活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

トヨタ、下請けいじめて巨額配当

2009-12-26 11:20:31 | Weblog
トヨタ自動車の09年3月期決算は4370億円の純損失であった。配当金総額は3135億円。赤字企業にしては常識外れの大盤振る舞いである。

最近は円高差損と新興国メーカーの台頭で採算も悪化。このため部品納入業者に対し、納入価格を3割以上引き下げるよう要請したとのことである。大企業の立場を利用した「下請けいじめ」といえるのではないか。

同時にトヨタ経営陣の無能さも見せつけられたような気がする。それは赤字でも巨額配当して、資本家や株主に報いているからだ。

無理やり利益計上することや配当維持のため、コスト削減を立場の弱い納入業者に頼る「他力本願」の経営から抜け出せない姿勢こそ問題にしたい。

トヨタは00年にも3割のコスト削減をうたいながら、納入業者の協力で部品価格が下がったのに、車両価格は下げずに商売した経緯がある。これは納入業者に対する背信行為と受け止められたのではないだろうか。

こんかいの3割以上の減額要請もこれに味をしめた資本家と株主が前回同様、利益をむさぼりたい構図とみられても仕方あるまい。

巨艦トヨタの内部留保は潤沢だ。弱い立場でいじめられる納入業者は体力も消耗し、競争力も失われること必至である。納入業者へのしわ寄せも行き過ぎである。トヨタは内部留保を取り崩したり、配当金を減らすなど我慢の経営が不可欠である。

利益をそこそこ上げながら、下請けをいじめる大企業の横暴はよく耳にする。「自分さえ良ければ」の経営者が増えていることも嘆かわしい。このような経営者の劣化現象が日本経済の立ち直りの阻害要因となっていることも心しておきたい。

所管する経産省はトヨタのみならず「下請けいじめ」する大企業の暴走に歯止めをかけるため、いっそう監視を強める必要がある。


2 Comments

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極悪三流企業だな! (クリス)
2010-01-23 14:16:27
私もトヨタの下請け送迎してますが、トヨタ社員の理不尽な苦情でいじめに合ってます。今の会社入る前はトヨタが好きだったけど、私は全く悪くないのに、理不尽な苦情でトヨタが大嫌いになりました。アメリカで暴走死亡事故があり、アクセルペダルが戻らないと言われてましたが、フロアーマットが原因ではなく、電子系統の欠陥が原因でした。そして又リコールです。欠陥、低性能、車のデザインは盗む、産業スパイ、キリがありません!世界のトヨタではなく世界の恥、世界一危険な車、下請けいじめしているからカス車しか造れないのだよ!F1でも1勝も出来ないレベル低いの事を証明しましたよね!世界中に低性能、危険な車として知名度アップ出来てよかったね!とても欧州車のレベルに追い付けないねレクサスは偽高級車だもんね!バチが当たったのだよ因果応報です。
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Unknown (dmbsgrmncah)
2010-02-10 05:13:30
素晴らしいご意見、興味深く拝読いたしました。トヨタの問題点、それは「トヨタに悪気はないのだろうが、結果的に弱い者いじめを撒き散らしてしまっている」という点にあるのではないでしょうか? 下請企業が如何に理不尽かつ無理な取引環境に置かれているか? 真の王者として真の尊敬を受けるに値する振舞いに欠けているようです。トヨタに対して本当に言いたい事がある人々は、同時にトヨタに対して言えない立場の人々でもあります。トヨタに本当に気持ちよく協力しようという協力会社が果たしてどれだけいるのだろうか? トヨタが大きな川の流れならば、関連企業は小さな川の流れ、小さな川の流れが理不尽すぎるような問題を抱えさせられているようでは如何なものだろうか? トヨタの従業員一人一人に罪などないが、大げさに言えば毎日飴玉をもらえる子です。傘下企業関係者は盆と正月にしか飴玉をもらえない子です。自由競争とはいえ、少しは食わせてやったらどうか? このまま本当に天運を失えば、トヨタといえども数年内に崩壊し得るのかもしれません。天運の流れ、時流とはそういうものだと思います。トヨタの利益が2兆円強あったりしたのですが、これについて一言、二言。2兆円というのは、1万円札の厚みで表現すれば20kmです。(100万円がほぼ1cm) 自動車という高額商品を相当数製造販売するのですから 利益も相当な額になるのは当然ですが。たとえになりますが、もし神様がいるとすれば、儲けたお金をどのように使うかという点が一番見たいのかもしれません。誰かが1万円札を支払った時点で、その1万円というお金のバトンタッチが半永久的に始まるのかもしれませんが、誰かがその流れを止めるならばそこで終わりです。人間社会の太い幹の成長、大きな川の流れたる景気の循環を少なからず停滞させているフシが確かにトヨタにはあるのです。現実は大変でしょうが、どんな反省よりも まさに天運を失いつつあるという状況をトヨタ自身が受け止める事でしかトヨタ再生はあり得ません。人情論のようではありますが…。
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