物語の出だしは興味を引かれる。パトロールの警官が不審尋問した車に女性の死体が見つかる。署で尋問された男Henry Oatesは、女性を殺したことを認め、さらに二人の女性を殺していると話す。一人は5年前、マスコミを賑わした少女行方不明事件Rebekka Jordan、もう一人は警察も事件を把握していない交換留学生Julia。彼は本当に二人を殺したのか?それとも捜査を混乱させるための嘘か?
ワクワクさせる物語の始まり方!
しかし、期待外れ!物語の展開が遅く、ストーリーがだらだらと長い。それなりに、物語に、捻りや山を作ろうとしているようだが、さして、盛り上がりもせずに、だらだらと終わりに向かっていく。終わり方も期待はずれ。
キャラも魅力的でない。Annaシリーズとうたっている割に、Annaの存在感、個性が伝わってこない。
Oatesが殺害したという二人の女性RebekkaとJuliaを、AnnaとMike、二人の刑事がそれぞれ別個に捜査を進めていく。
ある章では、AnnaがRebekkaの事件を捜査する様子が述べられ、ある章ではMikeがJuliaの事件を捜査する様子が述べられて、さらにある章では、かってRebekkaの事件を捜査した彼らの上司Langtonが事件に介入する様子が述べられるという感じで、誰が主役か、どこに視点を置いて読んでいけばいいのか混乱してしまう。
ページ数もかなりあり、読むのはお勧めしません。
★ 484ページ Kindle版
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