月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アルヤ・95

2023-06-20 04:38:42 | 詩集・瑠璃の籠

愛を大事にしなさい
愛は最も大事なもの
大地も大空も人間も
すべてのものは
愛でできている

自然に愛することが
できることを喜びなさい
愛のために
すべてをやってゆくことが
できることを楽しみなさい

人間は時に
愛することを
人の奴隷になることだと
勘違いして
とても奇妙なことをすることがある
それが愛を
どんなにか深く傷つけているかに
気づきなさい

愛は怖いものではありません
傷つくことを恐れて
人に心を捧げることを
ためらってはなりません

愛を大事にしなさい
愛は最も大事なもの
神が創ってくださった
自分の中に
暖かな小鳥のように
愛が住んでいる

愛の小鳥の声が
崇高な空で
響きあうその幸せを
知ることができるまで
真面目に愛を勉強をしていきなさい



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ベクルックス・83

2023-06-19 04:43:16 | 詩集・瑠璃の籠

女を
生きることが
あまりにつらいなら
連れて行ってあげる
もう苦しむ必要のない
花の上の天国へ

そこでは
熊のようにやさしい男が
おまえに仕えて
涙で足を洗ってくれる

おまえは
やさしい綿の下着をつけて
やわらかな花のしとねの上で
静かに眠っているだけでよいのだ

夢の中に
いやらしい蛇が出てきたら
優しい熊が
みんな追い出してくれるから

安心して
眠っておいで
疲れ果てた魂が
硬い殻の中で
もう一度生きようと
小さな芽を紡ぎだすまで



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アルデバラン・75

2023-06-18 04:45:58 | 詩集・瑠璃の籠

あまりにもひどいことを
やりすぎた
性欲と嫉妬だけを理由に
あらゆる謀略を働いて
人を地獄に落とし
みんなで食おうとした

恥ずべき嘘を
本当にするために
複雑な知恵を回し
幾万も蟻の穴を掘って
天使を落とそうとした

馬鹿者よ
馬鹿者よ
自分がつらいか
愚かな罪に溺れて
骨まで腐りきった
自分が苦しいか

自分で掘った穴に
自分が引きずり込まれて
地獄に吸い取られてゆくのが
怖いのか

あほうよ
骨が腐っても
腐りきらないところが
自分にはある
自分を救いたいなら
そこを働かせよ

本当の自分自身に目覚め
愛に目覚め
自分で自分を救える
自分になるのだ

何をすればいいかは
すべて自分が知っている
おまえはそれをやればいいのだ

逃げることはできない
自分の罪を
全て受け止め
金剛の自分自身で
それに切り込んでいくのだ



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ショルト・19

2023-06-17 04:54:20 | 詩集・瑠璃の籠

この世にはびこる
矛盾の草を刈り取り
地獄の窯の火に放り込む

天使の顔を被った
迷いの目の猿を
すべて捕まえ
遠い虚無の地獄に
放り捨てる

神の我慢の限界を
破ったものは
もう神の世界にいられない
ことごとく掃除し
この世を清め上げる

地獄に落ちたくないものは
疾く虚偽の仮面を取り外し
盗んだものをすべて返し
額を地に埋めて
神に謝るがよい

裏切りのすべてを
神の庭に広げ
すべてを認め
永遠をかけて償っていくことを
誓うのだ
そうすればひとひらの光が
降りてくる

逃げられぬ自分を逃げ続け
永遠に虚偽で
生きていこうとするものは
ことごとく捨てられる
ここで悔い改めなければ
すべての愛に背かれ
永遠の孤独の荒野に
落ちるのだ



