ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

いつまで走るか 東京メトロ8000系8104F

2021年10月31日 23時40分00秒 | 写真

今回は、廃車が進みつつある東京メトロ8000系の8104Fです。各駅停車中央林間行きとして運用されているところを撮影しました。

二子玉川駅1番線に入線したところです。

高津駅1番線から発車するところです。

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大学祭の時期ですが

2021年10月29日 08時00分00秒 | 受験・学校

 日本の何処の大学でも大学祭というものがあるはずです。2019年度までは行われていたはずである、と記すほうが正しいかもしれません。

 大学によって時期が異なりますが、比較的多いのは11月上旬、とくに11月3日を日程に含む時期でしょう。

 しかし、2020年度には、おそらく予定通りに大学祭を行った所などほとんど存在しないはずです。オンラインで行った大学があるという話を聞いたことがありますが、多くの大学で中止になったのではないでしょうか。私が勤める大東文化大学がそうで、本来であれば大学祭の期間である日もオンライン講義を行っていました。私が非常勤講師として講義を担当している他の大学も同様です。

 そして2021年度ですが、対応は分かれています。大学祭を行う所もあれば、大東文化大学のように中止となった所もあります。

 こんなことを書くのも、或る日、学生から「大学祭って何をやるのですか」と尋ねられたからです。その学生、に限らず、その学生と同じ学年の人たちは、入学してから大学祭を経験していないのです。そのため、大学祭を知りようがない訳です。

 大学祭の時期は全学休講ですから、一切登校しないという学生も少なくありません。それでも、1か月前になれば学内に大学祭関係のポスターなどが溢れますから、どのようなことが行われるかということくらいはわかります。

 しかし、2020年度および今年度に大学祭が行われないのであれば、ポスターも何もないのですから、断片的な情報も入りようがないのです(サークル活動を行っている学生は別でしょうが)。

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気になる判決 市長の専決処分

2021年10月27日 11時15分00秒 | 国際・政治

 少し前の話ですが、気になる判決が10月20日に岡山地方裁判所から出されていました。朝日新聞社が2021年10月22日の9時30分付で「市長の専決処分『違法だが、事後承認で適法に』 地裁判決」として報じています(https://www.asahi.com/articles/ASPBP6RTJPBPPPZB005.html)。

 詳細はわからないのですが、記事には簡単に記されているところによると、事実は次のようです。2020年6月18日、美作市議会は、市長が提案した教育長選任人事を否決しました。しかし、同月22日、市長が専決処分を行い、7月1日付で新しい教育長が選任されました。今年(2021年)の4月に美作市議会議員選挙が行われており、同月に行われた市議会において市長が教育長の選任への同意を求める議案を提出し、市議会が承認しました。

 2020年6月の専決処分から2021年4月の市議会による承認まで、随分と時間が空いたものです。いかなる経緯なのかは不明ですが、この間に市議会は何度も招集されていますから、地方自治法第179条に違反するのではないかと思われます。同条は、次のような規定です。

 第1項:「普通地方公共団体の議会が成立しないとき、第113条ただし書の場合においてなお会議を開くことができないとき、普通地方公共団体の長において議会の議決すべき事件について特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき、又は議会において議決すべき事件を議決しないときは、当該普通地方公共団体の長は、その議決すべき事件を処分することができる。ただし、第162条の規定による副知事又は副市町村長の選任の同意及び第252条の20の2第4項の規定による第252条の19第1項に規定する指定都市の総合区長の選任の同意については、この限りでない。」

 第2項:「議会の決定すべき事件に関しては、前項の例による。」

 第3項:「前2項の規定による処置については、普通地方公共団体の長は、次の会議においてこれを議会に報告し、その承認を求めなければならない。」

 第4項:「前項の場合において、条例の制定若しくは改廃又は予算に関する処置について承認を求める議案が否決されたときは、普通地方公共団体の長は、速やかに、当該処置に関して必要と認める措置を講ずるとともに、その旨を議会に報告しなければならない。」

 記事にはいつ提訴されたのかが書かれていないのですが、市議会議員だった4人が市長に対して、教育長へ支払われた給与の返還請求を行うように請求した訴訟を提起しました。面倒な書き方になっていますが、これは地方自治法第242条の2第1項第4号による住民訴訟です。

