ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

のるるん8500系 マルちゃんのうどんとそばの詰め合わせ

2022年04月30日 20時30分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

近所の東急ストア高津店で、こんなものを見つけました。

 1975年にデビューしてから47年にわたって活躍してきた東急8500系のデハ8534がデザインされた箱です。運転席には東急電鉄のマスコット、のるるんが乗っています。

 8500系は8631Fと8637Fの2編成しか東急田園都市線に残っておらず、その2編成とも2023年1月までに引退することが決まっています(但し、デハ8506とデハ8606は保存されています)。残念ながら、TOQ BOX号として活躍してきた8634Fは既に引退していますが、やはり、側面にも赤帯が施されたこの編成が、こうした箱のデザインに相応しいのでしょう。

 もちろん、箱だけ売られていた訳ではありません。

 左上にあるマルちゃんのマーク、右下にある東洋水産のロゴでおわかりでしょう。実は、この箱の中にマルちゃんの製品が入っているのです。底に「緑のたぬき天そば」、「黒い豚カレーうどん」、「紺のきつねそば」および「おそば屋さんの鴨だしそば」と書かれています。その詰め合わせなのですが、東急ストア限定品のようです。今年は東急グループ100周年ということで、そのロゴも印刷されています。

 光の反射のために見にくくなっていますが、東急田園都市線の路線図も入っています。右側から渋谷、池尻大橋、三軒茶屋の順で、左端が中央林間です。急行停車駅、準急停車駅の表示は省略されています。

 客席にのるるんが乗っています。乗務員室の扉と客席の扉との間が狭すぎるのが御愛嬌ですが、屋根の上のクーラーキセも再現されています。ちなみに、のるるんの原型は田園都市線用として2002年に登場した2代目5000系です。

 再びデハ8534の正面です。この箱には同じデザインが2箇所あります。本来であれば貫通扉がある側面をデザインすべきなのかもしれませんが、それでは面白くないということでしょう。

 こちらにものるるんが乗っています。3枚目の写真は正面から見ると右側(進行方向左側)の側面で「海側」なのですが、この写真は「山側」、つまり正面から見て左側(進行方向右側)となります。

 ちなみに、私は普段、あまりカップうどんやカップ蕎麦を食べません。箱のデザインにつられて買ってしまった、という訳です。

最後に、東急田園都市線の全駅を、起点の渋谷から順に記していきます。

渋谷(DT01)

池尻大橋(DT02)

三軒茶屋(DT03)

駒沢大学(DT04)

桜新町(DT05)

用賀(DT06)

二子玉川(DT07)

二子新地(DT08)

高津(DT09)

溝の口(DT10)

梶が谷(DT11)

宮崎台(DT12)

宮前平(DT13)

鷺沼(DT14)

たまプラーザ(DT15)

あざみ野(DT16)

江田(DT17)

市が尾(DT18)

藤が丘(DT19)

青葉台(DT20)

田奈(DT21)

長津田(DT22)

つくし野(DT23)

すずかけ台(DT24)

南町田グランベリーパーク(DT25)

つきみ野(DT26)

中央林間(DT27)

 急行停車駅:渋谷、三軒茶屋、二子玉川、溝の口、鷺沼、たまプラーザ、あざみ野、青葉台、長津田、南町田グランベリーパーク、中央林間

 準急停車駅:渋谷、池尻大橋、三軒茶屋、駒沢大学、桜新町、用賀、二子玉川、溝の口、鷺沼、たまプラーザ、あざみ野、青葉台、長津田、つくし野、すずかけ台、南町田グランベリーパーク、つきみ野、中央林間

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京王7000系7805F(+7705F)

2022年04月29日 08時00分00秒 | 写真

 仕事の関係で、京王線および京王相模原線を使います。学部生時代にも京王線を利用していましたので、京王初の20メートル車にして都営新宿線にも乗り入れていた6000系、当時はまだ新しかった7000系に乗りました。

 それから30年以上が経過しました。初代5000系は引退し、8000系、9000系、二代目5000系が登場しています。私は、2017年度から中央大学経済学部の行政法の講義を担当しているので、オンライン講義となった2020年度および2021年度を除いて京王相模原線を利用しています(時々、自家用車で向かうこともありましたが)。今では京王で古参となった7000系を撮影してみました。

