アルヤ・２６

本当にあなたがたは愚かだ

月はあなたがたを
美しくしてくれようと
していたのに
それが美しいのが嫌で
殺してしまう

そんなことをすれば
自分がもっと醜くなることが
わからないはずでもあるまいに

嫌なことをすれば
それがそのまま
嫌なことになって返ってくるのです

馬鹿なことをして
嘘を月に塗りたくり
影からのぞいて
正体を暴こうとしたから
あなたがたは
最も醜い正体を暴かれたのだ

馬鹿な女が
自分だけを美しくするために
影でどんなことをしているかを
男にばらされたのです

そうなってはもう
おしまいだ
影で得たかわいい女の顔を脱ぎ
自分の本当の姿に戻りなさい

それがたとえ
蝙蝠のように醜くても
沼蛙のように汚くても
そのほうがあなたがたにはよいのだ

蝙蝠にも沼蛙にも
生きる場所がある
本来の故郷がある
あなたがたはそこに行って
初めから修行しなおすのです

女性が美しくなるためには
本当は小さなことをこつこつと積み重ね
物事を馬鹿にしないで
大切にして
よいことをたくさん学んでいかなければならないのです

積み上げてきた過ちの姿を
一切清めていくために
沼蛙のように醜くなって
故郷に帰りなさい