 岡山地方裁判所の判決は、市長の専決処分が要件を欠いて違法であるとしつつ、市議会の事後承認によって適法になったということで、4人の請求を棄却した、というものです。つまり、判決は専決処分が地方自治法第179条に反すると判断したのです。しかし、事後承認により、行政法学にいう瑕疵の治癒がなされたということです(瑕疵の治癒については「行政法講義ノート」〔第7版〕の「第14回 行政行為論その4:行政行為の瑕疵」をお読みください)。

 単純に原告の請求を認めるとすれば現実の政治問題が引き起こされる可能性もありますが、純粋に理論的に思考すると、この判決には問題があるような気もします。もとより、判決文全文が記事として掲載されている訳でもなく、裁判所のサイトにもまだ掲載されていないので、記事に書かれている情報から推測するしかありません。

 まず、専決処分が地方自治法第179条に違反し、専決処分の要件を欠いているという判断は妥当です。同条第1項に定められる要件は、既に引用しているのですが、改めて示すと次のとおりです(簡単な解説は、少し古い本ですが村上順・白藤博行・人見剛編『新基本法コンメンタール地方自治法』を参照したものです)。

 ・「普通地方公共団体の議会が成立しないとき」:これは、議会が解散されている場合などを指します。

 ・「第113条ただし書の場合においてなお会議を開くことができないとき」:第113条は「普通地方公共団体の議会は、議員の定数の半数以上の議員が出席しなければ、会議を開くことができない。但し、第117条の規定による除斥のため半数に達しないとき、同一の事件につき再度招集してもなお半数に達しないとき、又は招集に応じても出席議員が定数を欠き議長において出席を催告してもなお半数に達しないとき若しくは半数に達してもその後半数に達しなくなつたときは、この限りでない」と定めています。このただし書きに該当する場合には市議会を招集することができるということなのですが、それでも会議を開けない場合が第179条第1項に定められています。

 ・「普通地方公共団体の長において議会の議決すべき事件について特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき」:これは緊急性の要件です。

 ・「議会において議決すべき事件を議決しないとき」:これは、議会が意図的に議決を行わない(行わなかった)ことが客観的に明らかであることを意味します。

 記事の内容からすれば、2020年6月に美作市議会が同意をしなかったという事実は、どの要件にも該当しません。従って、専決処分は違法であるということです。

 問題は瑕疵の治癒です。判決は、市議会の同意による瑕疵の治癒を認めていますが、専決処分から市議会の承認まで10か月程の期間が経過しています。どう考えても、この間に美作市議会が一度も招集されなかったはずはありません。美作市のホームページによると、市議会は、2020年6月の後、同年中は8月から12月まで毎月(定例会、臨時会のいずれも)、2021年に入ってから1月、3月、4月、6月、9月に招集されています。議会結果も公表されていますが、2020年6月の専決処分の後、教育庁の任命に対する事後承認は、2021年3月まで、市長からの提案事項となっていません。

 地方自治法第179条第3項に従うならば、2020年8月の臨時会において市長が専決処分について報告を行い、市議会の承認を求めなければならないこととなります。しかし、その臨時会においては議決事項、報告事項、承認事項のいずれにもなっていません。

 「令和3年4月臨時会美作市議会会議録」に、教育長の選任について示されています。副市長による説明によると、「コロナ禍において一刻も早い新教育長の就任が求められている中、教育に関し豊富な経験と知識を有し、教育行政を推進していただける方として、同氏以外に考えられないと判断し、令和2年6月22日に専決処分し、同日任命させてい ただいた次第でございます」ということであり、住民訴訟への言及の後に「現教育長は、就任以来、職務に精励されており、市の教育行政のトップとして極めて重要な意思決定に関与をしているところでございます。こうした中、就任以降の教育長としての身分について法廷の場で争われる事態となったことにつきましては、行政の安定性確保の観点からも望ましくない状況にあると考えております。そのため、訴訟において主張されている任命行為についての疑義を払拭し、現教育長の身分や行為の安定を図る観点から、本同意議案を提案させていただくものでございます」とのことでした(ちなみに、質疑は行われず、起立多数で可決されています)。

 この説明を目にしても、10か月も空いた理由は見当たりません。住民訴訟が提起されたということは理由にならないでしょう。市議会の構成が選挙まで変わらなかったということくらいしか、理由として考えられることはないのです。瑕疵の治癒を認めるには期間が長すぎるし、市議会の招集回数も重なっています。岡山地方裁判所が瑕疵の治癒についていかなる判断基準を持っているのかわかりませんが、時間的観点からすればルーズと言えないでしょうか。何年経過しても瑕疵の治癒が認められるとするならば、いかなることでも瑕疵の治癒が認められてしまい、違法を是正する機会は失われかねません。

 裁判所のサイトに、2021年10月に下級裁判所から出された判決がいつ掲載されるでしょうか。読んでみたいものです。

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ここはどこでしょう?