 4両編成の7805Fと6両編成の7705Fが連結されて10両編成となっています。特急新宿行きとして京王多摩センター駅3番線に入ってきました。少し気になるのは、7805Fの7855と7705Fの7705とで行き来ができないことです。京王線に乗ればすぐにわかりますが、新宿駅から笹塚駅までは地下区間です。編成中で行き来ができない部分があるのでは、地下区間で事故があったときに乗客の避難ができるのかと思いました。あるいは、京王線のトンネルは十分な幅があるので、貫通できなくても大丈夫なのでしょうか。

 地下線に直通する場合には、編成中で貫通できないと火災などがあった場合に逃げ場がなくなる可能性があるのです。トンネルの幅などによっては側面から逃げることができないために正面から避難するしかありません。日本で、地下鉄の車両の正面に貫通扉があるのは乗客の避難経路を確保するためです。もっとも、これは日本だけのことのようです。しかし、大邱の地下鉄火災などを見ていると、日本の地下鉄車両の正面に貫通扉があるのは実に理に適っていることで、これが世界標準になっていないとすれば不思議でたまりません。

 ともあれ、登場から38年が経過している7000系は、現在も特急から各駅停車まで万能に活躍しています。しかし、二代目5000系の登場によって廃車になった編成もあり、今後が気になるところではあります。なお、この7000系は都営新宿線に乗り入れません。

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行先表示器が更新されただけでも、印象が違ってきます。

2022年04月28日 08時00分00秒 | 写真

 最近、東急3000系の行先表示器がフルカラーになりました。東急新横浜線の開業および相鉄線への乗り入れならびに8両編成化に伴う改造と思われます。更新前は左側の運行番号表示と同じく単色のゴシック表記であったため、少しばかりではありますが印象が違ってきます。

 この3001Fは、登場時には8両編成で東横線を走っていました。目黒線に移ってから6両編成となり、東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道線、都営三田線にも乗り入れてきました。3000系は全編成が8両編成となるようです。

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「ありがとう8500系」のヘッドマークを付けた8500系8637F

2022年04月27日 22時20分00秒 | 写真

 このブログでも記したように、東急8500系の定期運行が2023年1月に終わることとなっています。現在は8631Fと8637F(BUNKAMURA号)の2編成のみが残っていますが、どちらかが先に引退するでしょうから、2023年1月まで残るのは1編成のみではないかと思われます。

 今月から、8500系の先頭車であるデハ8600形(1号車)とデハ8500形(10号車)には「ありがとう8500系」のヘッドマークが付けられることとなっており、今日(2022年4月27日)に見ることができました。

 長らくTOKYU CABLE TV号として活躍し、最近ではBUNKAMURA号として運行されている8637Fが高津駅に到着するところを撮影しました。デハ8637には、BUNKAMURAのヘッドマーク(ステッカー?)ではなく「ありがとう8500系」のヘッドマークが付けられています。側面のBUNKAMURA 号のステッカー、車内の広告は今までのBUNKAMURA号と同じです。

 「ありがとう8500系」のヘッドマークは4種類あります。付けられるのはデハ8637、デハ8537、デハ8631およびデハ8531のみですから、それぞれが異なるヘッドマークを付けていることとなります。デハ8537のヘッドマークも見たかったのですが、ホームドアのためによく見ることができなかったのでした。

 この8637Fが引退した後にBUNKAMURA号を名乗る編成はあるのでしょうか。少し気になります。

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東急東横線の高架跡、並木橋駅跡

2022年04月24日 11時20分00秒 | まち歩き

 東急東横線の起点は渋谷駅です。現在は明治通りの真下にある地下駅で、東京メトロ副都心線の駅でもあり、相互直通運転も行っていますが、2013年3月15日までは高架駅であり、東急百貨店東横店東館の2階にありました。幼少時から東横線によく乗っていたので、代官山駅を発車してしばらくすると山手線を越えてすぐに左へ大きくカーブし、渋谷川に沿ってゆっくり走っていたことを覚えています。

