アメリカFlorida州、Connecticut州と各州にまたがってThe Regulatorと称する男による連続殺人が起きる。犯人は殺害現場に自分の犯行を誇示すべくメッセージカードを残していき、さらに犯行の度にマスコミに殺害現場の写真を添えたメールを送りつけさらなる犯行を予告していた。
そして今、3件目の殺人がNew York、Manhattanで起きる。
この事件の指揮を執るFBI捜査官のSilver Cassidyは公私ともに最大の試練に直面していた。マスコミが大々的にこの事件を報道する中、事件の捜査の責任者として彼女はRegulatorが次の犯行を行う前に彼を逮捕することを要求されていた。しかし、犠牲者には彼らが金融関係の仕事をしているという共通点以外つながりがなく、また、現場からも犯人を特定する手がかりは何も得られず、Silverは犯人の次の標的(犠牲者)を推測することができずにいた。
さらに、Silverは一緒に暮らしている彼女の一人娘Kennedyの親権をめぐって、娘の父親でもある元夫Ericから訴訟を起こされていた。キャリアウーマンとして働く彼女は 10歳になる娘を学校が終わった放課後は保育園に預けることで仕事と子育てを両立させていた。
しかし、彼女の弁護士から、彼女が娘と過ごす時間が週末に元夫が娘と過ごす時間よりも少ない事実を指摘され、裁判になると子供よりも仕事優先と思われ、娘を元夫に引き渡さなければならない可能性が高いと忠告されていた。
絶望的な状況の中、Silverは自分の母親として、捜査官としての能力を信じて事態の打開に全力をあげる決心をする。
*******************************************************************************
元夫との子育て問題、同僚とのロマンス、そして殺し屋、わずか248ページしかないのに、いろいろ詰め込みすぎだと思う。シングルマザーの警察官が抱える問題、すべて盛り込みますという感じ。欲張りすぎて 肝心の連続殺人犯の捜査というプロットに、彼女が犯人に迫っていくという緊迫感が足りない。犯行の動機もいまいちわかりづらかった。
終わり方もだらだらと長く感じる。
Kindle版 248ページ 521円 ★★
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます