おとといの日曜日も暑い中、原宿駅でキャピキャピしている若者を後目に、テソーラスハウスに行き、プライベートレッスンを受けてきました。講師はいつものようにJohnです。プライベートレッスンは最低10回は続けようと思っていましたが、今回が節目の10回目です。ばたばたしているうちにあっという間に10回目になってしまいました。ただ10回受けても英語力が向上したという自覚が全くないので、もう5回は続ける予定ですが、なにせプライベートレッスンは授業料が非常に高い。1回50分で10,000円もします。講師の質が高いので、それだけの価値はあると思うのですが、一介のさらりーまんだとあと5回が限度でしょう。それから先はグループレッスンなので安い『国連英検特A級クラス』に入れてもらうか(とはいえ、今の僕の実力では国連英検特A級を受けます、とはおこがましくてとても言えない)、横田基地にいる、もっと安い外人講師を探すか。。。
さて、今回の話題は7月11日/18日合併号の『TIME』の記事の『UKのEU離脱について』です。
各種報道でこの話題は出尽くした感があるので、僕は切り口を変えて、EUの初期の理念と今後の方向について、話をしました。
『 ヨーロッパは有史以前から、現代に至るまで血なまぐさい戦争を繰り返してきた。中世の100年戦争なんか、当時のイギリスとフランスが100年以上にわたり戦争をしていた。その欧州が2度の世界大戦を経て、戦争による暴力によってではなく、初めて話し合いで国家の連携を図るというEUの理念は画期的な試みとして、動きを注視してきた。』
『誰もが戦争ではなく、話し合いでの国家連携について反対はしないと思う。』
『しかし、EUの初期の理念は崇高ではあるが、僕はEUの将来は暗い(bleak future) と考えている。』
『その理由は2つある。一つ目は、EUの前身のEECが設立されて50年以上が経過し、制度疲労(systemic fatigue) を起こしている。EUは域内の平等(equality)を標榜しているが、独立と平等はお互い相反する理念である。人間の本能として、すべての人が平等という状態があり得るのだろうか?だれしもが本音では自分の民族や国がNo.1になりたい、あるいは最大の利益を得たいと思っているのではないだろうか?共産主義は究極の平等主義だが、原始キリスト教(Primitive Chistianity)の時代ならともかく、現代は資本主義(capitalism)と物質主義(materialism)の只中にある。共産主義の試みがなぜ旧ソ連で失敗し、ソ連は崩壊したのか?僕は17回ロシアに出張したが、モスクワの玄関のシェメレチボ空港はパスポートコントロールを通過するのにいつも数時間またされた。ブースの職員はみんな公務員だが、単一給与のため、努力しようがしまいが、給与は同じ、乗客がパスポートコントロールに何時間並ぼうが知ったことではない。サービス精神は全くなく、ずっと待ち続けて、ようやくあと5人ぐらいで自分の順番かとおもったら、ばたんとブースの窓口を閉じて休憩にいってしまう。そしてまた別のブースの長蛇の列の最後尾に並んで数時間待たなければならない。これもいくらサービスしても給料が同じ、という平等のなせる姿で、才能があり、高収入を得たい人はみな海外に流出してしまった。悪平等ではなく競争こそが進歩を生む。競争のない平等主義がソ連の衰退を招いた要因だと僕は思っている。』
『UKは中高年を中心に、今だに古き良き時代の大英帝国(the British Empire)の思い出に浸っており、域内平等、という考えに反発を覚えている人もいる。EUはブリュッセルにいるEU官僚がそれぞれの加盟国の現状をよくわからずあまりに画一的に理念を押し付けすぎたのではないか?』
『2番目として、EUは政治の道具にされてしまっている向きがある。キャメロン首相は、政敵を追い落とす目的で国民投票を画策し、挙句の果ては、投票の結果は彼の思惑とは正反対となり、辞任するはめになってしまった。YesかNoかの2択しかない国民投票は国民の意思を問う最後の手段で、政治家ならば、最後の手段を行使するまえに、国民の利に見合う色々なオプションを提示すべき。キャメロン首相はあまりにも無策で、結果としてUK内で2極分裂(polarization)を招いてしまい、スコットランドや北アイルランドはUKから独立するかもしれない。またハンガリーやデンマークの離脱派にも火をつけてしまった。』
『しかし、このままでは欧州は19世紀の国家主義(nationalism)や帝国主義(imperialism)の時代に逆戻りで、なんの進歩もない。歴史は繰り返す(History repeats itself.)というが、欧州の人たちは叡智を結集してこの難局を乗り切るのではないかとかすかに期待(have a bit of hope)している。』
と、まるで英検1級の2次試験のスピーチのようですが、時間はずっと長く、15分ぐらいしゃべりました。
珍しくいつもは厳しいJohnも『僕もその通りだと思う。』と褒めてくれました。
しかし、彼は僕が race (民族)という言葉を使ったのが引っ掛かったらしく、『イギリス人、フランス人、ドイツ人は別の民族かと思うか?』とツッコミを入れてきました。僕は『今のエリザベス女王の祖先はドイツのハノーバーから来たし、イギリス人もノルマンコンクエストの時代にフランス人との混血が進んだので、もはや英独仏は別々の民族とは言えないのではないか?』と言うとさらに『では民族とはなにか?』とさらにたたみかけてきたので、『文化的な背景を共有する人々』と苦しい言い訳をしましたが、なぜかこの回答に彼は満足したようでした。
・・・日本語で書くと大した会話ではありませんが、まったく日本語を使わずに英語だけで以上のようなことを議論するのはなかなか高度で、テソーラスハウスのプライベートレッスンは大体このようなレベル・内容です。50分ほどの授業に10時間の予習が必要です。費用も高く、全ての英語学習者には薦められませんが、自分の考えを英語で主張したい、我も、と思わん方は是非。
先輩。。。すごすぎ(汗)
お金のかけ方も、意気込みも、半端ちゃうわ~(笑)
私の目標。。。
ママ友とのカフェでの会話がすべて流暢な英語で話せる事かな(爆)
あと、TOEICスピーキングテストでちょっと数値をみながらがんばってみようかと思っているところです。。
そういう詞健みたいな足かせでもないと、もうがんばれない(涙)
スコアがあがると嬉しいものありますしね。。。
猛暑の日々、お互い体に気をつけてがんばりましょう♪
関西マダム界の英語学習の美人カリスマの”大阪の主婦”さんに”すごい”とか言われると、光栄というか、面映ゆいかぎりです。。
本邦初公開の”大阪の主婦”さんの貴重な写真も拝見しましたが、なるほど賀来千香子を若くしたような感じですね。
最近、英語への情熱が滾ってきていまして。というより、自分のひどい英語をなんとかしたい、という方が強いです。
英語漬けの”英語バカ”状態ですが、短い人生、一つでも”バカ”になれるものがあれば、もって瞑すべし、と思っています。実は一つのことさえ”バカ”になれない人が大半ですから。”野球バカ”でも甲子園に行ければ大したもの。
そういえば学校の大先輩の松本道弘センセイが、”英語バカ”と言われて気になるようではまだまだ。達人になれば”英語バカ”と言われても全く気にならない、とどこかで書いていました。どこまで”バカ”になれるか、行けるところまで行ってみます。
とはいえ、暑い中、寄る年波、ぼちぼちやりますが。
夢は、自分が生きている間に自国でオリンピックが開催されることはもうないので、2020年東京オリンピックに通訳として何らかの参加をすることです。