ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

大臣と語る 希望と安心の国づくり

2008年01月20日 | 飯田下伊那地域の産科問題

国民対話集会『大臣と語る 希望と安心の国づくり』に初めて参加しました。今回のテーマは「地域医療の充実-医師確保対策-」でした。

まず、舛添厚生労働大臣の医師確保対策についてのプレゼンテーションがあり、その後に、発言を希望する参加者が一斉に挙手して、司会者から指名された者が次々に発言しました。一つ一つの発言に対して、舛添大臣からの丁寧な返答コメントがありました。信大病院長の勝山教授が司会進行役でした。

百人を超す市民の対話参加者の他、国会議員、県知事、県会議員、飯田市長などの周辺自治体の首長なども参加してました。報道関係者も多く来てました。

たまたま私も発言するチャンスがありましたので、県内の産科医療の危機的な現状、国レベルの緊急対策の必要性などについて直訴することができました。

会場内で出された意見等を議事録にして速やかに公表し、政策への反映状況とその理由などを明らかにするとのことでした。

****** NHKニュース、2008年1月19日

産科医不足 緊急対策を検討へ

 長野県飯田市で開かれた対話集会には、市民など120人余りが出席し、舛添厚生労働大臣と地域医療をテーマに意見を交わしました。

 この地域では、中核病院である飯田市の市立病院が、産科の医師が減ったため、ほかの地域に住んでいる人や里帰りをして出産する人の受け入れを、ことし4月から原則として取りやめる方針です。このため出席した人からは「医師が減ることで、残った医師の負担がこれ以上増える。この地域で出産ができなくなったらほんとうに悲しい」といった不安の声が相次いだほか、病院関係者からも「医師が確保できないと病院はつぶれる。医師の配置を、国はもっと真剣に考えるべきだ」という意見が出されました。

 これに対し、舛添大臣は「産科の医師不足については、対策のスピードを上げる必要があり、政府全体として取り組む体制を早急に考えたい」と述べました。

(以下略)

(NHKニュース、2008年1月19日)