 地下駅に変わってから、高架橋は解体されました。しかし、所々に痕跡が残っています。モニュメントのような意味で残されているのです。

 渋谷駅から明治通りを南へ歩くと、並木橋の交差点に着きます。そこを右折すると、東横線の痕跡があります。現役当時の橋桁であるかどうかはわかりませんが(幅が狭いような気がします)、確かに東横線の電車が高架でここを走り、この先を大きく右に曲がって山手線を越えていたのです。奥のほうに都営バスの渋谷営業所があります。

 東横線が大きく右にカーブしていた場所には、まるでそのカーブをたどっているかのような建築物があります。SHIBUYA BRIDGEという名称が付けられており、まさに高架線の跡を活用した複合施設です。ホテル、飲食店の他にこども園などもあります。公式サイトによればA棟とB棟があります。所在地は渋谷区東1丁目です。ちなみに、私が立っている場所は渋谷3丁目です。

 現在、東横線の路線図を見ると、起点の渋谷駅の次は代官山駅となっています。しかし、第二次世界大戦の前には、渋谷駅と代官山駅との間、並木橋交差点から渋谷駅のほうへ少し歩いて行った場所に並木橋駅がありました。

 渋谷駅から歩いても10分程で着くような場所で、近すぎるという印象を持たれたかもしれません。

 確かにその通りです。しかし、上の写真にある説明板にもあるように、通学客の利用が多かったようです。実際に歩いてみればおわかりになるはずですが、ここから少し歩けば國學院大學、青山学院(とくに近いのが初等部)、実践女子大学に行けますし、戦前にはトキワ松学園などもありました。そもそも、トキワ松学園は渋谷区常磐松町にあったためにその名称があるのですが、戦後、目黒区碑文谷に移転しています。また、東京農業大学もかつてこの辺りにあったようです。

 今も並木橋駅があれば、それなりに利用客があったかもしれません(もっとも、特急、通勤特急、急行のいずれも通過するでしょう)。実際には、1945年5月24日および25日の空襲で被災したことから、同年の6月1日に営業を休止し、1946年5月31日に廃止されました。

 渋谷駅の方向を見てみましょう。奥に、高架駅時代の渋谷駅があった渋谷スクランブルスクエアがあります。東急百貨店東横店東館があった場所です。その渋谷スクランブルスクエアから渋谷ストリームまで、国道246号の上に橋が架かっていますが、その橋のそばにも高架駅時代の渋谷駅の名残が残されています。

 渋谷川に沿って走っていた東横線の跡には遊歩道と言うべき道があります。厳密に跡をたどっているかどうかはともあれ、電車に乗っている気分で歩いてみるのもよいでしょう。

 高架時代には、僅かながら並木橋駅の痕跡があり、ゆっくり走る電車からも見えました。上の写真では、手前の右に並木橋があり、その少し奥のほうに並木橋駅がありました。今となってはよくわからないのですが、真ん中に写っている木の辺りではないかと思われます。

 東横線には、並木橋駅の他、いくつかの廃駅があります。有名であるのは2004年1月末日に廃止された高島町駅および桜木町駅ですが、他にも、現在の武蔵小杉駅の南側にあった工業都市駅などがありました。 

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大東文化大学法学部「法学特殊講義2A(消費税)」における予定項目など

2022年04月23日 10時20分15秒 | 受験・学校

 2022年4月21日に「法学特殊講義2A(消費税)」の初回を行いました。後にも記すように、シラバスに示した内容から一部変更をしています。そこで、ここでも公開しておくこととします。

 

 【予定項目】

 前期(2A)は消費課税(消費税、地方消費税)を扱う。消費課税の仕組みはもとより、国家財政や地方財政との関係を探ることを目的とする。なお、シラバスに示したところから一部変更がある。

 01.消費課税の基本的事項(1) 国家予算における消費税の位置づけ、直接消費税/間接消費税

 02.消費課税の基本的事項(2) 一般消費税の構造、付加価値税の基本(仕入税額控除など)

 03.消費課税の基本的事項(3) 日本の消費税が抱える一般的な問題点

 04.国税としての消費税(1) 課税対象(課税物件)、非課税取引

 05.国税としての消費税(2) 納税義務者、免税事業者

 06.国税としての消費税(3) 消費税の課税標準、税率(標準税率と軽減税率)

 07.国税としての消費税(4) 消費税の計算・申告、簡易課税制度、消費税の総額表示義務

 08.国税としての消費税(5) 電子サービス取引に対する消費税の課税方法

 09.国税としての消費税(6) 軽減税率、適格請求書等保存方式、電子インボイス

 10.国税としての消費税(7) 仕入税額控除の諸問題

 11.都道府県税としての地方消費税

 12.酒税

 13.たばこ税

 14.関税

 15.流通税 登録免許税、印紙税

 ▲但し、今後の政治情勢などにより、講義の項目・内容が大幅に変更される可能性もあるので、注意されたい。

 

 【教科書、プリント】

 「消費税」の仕組みなどについて、石村耕治編『税金のすべてがわかる現代税法入門塾』〔第11版〕(2022年4月刊行、清文社)を使用する(「税法A」・「税法B」と同じ教科書)。

 但し、この教科書のみではカヴァーできない部分が多くなるし、今年度の場合は教科書を入手できていない学生も多いと思われるので、適宜、プリントなどを配布する(DB manabaによる)。

 

 【六法】

 この講義についても、「税法A」「税法B」と同様に、六法に特別の注意を要する。

 ①小型の六法(『ポケット六法』など)では対処できない。

 ②中型の六法(消費税法が掲載されているもの)でもよいが、法律しか掲載されていない。

 ③税法については特別な六法が刊行されている。

 中里実・増井良啓・渕圭吾編『租税法判例六法』〔第5版〕(2021年、有斐閣)

 日本税理士会連合会編『税務六法法令編』&『税務六法通達編』(ぎょうせい)

 『実務税法六法法令編』&『実務税法六法通達編』(新日本法規出版)

 ④手軽に参照したいということであれば「電子政府の総合窓口e-Gov」(http://www.e-gov.go.jp)の利用をおすすめする。

 ⑤通達などを参照する必要がある場合には、国税庁のサイトを参照するとよい。

 

 【参考書】当方が講義で参考にしているものであり、指定はしない。また、随時紹介する。

 ①金子宏『租税法』〔第二十四版〕(2021年、弘文堂)

 ②水野忠恒『大系租税法』〔第3版〕(2021年、中央経済社)

 ③北野弘久編『現代税法講義』〔五訂版〕(2009年、法律文化社)

 ④三木義一編『よくわかる税法入門』〔第16版〕(2022年、有斐閣)

 ⑤谷口勢津夫・一高龍司・野一色直人・木山泰嗣『基礎から学べる租税法』〔第3版〕(2022年、弘文堂)

 ⑥熊王征秀『消費税法講義録』〔第2版〕(2020年、中央経済社)

 ⑦熊王征秀『クマオーの基礎からわかる消費税 インボイス完全対応版』(2022年、清文社)

 ⑧神野直彦『財政学』〔第3版〕(2021年、有斐閣)

 ⑨望月正光・篠原正博・栗林隆・半谷俊彦編著『財政学』〔第5版〕(2020年、創成社)

 ⑩篠原正博編著『テキストブック租税論』(2020年、創成社)

 ⑪井堀利宏『[新版]要説:日本の財政・税制』(2022年、税務経理協会)

 ⑫「令和4年度税制改正大綱」〔2021(令和3)年12月10日、自由民主党、公明党〕

 ⑬「令和4年度税制改正の大綱」〔2021(令和3)年12月24日閣議決定〕

 

 【評価の方法】

 1.中間レポート:最低1回は出題するので、提出していただく。テーマ、提出日、枚数などについては、その都度お伝えする。DB manabaに掲示する。提出もDB manabaによる。評価割合は5割とする(変更の可能性もある)。

 2.最終レポート:7月28日まで通常の講義を行った上で、同日までに出題する。テーマ、提出日、枚数などについては、当日にお伝えする。DB manabaに掲示する。提出もDB manabaによる。期末試験は行わない。

 

