潤んだ瞳が印象的で思わず引き込まれてしまうような魅力があります。ポーリーヌの肖像は4点知られていますが、他の作品ではあどけない少女のように描かれています。その方が実際のイメージには近かったかもしれません。しかし、普段見せない内面の奥底まで迫る肖像が描かれたのは、夫ならではでしょう。』


14.青い服を着たポーリーヌ・オノ

↓こちらのサイト(宮城県美術館)に画像が載っています。
http://www.pref.miyagi.jp/site/mmoa/exhibition-20141101-s01-01.html

半身に立ち、腕を組み、ポーズをとった妻ポーリーヌが描かれていて、地味な色の服だが、自信に満ちているように見え、「キレイな私を描いて」と言っているかのような思えた。

no.13の作品<ポーリーヌ・V・オノの肖像>と、この作品は、同じ時期に描かれたものだそうだが、<青い服を着たポーリーヌ・オノ>は、自信に満ち溢れたように見え、もう一方の<ポーリーヌ・V・オノの肖像>では、憂いのあるよな表情で、相反する表情が描かれていて、この2つの作品で、女性の二面性を表しているかも?と思いました。


15.部屋着姿のポーリーヌ・オノ

↓こちらのサイト(山梨県立美術館)に画像が載っています。
http://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/specialexhibit_201407.html

解説には、こう書かれています。
『妻ポーリーヌの部屋着の姿の肖像です。青白い顔にどっきりしますが、実はこの時、彼女は結核を患っていました、結婚後、わずか2年で亡くなりました。この作品は、亡くなった年に完成したものです。繊細に描き出した肌の質感、筆跡を活かして表された絹の衣装の輝きなど、テクニックも見事ですが、病床の妻へ注がれる温かな眼差しと、快復を祈る切実な思いを感じる貴重な一作です。』


18.アマン・オノ(画家の義兄弟)

中性的で美しい男性。私には、若き日の美輪明宏さんのように思えた。


19.アマン・オノの肖像(パイプを持つ男)

『19世紀フランス肖像画の最高傑作の1つであろう。』と章の解説に書かれていました。


25.犬を抱く少女


2009年に閉館した青山ユニマット美術館で見て以来。ユニマットグループ所蔵となっていたので、たぶん売却していないでしょうから、あの作品群を見れる機会があるかも?というか、また見たい。


26.ある婦人の肖像(オノ夫人とされた)

最初の妻ポーリーヌの母の肖像と考えられているそうですが、年齢を感じさせない美しさがあるというか、年齢を重ねてより、美しさが増しているよな気がする。


27.カトリーヌ・ルメール

2番目の妻、カトリーヌ・ルメールがモデルの作品。顔が暗くて表情を読み取れないが、私には怪しい魅力を感じた。でも、解説には、『ミレーの芸術を生涯にわたり女性支え続けた女性です。』と書かれていました。


32.雷雨

雷雨が鳴り、急いで帰る親子。母親の姿勢が風の強さを物語っているし、子供も表情を読み取れないが、泣きべそをかいているように思える。


33.食事の支度をする若い母親



36.鶏に餌をやる女


解説には、こう書かれています。
『玄関先で鶏に餌をやる女性。裏庭には畑を耕す男性の姿も見えます。まさに農村の家族のありふれた日常です。日々の暮らしを慈しもうとするミレーの気持ちがあるのでしょう。餌をついばむ鶏たち、やや遅れ、奥から走ってくる鶏の必死な様子も良く捉えられていて、愛らしいです。』


37.慈愛


母と娘が貧しい人にパンを切り分け施す場面が描かれ、戸の先で頭を垂れる老人の姿も描かれている。載せた画像が暗くて分かりづらいですが、右下のテーブルにネコも描かれていました。


39.子供たちに食事を与える女(ついばみ)


解説には、こう書かれています。
『玄関先で腰かける3人の姉妹。真ん中の子は、親に食事を運んでもらっています。大きく口を開ける愛らしい様子です。それをお姉さんらしく見守る姉たちの姿も、胸を打ちます。ミレーは、子どもたちを鳥が雛に餌を与える様子に重ねて描いたと言います。実際に、当時、彼は7人の子どもの父親でした。子どもたちの健やかな成長を願う父の眼差しが感じられます。画面右奥には、畑を耕す男性が見えますが、家族を養う父親の姿に自分を重ねて描いたのです。』


40.待つ人

放蕩息子がテーマのようで、物音がすると外に出て確認する夫婦が描かれていました。


特別出品 種をまく人


府中市美術館に寄託の作品。油彩の<種をまく人>は現在5点あるそうで、そのうち最も早くに描かれたものだそうです。


50.種をまく人


解説には、こう書かれています。
『2作目の≪種をまく人≫です。1作目では人物のポーズが曖昧でしたが、この作品では、手を大きく広げ体全体を使って種を投げる。よし知られたポーズが生み出されています。ポーズだけでなく、描き方もミレーらしいスタイル近づいてきています。その後、ミレーは人物だけをクローズアップした作品を描きますが、斜面の上にいる牛やカラスなども表わしたこの作品からは、種まきの作業の情景がよく伝わります。』

