港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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外国映画

2013-02-12 11:58:04 | シネマ

私が映画芸術に本格的に興味をもったのは古本屋で手に入れた一冊の雑誌でした。
それは、『キネマ旬報』の1955年2月号だったと思います。
表紙はリリー・パルマーだったと記憶しています。
そこには映画評論家が選ぶ1954年度のベストテン選考が掲載されていました。
何よりも注目したのは、同誌が選んだ1924年からのベストテンの資料でした。

約三十年間の名作のタイトルが三百点ほどズラリと並んでいましたが、監督も出演者も記載されていません。
今のようにネットで調べることなどできませんでしたので、主に古本屋で資料を探し回ったものです。
そんな折、古本の山の中に飯島正先生の『フランス映画史』を発見します。

そこにはフランス映画界の黄金期を飾った映画作家の作風についてこと細かく解説されており
熟読するにつれて映画に対して真剣に対峙しようと考えるようになりました。
その後、私の映画に対する価値観が大きく変わったのは飯島正先生の影響にほかなりません。
今後、私の映画に関する記事も一風変わっているかもしれませんが、他愛のない独り言として流していただければと思います。