verse, prose, and translation
Delfini Workshop
往還日誌(136)
■3月31日、日曜日。7時半起床。
朝から、上野、秋葉原を経由して、幕張の放送大学まで出かける。
電車では、ポアンカレ予想を証明したペレリマンに関する本、『100年の難問はなぜ解けたのか』を集中して読む。この中で、ゲーデルの「不完全性定理」についてわかりやすい説明があり、この定理が数学に限らず、論理学一般に言える定理であることを確認した。
このため、きょう、幕張で発表した『社会操作論』のスライドの説明に急遽、つけ加えることにした。
ゲーデルの「不完全性定理」は、『社会操作論』にとって、とくに、カントを例として、「論理学的先験性」と私が名づけた、操作のa prioriを表す3組の概念(他の2つは、社会学的先験性、生物学的先験性)の一つにとって、含意が意外に大きいのではないかと直感した。
また、発表後、AIの時代には、人間あるいは社会の問題として、とくに、身体と無意識が重要になる、との確信を得る。
きょうの報告は、大変興味深いと言ってくださる方もいて、励みになった。
「情報・知識操作」の具体例については、大変、驚いた方もいるし、おおよそ知っている方もいたようである。
今回、時間がなく、もっとも重要な操作である、無意識的な判断に働きかける「構造操作」について、詳しく展開できなかった。
6月末までには、テキスト化して、発表の予定。
また、以前、『IDEE』に何度か翻訳したシオランのエッセイをまた読みたいという方もいた。シオランは、その初期のエッセイが、ずっと気になっていて、京都に持ち込んでいる。時間のあるときに、また、翻訳してみてもいいかもしれないと思った。
きょうは、報告も楽しかったが、ポアンカレ予想に関する『100年の難問はなぜ解けたのか』を行き帰りに集中して読めたことが、私には幸福だった。
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往還日誌(135)
■3月30日、土曜日、晴れ。
3月2日(土)より呼吸法を再開。2021年8月3日から気功を実施している。2022年11月1日から断食を開始している。この3つが出そろったことで、心身調整のベースができたように感じている。これに、五十肩のリハビリで習得した肩甲骨のストレッチと筋トレ、ウォーキングの有酸素運動を組み合わせていく。できない日もあるが、ぼちぼち、できることを進めていく。
きょうは、朝10時前から、「社会操作論に向けて―民主主義、植民地主義、知識―」のPPT作成に集中する。57枚作成した。明日、幕張で報告。面白いものに仕上がった。
新たに、アゾフ連隊に対する西側メディアと西側政府による情報操作に関連して、マックス・ローズ米元上院議員らの36人の連邦議会議員による、マイク・ポンペオ国務長官(当時)に宛てた嘆願書と、カリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所が公開した、白人至上主義団体「ライズ・アバブ・ムーブメント」の創設者ロバート・ポール・ルンドらメンバー3人に対する宣誓供述書・刑事告訴状の該当部分を訳出。なかなか、面白い仕事だった。
夕方、妻に頼まれた買い物を済ませる。途中、西口公園の櫻を見る。一分、二分咲き。
このところ、アマゾン・プライムで、アニメの「薬屋のひとり言」というのを視聴している。まったく知らないアニメだったが、京都にゐるときから観始めて、昨夜は、12話まで見た。唐をモデルにしたらしい古代中国の後宮が舞台で、李白という名の武官も出てくる。宦官と薬草の知識のある花街出身の侍女が主人公という面白い設定。
そう言えば、呼吸法を再開して、むきになって、暇なとき、やっていて、変化が3つあった。1つは、激務と言っていい、六本木の仕事のあとの疲労感が軽減された。2つは、睡眠時間が短くても、さほど、疲れない。3つは、夢をよく覚えている。
この変化は一時的なものか、続くのか、興味を持っている。
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往還日誌(134)
■3月28日、木曜日、曇りのち雨。
午前中、ようやく、日曜日の全体会での報告のPPT作成に着手。理論的な枠組みはほぼ出来ている。あとは具体例を効果的に入れ込む。
午後から、六本木の仕事。
雨が降ってくる。
六本木の仕事は、毎日、ベストを尽くしているが、きょうは、24日のモスクワのテロに、ウクライナと米国が関与していることの確信を深めた。そのヒントは、その翌日のドネツク人民共和国におけるテロ未遂事件にある。CIAは、馬鹿ではないが、術に溺れる。
ライオンキッチンのバナナケーキは、家族に買ってきたが、大正解だった。これは、厚めに切って、温めて、バニラアイスを添えて食べるのがベスト。
人間が佳い力を実現できるとしたら、心身調整力と経済力と社会関係力の3つが支える。
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