永遠の黄昏の荒野で
砂をなめ 砂を噛み
徒労の闇を飲んで
生きるがよい
涙は風に触れるたび
すぐに塩になる
汗はにじむたび
すぐに枯れ藻になる
阿呆が
唇から
銅の舌のように
垂れ下がる
誰に文句を言うつもりなのか
嫌なことをすれば
嫌なことになる
その結論を
はらわたに座る
巨大な胆石のように
抱いていくがいい
永遠の樽を
三つほど返した向こうに
閉じた闇が瞼のように広がり
大きな銀の蛇が現れる
だらりとした銀の帯を
砂の荒野に落とし
おまえたちが抱いた結論の石に
不思議な授精を施すだろう
まなじりを
下げ
風が経のように読み上げる
時の音を聞きながら
永遠の黄昏を
憐れんでいくがよい
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