ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

毎日新聞:「医療判断制度を」医学部長会議が声明

2006年05月20日 | 報道記事

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医療行為は必ずしも患者側が期待した通りの結果となるとは限りません。医療行為の是非を患者側弁護士と医療側弁護士のディベートで判定する現行システムでは、判定の結果がどちらにころぶか?は弁護士の腕や裁判官の考え方次第ということにもなりかねず、医学の常識が通用するとは限りません。中立的な立場から医療行為の是非を判断するシステムの確立は患者側、医療側の双方にとって急務だと思われます。

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毎日新聞、2006年5月19日

産婦人科医逮捕:「医療判断制度を」医学部長会議が声明

 福島県立大野病院で帝王切開手術中に患者が死亡し、産婦人科医が逮捕、起訴された事件について、全国医学部長病院長会議などは19日、「医療では、予見できない合併症や予見を上回る重大な合併症が起きることは避けられない。医療行為の結果次第で逮捕、起訴されることのないよう、中立的な立場から医療行為の是非を判断するシステムの確立が必要」とする声明を発表した。【永山悦子】

毎日新聞 2006年5月19日 20時12分