月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アルドラ・11

2017-10-11 04:15:00 | 詩集・瑠璃の籠

人間など馬鹿にして
いやなことをして
支配すればよいと
若い自己存在は考えることがあります

暴力で言うことを利かせれば
すべてを思い通りにできると
思うのです

だがそういう生き方をすれば
いずれすべての愛を失う
自己存在の成長過程で
嘘は全く通用しなくなり
そうなれば
人にやらせるばかりで
自分は何もしてこなかった
そのツケがいっぺんにやってくるのです

高いことを
自分の力でやっていかなければならない
そういう時代がやってきたとき
まだ何もできない自分がいる
そうなればもう
その世界にはいられなくなるのです

世界は
段階をあがり
自分の愛を実行していく
人類のものになる
高いことは何もできないものは
違うところに赴き
そこでまた勉強をやり直さねばならなくなる

神でさえ
支配権を実行することは
まれだというのに
人間がそれを常に実行して
いつまでも通用するはずがありません
人間がまだ幼くて
高いことがわからないうちなら
しばし幻の権力が持続することもあるが
それもすぐに潰えてしまう
なぜそれを学んでこなかったのか

いつまでも同じことばかりを繰り返してきたから
そうなったのです

真実の愛の世界について
何も知らない
何もわからない
何もできないということほど
不幸なことはない

愚かなことをやりつくし
結局自分をだめにしてしまうからです

傲慢の鼻を自ら折り
何もかもに頭を下げて
やり直しなさい
自分よりいいやつに謝るのはいやだと
強情を張っていたら
永遠に苦しみ続けるだけなのです




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