気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Maze (The) by Catherine Coulter

2012-12-16 13:13:11 | 読書感想

将来はピアニストになることを夢見ていたLacey Sherlockは19歳の時に、マスコミによって「String killer」と名付けられた女性連続殺人犯によって 大好きだった姉が殺された時、その夢を捨てた。
String Killerは女性を拉致し 自らが作った迷路の中心にに誘い込み ナイフでめった刺しにし舌を切り取るという残虐な犯行を繰り返していた。そして7件目の犯行を行った後、忽然と姿を消していた。
以後、彼女の夢はこの殺人犯を捕まえることに変わった。
彼女は大学で 犯罪学を専攻し、String Killerの犯罪の特徴や犯人像について研究し、また他の都市でString Kilerが犯行を行っていないかチェックするために主要都市の新聞を購読していた。そして、大学を卒業した今、FBIの捜査官になっていた、 全米のすべての犯罪情報を持っているFBIのデータベースで彼女が知らないString killerの捜査情報を得るために。

Sherlockは研修期間中に見せた彼女の的確な判断力に注目したDillon Savichによって彼がリーダーのCriminal Apprehension Unit(CAU)にスカウトされた。
CAUはDillon Savich が考案したプログラムによってコンピューターに犯人像を特定させ、その情報を支援要請をうけた警察に与えることを目的としていた。
Sherlockは課に配属された初日早々、Savichとシカゴ警察の支援要請を受けてシカゴに向かう。
シカゴでは一家全員を残虐な方法で殺す連続殺人事件が起きていた。犯人は、子供たちの頭をトースターに突っ込んで焼き殺すという残忍な手口からトースターと呼ばれ人々を震撼させていた。警察は必死に捜査をしていたが 犯人についての手がかりや犯人像を得ることができないでいた。
捜査会議の席で、SavichのPCは鮮やかに犯人像を特定し、容疑者を絞り込んで表示した。そして、その情報に基づいて捜査が行われた結果、捜査本部は犯人の逮捕に成功する。
SherlockはSavichの才能に感銘を受け、また捜査員たちの喜ぶ姿を見て、姉を殺した犯人を突き止める目的としてFBIに入ったが 逃げ延びている凶悪犯が多数存在することを知り、その者たちを捕まえるFBIの仕事の重要性に気づき、やりがいを感じていく

そんな中、ボストンの新聞記事の中にString Killerの犯行と思われる記事を発見する。最後の犯行が行われてから7年経たその日に。
Sherlockは叔母が病気と偽って、一人ボストンに向かい 犯人の手がかりを得ようとするが失敗する。
落胆して帰ってきた彼女はSavichに呼ばれ、彼が彼女の嘘を見抜き、ボストンに行った目的、彼女がString Killerの犠牲者の一人の妹であることなど、彼がすべてを知っていることを知る。
意気消沈している彼女に、Savichはボストン市警から捜査支援の要請を請けていることを話し、二人でボストンに向かうことを告げる。
ボストン市警に出向いた二人は今度の犯行がString Killerの犯行であることを確信する。
そして、SavichのPcは彼女も捜査官たちも想像もつかなかった意外な犯人像を提示する。
その犯人像に基づいて捜査が行われた結果、一人の容疑者が浮かび上がる。
捜査本部は徹底的な証拠を得るために囮捜査を決定する。
彼女は自ら囮となって容疑者に接近する。なぜか、彼女は被害者がどのように行動したか捜査資料以上に熟知していた。
囮となった彼女は他の被害者と同じように犯人に襲われ、気づくと迷路の入り口に立たされていた、殺人者が待ちかまえている中央に向かうために。

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読み終わった後の爽快感。おもしろかった。
この物語は犯人の逮捕では終わらない、むしろ そこからが面白くなり、ミステリーとしても盛り上がってくる。
Sherlockの思いこんだら躊躇無く突き進んでいくむちゃくちゃぶり。彼女もいちおう訓練をつんだ捜査官であると思いこもうとしながらもついついちょっかいを出す上司サビッチ
そして仲間がピンチとなるとすぐに助けにいくサビッチの仲間たち、気心あった彼らの会話のやりとりが心地よい、

ただ、7年ぶりの犯行、殺しは7人で止める、犯人の7に対するこだわりの意味、被害者たちと同じ体験を持つ彼女の悪夢など、謎解きはちょっといまいち。
だけどストーリーはおもしろかったのでまぁ善しとしよう。

 Kindle版 ★★★★


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