 【注意事項】

 ①消費税・地方消費税については、教科書としている石村耕治編『税金のすべてがわかる現代税法入門塾』〔第11版〕の該当部分、またはプリントを通読すること。

 ②上にあげたもののほかにも参考文献を紹介するので、手広く読んでみること。

 ③税法の基礎理論や所得税などについては講義「税法A」「税法B」で扱うが、消費課税を理解するためにはこれらの理解も必要なので、前記の教科書を通読すること。

 ④日刊紙(日経、朝日、毎日、読売など)を毎日読むこと(とくに、総合欄、政治欄、経済欄)。経済関係の雑誌なども読むとよい。

 ⑤衆議院、参議院、財務省、総務省などのサイトを見ること。国会の動き、行政機構の動きなどに注意する必要がある。

 ⑥憲法、行政法などの領域も参照する。

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再び、項と号の話

2022年04月21日 07時45分00秒 | 法律学

 2021年4月26日付で「項と号 この二つの区別を理解できないのでは困ります」という記事を載せました。2022年4月になって、また同じ話題を記すことになるとは思ってもいなかったのですが、書かなければならないということになりました。

 今週の月曜日(4月18日)に小テストを行いました。意図的に、2021年4月と同じものを出したのですが、極端なほどに出来具合が分かれました。項と号との区別、前段・後段の区別、本文・ただし書きの区別ができていない学生が少なくなかったのです。

 法学部の学生であるならば、条文の読み方くらいは覚えておきましょう。また、普段から六法を参照して、条文に読み慣れておくことも必要です。

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横浜高速鉄道Y500系Y517Fと東京メトロ17000系17189F

2022年04月19日 00時00分00秒 | 写真

仕事に行く途中、和光市駅で撮影しました。

 左側が横浜高速鉄道Y500系Y517Fです。DeNA BAYSTARS TRAINのラッピングが施されています。

 Y500系は東急5000系と共通の設計による車両で、基本的には東急5000系と同一です。但し、東横線、東京メトロ副都心線などで運用されるため、相違点もあります。また、このY517Fは、元々東急5050系5156Fでした。2014年2月15日に元住吉駅で発生した追突事故のため、Y500系Y516Fが2017年に廃車となりました。その際、Y516Fは東急へ譲渡されています。一方、東急から横浜高速鉄道への損害賠償という意味で5156Fが譲渡され、Y517Fとなったのです。

 次に、右側が東京メトロ17000系17189Fです。2020年に登場した系列で、7000系を順次置き換えています。10両編成と8両編成があり、8両編成は10の位の数字が8または9となっています。17000系17080番台と表現してよいかもしれません。10両編成は有楽町線、副都心線のいずれでも運用されますが、8両編成は有楽町線で運用されません。

 御存知の方も多いかと思われますが、有楽町線の和光市〜小竹向原は副都心線と共用されています。というより、副都心線は有楽町線に乗り入れているのです。国土交通省鉄道局監修『令和2年度鉄道要覧』によると、副都心線(13号線)は小竹向原〜渋谷となっており、小竹向原〜池袋は元々有楽町線の複々線区間であったところを副都心線に変え、池袋〜渋谷は純粋な新設路線ということのようです。ただ、同じ国土交通省鉄道局が監修する『数字でみる鉄道2021』によると、副都心線は池袋〜渋谷の路線となっており、和光市〜池袋は有楽町線に属しています。なるべく重複を避けるという点からすれば『数字でみる鉄道2021』のほうが正確なのかもしれません。

 正式の区間と営業区間が異なることは、よくある話です。

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大東文化大学法学部「税法」・「税法A」における予定項目(教科書の「PART1 税法の基礎知識を学ぶ」から)

2022年04月18日 00時00分00秒 | 受験・学校

 このような場を用いるのもどうかと考えましたが、講義内容などをブログに載せたことも何度かありますし、どのようなことを講義で話すのかということを示しておくことも、皆様の御参考にもなるかと考えました。

 なお、教科書は、今月発売の石村耕治編『税金のすべてがわかる現代税法入門塾』〔第11版〕(2022年、清文社)です。

 

 お断り:講義日程の関係もあり、シラバスに掲げた「授業内容」から若干の変更がある。以下の通りとする(原則として項目、教科書の項目番号、教科書の該当頁の順)。

 ・租税体系の基礎、国税と地方税〔1.2.1〕(10)

 ・直接税と間接税〔1.2.3〕(15)

 ・所得の意味〔1.2.5〕(23)