この作品は、ウェールズ国立美術館所蔵だそうです。


52.落ち穂拾い、夏


2007年に埼玉で開催した<田園讃歌>以来、うれしい再会。

解説には、こう書かれています。
『うず高く積まれた麦を背に、腰をかかげて穂を拾う女性たち。収穫後の畑に落ちた穂を拾うことは、土地を持たない農民に許された権利でした。古くから貧しい人々への慈愛の行為と考えられていたのです。ミレーは、パリ近郊の農村バルビゾンに移り住んだ頃から農民の主題に集中して取り組みましたが、その時、初めてこの光景を見て、心を打たれたといいます。ミレーの育った地方はやせた土地だったため、「落ち穂拾い」の習慣はなかったからです。これはバルビゾン村での体験が生んだ作品といえます。なお、この4年後により大きなサイズで描いたパリのオルセー美術館に収蔵されています。後にミレーの代表作のひとつとなったものです。』


65.夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い


確かこの作品も<田園讃歌>で見たことがある。列をなす羊たちと、夕陽の色が良かった。


70.策に腰掛ける羊飼いの少女


75.オーヴェルニュ地方の糸紡ぎ女

エッチングの作品だが、渡した見たことがないが、この作品の油彩の作品があったような・・・?


78.春(ダフニスとクロエ) ※以前、国立西洋美術館で撮ったものを載せています。


解説には、こう書かれています。
『銀行家の邸宅の装飾画として描かれたものだそうです。注文主のリクエストは、神話をテーマにした四季の絵。春を表すこの作品の主題は、古代ギリシアの物語「ダフニスとクロエ」。自然の中で育った二人の孤児、ダフニスとクロエの幼い恋の物語です。描かれているのは、冬の間会えなかった二人が再会を果たした場面です。一面に花が咲き乱れ、緑も美しく茂っています。そして鳥の雛に餌を与えるクロエ。口をすぼめた真剣な表情が愛らしいです。ダフニスは大事そうに巣を抱えています。さらに、二人の後ろには、母親のお乳を飲むヤギの愛らしい姿、ミレーが春の主題で表そうとしたのは、新しい生命の誕生と、それを育む母の愛情、母性の目覚めです。定形化した神話の物語ではなく、新しい四季の絵画を生み出そうとしたミレーの意気込みが感じられます。』


79.冬(凍えたキューピッド)


この作品も<田園讃歌>で見たような・・・?

解説には、こう書かれています。
『no。78の作品と同じ四季の装飾画のうちのひとつ。ややサイズが小さいのは、冬を表すこの作品が、暖炉の上に飾ることを想定して描かれたためです。描かれているのは、古代ギリシアの詩に由来するもので、雪の日に裸で凍えるキューピッドを老詩人が助ける物語です。召使いが優しくキューピッド」を抱きよせる心温まる場面ですが、物語では、その後、家に入れてもらったキューピッドは、いたずらに恋の矢を放ち、老詩人が召使いに恋をしてしまうというユーモラスな落ちが着いています。』

春と冬の2点とも、人物、自然の表情が美しいから、夏と秋も見てみたいと思いましたし、どこの所蔵なのか気になります。

追記:<夏>は、フランスのボルドー美術館にあるそうで、<秋>は天井画だったそうですが、火災で焼失してしまって、残るは写真のみだそうです。


この展覧会は、年間ベスト10候補に入るくらいの素晴らしい作品が展示していましたので、ミレーが好きな方は、ぜひ、ご覧になってほしいと思いますし、オススメですよ!!

この展覧会を見て、山梨県立美術館の<種をまく人>を見てみたいので、いつか行こうと思います。


巡回情報

宮城県美術館 11月1日(土)~12月14日(日)


あと、見終わった後、閉館までほんの少し時間があったので、常設展示の<所蔵品新30選>をサッと見たのですが、青木繁・福田たねの合作<逝く春>や、ラファエル・コランの<田園恋愛詩>、高橋由一の<墨水桜花輝耀の景>、曽谷朝絵の<Washbowl>などが印象に残りました。


この後わ バスで武蔵小金井に行ってから 国分寺に移動して 前に食べて美味しかったムタヒロの2号店の<鶏そば ムタヒロ>に行って ディナー(夕食)を食べたんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
温かいキモチになりますにゃ。 (チビクロ)
2014-10-17 13:29:25
こんにちはですにゃ。
どるち & えこう さん。
ごきげんうるわしゅう
秋晴れですにゃ。

優しいキモチになる作品ですにゃ。
ミレーさんって、あんまり
知らなくて、
日本の人に人気って、
聞くと、なんでかにゃ?と
思っていましたにゃ。
ブログを読んだら、納得ですにゃ。
日常の中の
優しさがとてもいいですにゃ。

府中へは、
遠くて行けないけど、
今度
三菱1号館美術館でも
ミレー展をやるみたいだから
そちらに伺ってみたいですにゃ。

10,11月は、行きたい美術展が
多くて、
スケジューリングに困りますにゃ。

ステキ作品教えてくれて
ありがとですにゃ。
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コメントありがとうございます。 (どるち & えこう)
2014-10-17 22:37:00
府中のミレー展わ 見ていてほっこりする感じで良かったのだ

今日からボストンのミレー展が始まったから ぼくらも楽しみで 特に<種をまく人>わ 間近でマジマジと見ようと思っているのだ(どるち)

確かに、10月から、大型展覧会がぞくぞくと始まっているから、スケジュールが大変ですよね。私は、同じ場所で固めるか、会期末や展示替えを優先に見ています。(えこう)
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