2021年10月26日 00時40分00秒 | 写真

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いつまで走るか 東急8500系8637F Bunkamura号 その4

2021年10月24日 00時00分00秒 | 写真

 46年の長きにわたって活躍してきた東急8500系も廃車が進んでおり、通勤などで田園都市線や半蔵門線を利用する沿線住民でも見る機会、乗る機会が少なくなってきました。

 私自身は小学校1年生の時分から親しんでおり、とくに大学院生時代の5年間、まだ渋谷駅から二子玉川駅までの区間が新玉川線であり、二子玉川駅が二子玉川園駅と名乗っていた時代には、8500系に乗って通学することが当たり前でした。それだけに、完全引退の時期が刻々と迫っていることに、様々な思いが浮かんできます。

 8500系といえば、東急のステンレス車で初めて正面に赤帯を巻いた系列でした。ステンレス車といえば、5200系、初代6000系、初代7000系、7200系、8000系と続いてきましたが、それらは無塗装で赤帯も巻いていなかったのです。それだけに、8500系の赤帯には驚かされました。地味なデザインではありますが渋さがあり、よくまとまっていて、合理的な美と言うべきものがあります。私は1970年代に登場した日本の鉄道車両で最もよいデザインの車両とも考えています。

 上の写真の8637Fも、登場時は赤帯を巻いていました。しかし、以前にも記したように、程なく青帯に替えられ、長らくTOKYU CABLE TV号として運行されていました。ラッピングが外されても青帯のままで、2018年4月22日からBUNKAMURA号として運用されています。勿論、東京メトロ半蔵門線、東武伊勢崎線、東武日光線も走ります。

 撮影時には急行中央林間行きとして運行されていました。

 あと何ヶ月ほど、この姿を田園都市線で見られるでしょうか。

 最近、廃車になった8500系が一般向けに売られるという話を知りました(東急の公式サイトに掲載されています。もうじき、8622Fと8630Fが廃車されるということのようです)。

 私が今も理解できないのは、1971年に東急8000系がローレル賞の受賞を逃して名鉄600形が受賞したことと、1979年に国鉄50系客車がローレル賞を受賞したことです。鉄道友の会も見る目がなかったと言えるのではないでしょうか。

 後の鉄道車両への影響という点において名鉄600形と東急8000系とでは比較にならず、後者のほうが圧倒的な影響力を持っています。現在のJRグループでステンレス車が増えていること、形は違えどもワンハンドルマスコン車がJRグループ、東京メトロ、都営地下鉄、京成、京急、京王など多くの鉄道会社で採用されていることをあげればよいでしょう。

 とくに50系客車がローレル賞を受賞した時には、当時小学生5年生の私も疑問を抱いたものですし、実際に1980年代に入ってから余剰車が増え始め、国鉄からJRグループに移行して間もなく、廃車となるものが多くなりました。今でも何両かが残っているものの、オリジナルの形のものは皆無かそれに近い状態です。

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かつては田園都市線を走っていた東武30000系

2021年10月20日 15時10分00秒 | 写真

 最近、東京メトロ半蔵門線および東急田園都市線を走っていた最後の東武30000系31609F+31409Fが伊勢崎線・日光線系統から東上線系統に移ったという話を聞きました。これにより、東武30000系の全編成が東上線で運用されているということになるようです。半蔵門線の水天宮前〜押上が延長開業され、東武伊勢崎線・日光線への直通運転が始まってから、この30000系が東京メトロ半蔵門線および東急田園都市線でも走るようになったのですが、その期間は短かったのです。

 快速小川町行きとして運行されているところを撮影しました。東上線(正式には東上本線)は池袋〜寄居の路線ですが、現在、全区間を走る列車は一本もなく、小川町駅で運行系統が分割されています。池袋〜小川町では川越特急、TJライナー、快速、急行などが運行され、東京メトロ副都心線からの直通電車の一部が8両編成であることを除き、10両編成です。これに対し、小川町〜寄居ではワンマン運転の4両編成です。

