verse, prose, and translation
Delfini Workshop
往還日誌(151)
■5月5日、立夏、子どもの日。晴れ。
夕方、京都へ戻る。新幹線を降りると、割と空気はひんやりしている。夜などは、半袖では寒い感じがする。
新幹線の中では、サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』を読む。この本もかなり面白い。
湖西線からの列車の網棚に、化学薬品らしい「四塩化一黄酸」と外側に書かれた黒いリュックが残され、不審物として駅員が通報し、警察と消防が出動して、夕方の京都駅はホームが封鎖され、京都駅発着の在来線が全部ストップする大騒ぎになった。
「四塩化一黄酸」とはなにか? いろいろ、調べたが、化学物質としては存在しない。
Xでこれを調べた人がいて、その方によると、化学物質のように読ませたヨットの名前のようである。
大変驚いた。
「ししおかいちおうさん」と読むらしい。
なかなか、ウイットが効いている。
このヨットの関係者が、琵琶湖のレースから湖西線で京都へ戻るときに、「四塩化一黄酸」号の衣類の入ったリュックを忘れたのだろう。
「四塩化一黄酸」が、参加する琵琶湖沖の島ヨットレースには、ほかに、琴神とかブッダとかスカイロケットとか風小僧とか、キャラメルリボンとか、いるわけだから、「ししおかいちおうさん」のこのシャレ気は、化学専攻の技術者の可能性もあるかもしれない。
実は、東京駅へ向かう高崎線も遅延した。こちらは、籠原駅で「お客様対応」で15分の遅れが出たとアナウンスがあった。
「お客様対応」とはなにか? こちらは、「四塩化一黄酸」のようなしゃれた理由ではなく、客同士か、客と駅員のトラブルだろう。
つまらない理由である。
きょうはタンパク質と野菜が足りていないので、夜、フレスコに、チーズと野菜ジュースを買いに行く。
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