気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

The Last Move by Mary Burton

2017-10-09 15:34:32 | 読書感想

テキサス州San Antonio 州間高速道35号線、11月26日 12:35 a.m、男は女性がガソリンスタンドに寄った時、密かに女性の車のタイヤに穴を開ける、そして男は女性の車を尾け、車が走行不能になるのを待って、上着に取り付けた小型カメラのスィッチを入れ、女性の車に近づき声をかけ、車の窓越しに女性を射殺する。

シカゴ警察署の殺人課刑事Theo Mazur は、元妻のSherryがSan Antonioに彼等の娘Alyssaと引っ越すと聞き、娘と遠く離れて暮らすことを嫌い、6ヶ月前にSan Antonio警察に異動してくる。午前8時、殺人事件発生の報告を受け、現場に着いた彼は、現場保存していた警官から、事件の発見、通報者は被害者の夫であることを知る。被害者はGloria Sanchez ,夫は Martin Sanchez 4つの自動車販売店を経営している。夫は妻から車が故障したという電話があり現場に向かい、妻の死体を発見したと彼に話す。女性が殺された場合、殺人者の3分の1は夫や男友達であることから、MazurはMatinを容疑者の1人として考えていた。歳が15歳も離れていること、結婚指輪を嵌めていないことことなど二人の結婚が上手くいっていなかったと感じながら。

現場検証していた彼は、殺人犯が、殺害の一部始終を撮影したビデオが添付されたテキスト、Dr.Kate Hayden,you did not catch meというテキストを 現場に残された携帯電話に送ってきたことに戸惑う。そして彼は、州間高速道35号線沿いに、この事件と同じ手口で女性を射殺する事件が5件続けざまに起こっていたことを思い出す。しかし、the Samaritanと名付けられた犯人は、6か月前にFBIによって逮捕されていた。その男を逮捕したのがFBIのプロファイラーのDr.Kate Haydenだった。犯人がDr Kateと名指ししていることから彼は今度の事件とthe Samaritanの事件の関連を調べるため彼女に協力を要請する。

ユタ州 Salt Lake City 11月26日 、FBIプロファイラーKateは病院の訪問時間、上司の命令を無視してSara Fletcherに会いに行く。彼女は、誘拐犯によって棺桶のようなボックスに34日間閉じ込められていた18歳のsaraを発見、救出する。彼女が発見された農場に置かれていた遺留品などから犯人は農場の所有者の従兄弟Raymond Drexlerと思われた。彼女は閉じ込められていたショックから立ち直れないでいるSaraに会い、彼の写真を見せて誘拐したのが彼であるという証言を得る。Kateは、Saraを救出した現場で、箱に入れられた4人の少女の遺体を発見していた。彼女はDrexlerが次なる犯行を企てることを懸念して相棒のエージェントと共に彼の行方を追う。

そんな時、KateはSan Antonio警察のMazur刑事から、彼女が担当したthe Samaritanの事件と似た手口の殺人事件がテキサス州San Antonioで起きたと告げられ、彼の強い要請を受け現地に向かう。その地は彼女の生まれ育った場所であり、忌まわしい思い出がある場所でもあった。殺害の手口を見た彼女は手口が類似していることに驚く。彼女はSamaritanは6か月前に逮捕し、今刑務所に収監されているDr.Charles Richardsonであると確信していた。彼女は、事件は模倣犯の犯行だと楽観していたが、犯人が使用した銃の弾道検査とSamaritanの弾道検査とを照会するよう要請し、銃が同一のものかどうかの確認を求める。彼女は殺人に使用した銃の発見、回収ができずにいた。やがて、今回使用された銃とSamaritanが使用した銃が同一のものであることがわかり、彼女は窮地に陥る。そんな時、州間高速道35号線で新たな殺人事件が発生する。現場検証した彼女は、殺人犯の標的が彼女であることを知る。

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Kateのキャラクターは読んでいるこちらが心地良くなるほど、自分の仕事に自信を持っている。もしかしたら誤認逮捕だと、みじんも感じない。自分の逮捕した男が犯人だという信念に揺るぎがない。感情を表に出さない。常に無表情を装い、容疑者に接する。意思の強さには相棒のMazurも感服するほど。

Mazurとの関係もプロ同士という感じで良い。お互いの器量を見極め、事件関係者への事情聴取も或るときはMazur,ある時はKateと阿吽の呼吸で役割分担していく。

2人の家族の問題を織り交ぜながら、徐々に犯人に迫っていくプロットは良くできているが2番目の殺人に関しては不満が残る。前半は興味津々、後半は興味半減してしまった。


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