フサザクラ・６～花

　小山内裏公園鮎道付近で見られる「フサザクラ（房桜）」。　“桜”　の名前を持つが、ソメイヨシノなどとは全く縁の無いフサザクラ科フサザクラ属の落葉高木。日本では1科1属1種の珍しい植物で世界でも3種しか無い。雌雄同株で花には花弁や萼片が無く（無花被花）、雄蕊と雌蕊だけがある。赤い房の部分が雄蕊で開花後しばらくすると落花し、基部にある雌蕊が残る。カツラも無花被花であり、雄花は良く似ている。

クロモジ・４～開花

　小山内裏公園鮎道脇に生えている「クロモジ（黒文字）」。クスノキ科クロモジ属の落葉低木で雌雄異株。早春に淡黄色の目立たない花を咲かせる。写真は雄蕊が確認できるので雄花のようだ。この界隈の雑木林では多く見られる樹だが、今までの自分のブログ記事を調べてみると雌花を1度しか記載していなかった。また果実の様子を撮っていないので今年は何とか果実も見てみたい。当地では雌株が少ないように思えるが、さてどこにあっただろうか。