トヨタ自動車の09年3月期決算は4370億円の純損失であった。配当金総額は3135億円。赤字企業にしては常識外れの大盤振る舞いである。
最近は円高差損と新興国メーカーの台頭で採算も悪化。このため部品納入業者に対し、納入価格を3割以上引き下げるよう要請したとのことである。大企業の立場を利用した「下請けいじめ」といえるのではないか。
同時にトヨタ経営陣の無能さも見せつけられたような気がする。それは赤字でも巨額配当して、資本家や株主に報いているからだ。
無理やり利益計上することや配当維持のため、コスト削減を立場の弱い納入業者に頼る「他力本願」の経営から抜け出せない姿勢こそ問題にしたい。
トヨタは00年にも3割のコスト削減をうたいながら、納入業者の協力で部品価格が下がったのに、車両価格は下げずに商売した経緯がある。これは納入業者に対する背信行為と受け止められたのではないだろうか。
こんかいの3割以上の減額要請もこれに味をしめた資本家と株主が前回同様、利益をむさぼりたい構図とみられても仕方あるまい。
巨艦トヨタの内部留保は潤沢だ。弱い立場でいじめられる納入業者は体力も消耗し、競争力も失われること必至である。納入業者へのしわ寄せも行き過ぎである。トヨタは内部留保を取り崩したり、配当金を減らすなど我慢の経営が不可欠である。
利益をそこそこ上げながら、下請けをいじめる大企業の横暴はよく耳にする。「自分さえ良ければ」の経営者が増えていることも嘆かわしい。このような経営者の劣化現象が日本経済の立ち直りの阻害要因となっていることも心しておきたい。
所管する経産省はトヨタのみならず「下請けいじめ」する大企業の暴走に歯止めをかけるため、いっそう監視を強める必要がある。
最近は円高差損と新興国メーカーの台頭で採算も悪化。このため部品納入業者に対し、納入価格を3割以上引き下げるよう要請したとのことである。大企業の立場を利用した「下請けいじめ」といえるのではないか。
同時にトヨタ経営陣の無能さも見せつけられたような気がする。それは赤字でも巨額配当して、資本家や株主に報いているからだ。
無理やり利益計上することや配当維持のため、コスト削減を立場の弱い納入業者に頼る「他力本願」の経営から抜け出せない姿勢こそ問題にしたい。
トヨタは00年にも3割のコスト削減をうたいながら、納入業者の協力で部品価格が下がったのに、車両価格は下げずに商売した経緯がある。これは納入業者に対する背信行為と受け止められたのではないだろうか。
こんかいの3割以上の減額要請もこれに味をしめた資本家と株主が前回同様、利益をむさぼりたい構図とみられても仕方あるまい。
巨艦トヨタの内部留保は潤沢だ。弱い立場でいじめられる納入業者は体力も消耗し、競争力も失われること必至である。納入業者へのしわ寄せも行き過ぎである。トヨタは内部留保を取り崩したり、配当金を減らすなど我慢の経営が不可欠である。
利益をそこそこ上げながら、下請けをいじめる大企業の横暴はよく耳にする。「自分さえ良ければ」の経営者が増えていることも嘆かわしい。このような経営者の劣化現象が日本経済の立ち直りの阻害要因となっていることも心しておきたい。
所管する経産省はトヨタのみならず「下請けいじめ」する大企業の暴走に歯止めをかけるため、いっそう監視を強める必要がある。