 ・租税の法的定義〔1.2.6〕(26)

 ・税率、超過累進課税〔1.2.7〕(31)

 ・課税要件[税率も課税要件の一つであるが、それ以外のもの。119頁に記述があるものの、全てを説明している訳ではないので、スライドなどで説明する。]

 ・課税単位〔1.2.8〕(35)

 ・二重課税とは何か〔1.2.9〕(39)

 ・課税庁の仕組み〔1.3.1〜1.3.3〕(52)

 ・納税義務〔1.4.1〕(114)

 ・国税と租税法律主義〔1.4.2〕(118)

 ・税法の法源〔1.4.3〕(121)

 ・地方税と租税条例主義〔1.4.7〕(152)

 ・実体税法と手続税法〔1.4.9〕(167)

 ・租税公平負担の原則〔1.5.1〕(170)

 ・実質課税の原則〔1.5.2〕(172)

 ・信義誠実の原則〔1.5.3〕(174)

 ・不確定概念と課税要件明確主義〔1.5.4〕(177)

 ・固有概念と借用概念〔1.5.5〕(180)

 上に掲げた項目を扱った後、教科書の「PART5 租税手続法(手続税法)とは何か」(602頁以下)に進む(予定項目は後日にお知らせする)。

 なお、講義で扱わなかった箇所が重要でないという訳ではないので、各自で読み進めていただきたい(役に立つことが多いはずであるから)。

 

 実は、上記の通り、講義で扱わない箇所についても重要な部分があります。例えば、マイナンバーカード、電子帳簿保存法、租税立法プロセス(これは現在、私が地方自治総合研究所の地方自治立法動向研究において行っている事柄にも大きく関わります)、税理士制度です。単純に時間の関係で、皆さんで読んでおいてくださいと言わざるをえません。租税手続法を扱えなくなるのも困った話になります。申告納税制度、賦課課税制度、源泉徴収制度(特別徴収制度)なども理解していただくのが、講義の目的でもあります。

 私自身が教科書の執筆者の一員となったのは2014年に発売された第7版からですが、それよりもかなり前から講義の参考のためにと読んでいました。第11版についても、是非とも御一読を。

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埼玉高速鉄道2000系2106F

2022年04月17日 10時50分00秒 | 写真

今回は、東急目黒線および東京メトロ南北線でも運用される埼玉高速鉄道2000系の2106Fです。 

 埼玉高速鉄道は、東京メトロ南北線の終点であり、東京都北区にある赤羽岩淵駅から、埼玉県さいたま市緑区にある浦和美園駅までの埼玉高速鉄道線を保有する第三セクター会社です。赤羽岩淵駅および浦和美園駅以外の全駅が川口市にあります。また、浦和美園駅以外の全駅が地下駅となっています。実質的には東京メトロ南北線の延長のようなものです。開業当初からしばらくの間は経営状態があまり良くなかったようですが、改善されました。

 その埼玉高速鉄道が保有する車両が2000系です。東京メトロ南北線および東急目黒線との相互直通運転を行っているため、ATO、TASCなどの装置を備えており、ワンマン運転が前提となっています。車体はアルミ製で、これは東京メトロ9000系に合わせたものでしょう。

 東急目黒線と言えば、東急新横浜線を経由して相模鉄道と相互直通運転をすることとなっており、8両編成化も決まっています。勿論、話は東急と相鉄に限定されない訳で、相互直通運転は東京メトロ南北線、都営三田線および埼玉高速鉄道線についても行われることとなります。つまり、相鉄⇆東急⇆都営、相鉄⇆東急⇆東京メトロ⇆埼玉高速鉄道という運行系統がつくられることとなります。相当に複雑なダイヤとなりそうですが、現在、東京メトロ南北線や都営三田線でも駅や車両の8両編成化対応が行われているのです。

 そうなると、2000系も8両編成化されることとなるはずですが、どうなのでしょうか。

 編成中の車両の番号は8両編成に対応するようになっています。つまり、本来であれば3号車になるはずの2300形および4号車になるはずの2400形がありません。8両編成となるならば、2300形および2400形が新造されるでしょう。ただ、2000系が製造されたのは2000年および2001年のことですから、既に20年以上が経過しています。

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