 それにしても、池袋〜小川町における列車種別の多さには辟易します。川越特急は停車するのにTJライナーが通過する駅があるなど、ややこしいのです。同じような例は西武池袋線などでも見られますが、乗客サービスにとってプラスであるとは思えません。東急田園都市線(急行、準急、各駅停車)などのように種別が少ないほうがわかりやすく、乗客サービスとして優れていると感じます。

 前記のように、半蔵門線および田園都市線でも走った30000系ですが、早くも2006年に50050系がデビューし、半蔵門線および田園都市線にも直通するようになります。30000系は50050系に置き換えられるようになり、いつの間にか31606F+31406Fと31609F+31409Fのみが直通するようになりました。そして、30000系は東上線系統に移っていったのです。

 なお、この30000系と逆の動きを少しばかり見せているのが、東上線用としてデビューした50000系です。数編成が伊勢崎線・日光線系統に移り、半蔵門線および田園都市線においても運用されるようになっています。

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いつまで走るか 東急8500系8630F その4

2021年10月19日 00時00分00秒 | 写真

渋谷駅で撮影しました。

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いつまで走るか 東京メトロ8000系8108F

2021年10月18日 00時00分00秒 | 写真

今回は、廃車が進みつつある東京メトロ8000系の8108Fです。各駅停車中央林間行きとして運用されているところを撮影しました。

大手町駅7番線に入線したところです。

高津駅1番線から発車するところです。

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のるるんナボナ8500系に入っていたコレクションカード(1)

2021年10月17日 00時00分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、東急ストア高津店で「のるるんナボナ8500系」を購入したことは、このブログでも記しました。1枚のコレクションカードが入っていたので、今回はこれを紹介します。現在、私が所持している現税塾こと『税金のすべてがわかる現代税法入門塾』の第10版に挟み込まれています。

 このコレクションカードには撮影日、撮影場所などが書かれていませんが、8500系は1975年にデビューしていますので、その頃ではないかと思われます。1975年当時、東急田園都市線の起点は渋谷駅ではなく大井町駅で、終点はすずかけ台駅でした。田園都市線ほど起点および終点が度々変更された路線もそう多くはないでしょうが、1976年には終点がつきみ野駅となり、1979年には大井町駅から二子玉川駅(当時は二子玉川園駅)までの区間が大井町線となったために田園都市線の起点は二子玉川駅となりました。1984年には終点が中央林間駅となります。そして、渋谷駅から二子玉川駅までの新玉川線が田園都市線に統合されたのは2000年8月6日のことで、同時に田園都市線の起点が渋谷駅となりました。

 田園都市線には快速が走っていましたが、この写真にある快速大井町行きが走っていたのは大井町線の分離の前までです。以前にも記したように上りのみの運転で、停車駅はつきみ野駅から長津田駅までの各駅、青葉台駅、たまプラーザ駅、鷺沼駅、溝の口駅、二子玉川駅に停車し、現在の大井町線の部分では各駅に停車していました。その後、快速は田園都市線と新玉川線、さらに半蔵門線を走る種別となり、1996年まで存在していました。大学院生時代に通学用路線として利用していた当時の記憶では、長津田駅〜中央林間駅では快速が運転されておらず、渋谷駅〜長津田駅の区間の停車駅は渋谷駅から二子玉川駅までの各駅、溝の口駅、鷺沼駅、たまプラーザ駅、青葉台駅、長津田駅でした(あざみ野駅が通過駅であったことを除けば現在の準急と同じです)。ついでに記すならば、半蔵門線内は各駅に停車していました(この点は現在の急行および準急とも共通します)。

 大学院生時代は快速に乗ることがほとんどなく、急行か各駅停車に乗っていました。とくに、帰宅時には、電車の中で読書をしたいということで、九段下駅から、桜新町駅で急行の通過待ちをする各駅停車を敢えて選び、洋書などを読んでいたことを、今も思い出します。

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東急5050系5160F

2021年10月16日 00時00分00秒 | 写真

 5000系シリーズの東横線版、5050系です。8両編成の5050番台と10両編成の4000番台があり、5050番台には田園都市線用の5000系からの改番編入車があります。自由が丘駅5番線に急行和光市行き(副都心線では各駅停車)として入線した5160Fを撮影しました。

 同じ5000系シリーズとはいえ、5000系と5050系とでは違いがあります。まず、車体のサイズが異なっており、5050系のほうが僅かながら大きいのです。また、使用線区の関係で、5050系および5000系の一部にはATO装置が積まれています(東横線・みなとみらい線においてはTASC機能を使用)。

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