月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
コメントはゲスト・ルームにのみお書きください。

レグルス・10

2017-07-29 04:15:49 | 詩集・瑠璃の籠

いつわりを描くために
消費した万枚の紙を燃やせ

さぞ高い炎があがるだろう

万色の絵の具で描いた
虹よりもあでやかな
幻の夢を燃やせ

さぞ熱が冷めるだろう

燃えれば燃えるほど
冷える炎を
焚けば焚くほど
暗くなる炎を
燃やせ

さぞ思い知るだろう
いつわりの代償を

あれらの紙と絵の具を
作るために殺した
すべての森の木々と
すべての野の花のために
虫よりもはかない身となって
おまえは働かねばならない

とこしえの闇さえ招いた
愚かな所業を
芯から悔いることができるようになるまで

泥のような闇の中を
おまえは這いつくばらねばならない




コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エダシク・4 | トップ | アルドラ・9 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (たにむらこうせつ)
2017-07-29 16:43:06
私の書いている舌まったく違います。
迫力があって迫ってくる感じ・・・良いですね!
こう言う詩を書けるようになりたいです(^-^)
みんなのブログからきました。
返信する

コメントを投稿

詩集・瑠璃の籠」カテゴリの最新記事