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アラドファル・38

2023-06-16 04:28:45 | 詩集・瑠璃の籠

嘘と盗みで作った
汚い幸福を
捨てることができずに
地獄に振り分けられた魂よ

逃げることはできない
自分から逃げ続け
あさはかな技術で
天使になろうとした馬鹿者よ

わたしはあなたがたを憐れむ
だがもう待つことはしない
ただ
あなたがたの次の永遠のために
愛の形見を送ろう

神は
罪に溺れていく
あなたがたを救うために
槍と糞尿の流れる
すさまじい奔流の中に
血だらけになりながら
手を突っ込んだのだ

それなのにあなたがたは
それを馬鹿だと言って
否んだのだ

冷たい石を集めて 
豪華に作り上げた
幻の居城を惜しんで
神の差し出した
永遠の幸福の花を
断ったのだ

疲れ果て 疲れ果て
疲れ果てても
何度も語り掛けてきた
愛の叫びを
すべて無視して通り過ぎたのだ

ゆえにもう
あなたがたを救える手はない
過ちの彼方に
逃げるように去ってゆく
あなたがたを見送るよりほかに
わたしにできることはない



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ラーン・32

2023-06-15 04:31:51 | 詩集・瑠璃の籠

自分が嫌で
他のものになりたくて
他人の顔や足を盗み
本当の自分ではないものに
化けている
今の時代
そういう人間が
よほどたくさんいます

嘘で作った自分を
うれし気に衒い
よいものになれたつもりで
実におかしなものになっている
そういう馬鹿者を
どのようにして
真実に導いていけばいいものか

馬鹿はもうやめなさい
あなたはそんなものではない
天使の真似をして作った顔も
細長すぎる足も
あなたの魂には
まるで合わない

完璧に外面を装ったつもりで
笑った拍子に出てくる
崩れた魂のにおいが
どんなにあなたを
愚かなものに見せているものか
いつになったら気づくのか

矛盾に迷う眼を
ゆらしながら
形だけは高い天使の様子をしている
それがどんなに滑稽なものか
何度言い聞かせれば
あなたにわかるだろう



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ミネラウヴァ・56

2023-06-14 04:33:37 | 詩集・瑠璃の籠

他人の血を
たらふく吸って
作り上げた幻想の幸福を
惜しむばかりで
終了を知らせる神の声に
耳をふさぎ続ける
馬鹿者よ

もうやめなさい
もうやめなさい
逃げるのは

あなたは今すぐにでも
すべての幻想の衣を捨て
本当の自分の姿に
戻らなければいけない
神が創ってくださったそのままの
自分の姿に
素直にならなければいけない

なりたい自分などと言って
人まねで作った美貌をかぶって
それを最後まで生き通せば
あなたはもう終わるのだ

神が人に下さった
永遠の美しい未来を
すべて失い
遠い虚無の地平に
吸い込まれてしまうのだ

神は
嘘ばかりが繁栄している
今のこの世界を
改めようとなさっている
その流れに逆らうものは
すべて
この世を追い出されるのだ

だからもうやめなさい
すぐにやめなさい
人間の資格を放り投げてまで
嘘の幸福にすがりつくのは



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プロキオン・17

2023-06-13 05:16:00 | 詩集・瑠璃の籠

もう十分にやり尽くしただろう
そろそろやめなさい
自分を偽るのは

人を盗んで
偽物の自分を作り
それを生きるのは

潮が引いていくように
愛があなたを置き去りにして
去ってゆく
もうあれは愛ではないと
泣きながら逃げてゆく

なのにあなたは
まだ馬鹿に迷うのか
忘れたい自分を
背中に押し隠して
美しい天使の仮面を
衒うのか

悲しい馬鹿者よ
空気の中から
消えてゆく神の気配を
追うこともせず
黄金の盃についだ
幻の幸福の酒を飲み
永遠にこれでいいのだと
魂を殺していく

逃げることはできない自分から
永遠に逃げるために
薄汚い言い訳の理屈を
山のように積みながら
だんだんと死んでゆく

まだそれをやるつもりなのか
まだ嘘を捨てないのか
もうとっくに
終了の笛は鳴り終わっているというのに



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アークトゥルス・75

2023-06-12 04:46:07 | 詩集・瑠璃の籠

宗教というものは
滅びてゆくだろう

人間は
実在の神の姿を知り
神との新たな関係を
構築してゆく

アッラーも
エホバも
いはしない
唯一神というものは
自分が一番でありたいと願う
幼期の人類の夢なのである

ギリシャの神話も
ヒンドゥーの神話も
古代の人間が夢見た
想像の世界なのである

実在の神は
果てしなく進化した
巨大な自己存在なのである
星の数ほどたくさんいらっしゃり
ただ愛のみで
人類を創ってくださった
この豊かに青い
地球世界を創ってくださった

心から
古い宗教のたがをはずし
素直な心で
神に語り掛けなさい
もう人間にはそれができる
美しい神のことばを
心でとらえることができる




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シェダル・37

2023-06-11 04:42:10 | 詩集・瑠璃の籠

ああ
あなたはもう
落ちてしまう

嘘ばかりついて
自分をごまかしているうちに
人間の柵を超えてしまった

本当の自分の暗い罪を
ないことにして
盗んできた美しい自分をかぶり
善人のふりをして
すべてをだまそうとした

愛のふりをした嘘を
堂々と衒い
神の目をさえ
たばかろうとした

その上で
好きなだけ
人間を食おうとしたのだ

愚か者よ
もうあなたはゆかねばならない
虚無の風が吹く
永遠の黎明の大地へと

愛を馬鹿にし
愛の顔を盗んで
愛のかわりに
世間を支配しようとした
馬鹿者は
愛のない世界へと向かう

そこで
しびれる孤独を味わいながら
永遠にぼんやりと
たたずんでいなければならない



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