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Cioranを読む(8)


(写真)道・バーゼル

今日は、春の日の色だった。午後、のんびり、買い物に出る。気分がいいので、いつもの喫茶店で、シオランを読む。フランス語を読むのに少し慣れてきた。夏くらいまでに、慣れるといいな、と思っている。フランス語は明晰だとよく言われるのだが、どの辺が明晰なのか、どういうふうに明晰なのか、関心を持っている。シオランは、もともと、トランシルバニア地方出身のルーマニア人で、フランス人ではないので、そのフランス語は、逆に、わかりやすいように感じる。今日は、もう、ショートステイの契約書類を作成して、あとは、高木貞治の評伝を読んで終わり。



Si l'homme oublie si facilment qu'il est maudit, c'est parce qu'il l'est depuis toujours. Aveux et Anathèmes Ciorqn GALLIMARD 1987 p.28

人間は自分が呪われていることをすぐに忘れてしまうが、それは忘れてしまうほど太古から呪われているためである。

■うすうすか、はっきりかどうかは、別にして、人間存在が呪われていることは、だれしも気がついているのではないだろうか。そもそも、ほかの命を食さなければ生きられないし、市場社会では、どんなにきれいごとをならべても、必ず、敗者と飢える者を生みだす。それが不可視化されているだけである。

「資本主義には普遍的なものは一つしかない。市場です。普遍的な国家が存在しないのは普遍的な市場が存在するからに他ならない。……そして市場とは普遍化や均質化を行うものではなく、富と貧困を生み出す途方もない工房なのです。……人類の貧困を生産する作業に加担して骨の髄まで腐っていないような民主主義国家は存在しないのです。恥辱はわたしたちの内面にかかわるものも含めてあらゆる生成変化を保護しようにも、まして生成変化が芽をふくよう働きかけようにも確かな手段は一つとして存在しないところにある。」(ドゥルーズ)

じゃあ、どうする。という問題は別にして、シオランのように、本当のことを言う人は貴重ではないだろうか。だれしも日常に追われて忘れているが、改めて、言われてみると、はっとする。この意味で、シオランは、すぐれた詩人なのだと思う。




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Cioranを読む(7)


■旧暦1月20日、火曜日

(写真)道・ベルン

朝、シオランを読む癖がついてしまったw。今日は、4時半起き。深蒸2杯。終日、仕事の予定。昨日が忙しかったので、今日はペースダウンして航行。



Tout désir suscite chez moi un contre-désir, de sorte que, quoi que je fasse, seul compte ce que je n'ai pas fait. Cioran Aveux et Anathèmes GALLIMARD 1987 p. 30

どんな欲望も、わたしに反欲望を目覚めさせるから、何をしても、しなかったことだけが意識されてくる。

■こういう発想は、共感できる。ちょっと、アファナシエフの詩を思い出させる。どこか、東洋的な響きがある。




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2月21日(月)のつぶやき

00:19 from web
Thank you Beez for RT. @beezknez
00:27 from web
spring sea// another hell/ on the ground #haiku #poetry #fhaiku
00:28 from web
RT @gjmorley: 毎日:中国:ネットで集会呼び掛け 当局、厳戒態勢で男性連行も http://bit.ly/hXfpwo
00:28 from web
RT @gjmorley: サーチナ:中国で「ジャスミン革命」呼び掛け、当局厳戒、数人連行か http://bit.ly/hOC5FA
00:43 from web
spring rain// music remains/ stopped #haiku #poetry #fhaiku good night every one. have a nice dream.
11:32 from goo
Cioranを読む(6) #goo_delfini2 http://blog.goo.ne.jp/delfini2/e/ba4b92c86b1128353a1cbb880f27ec10
by delfini_ttm on Twitter
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一日一句(34)






紅梅にやや白梅の散りかかり





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