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クチナシ・2~果実

 鮮やかに色付いた「クチナシ(梔子)」の果実。アカネ科クチナシ属の常緑低木で、この果実を乾燥させたものが、生薬の梔子(しし)、或いは山梔子(さんしし)。古くから消炎や止血剤として知られ、またその果肉は染料や食べ物の着色料として利用されてきた。黄色い “たくあん” もクチナシによる着色だが、今は合成着色料が使われていることが多い。碁盤の四つの脚はこのクチナシの果実をかたどっており、その名も “くちなし” と呼ばれている。
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ソヨゴ・1~名前

 モチノキ科モチノキ属の「ソヨゴ(冬青)」。初夏に小さな花を咲かせ、秋に直径7~8ミリの赤い果実を稔らせる。草木の葉が風に吹かれて、かすかに音を立てて揺れ動くことを “そよぐ” というが、ソヨゴは風が吹くと葉が擦れ合って 『サラサラ』 と音がすることから名付けられている。また漢字表記の “冬青” は、冬でも青々とした光沢のある葉であることを意味している。
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エビネ

 ラン科エビネ属の「エビネ(海老根・蝦根)」。塊茎がエビのように見えることから名付けられているが、残念ながら私はその塊茎を見たことはない。エビネは世界に100種類以上あり、日本では約20種類が確認されている。エビネの名前はその総称としても使われている。写真は果実の様子で、ラン科の果実らしい形を見せている。
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クロガネモチ・2~果実

 赤い実が賑やかな「クロガネモチ(黒鉄黐)」。モチノキ科モチノキ属の常緑高木で雌雄異株。6月に咲く花は目立たないが、秋に稔る果実は直径6ミリほどで良く目立つ。クロガネモチはそれほど高木にならず樹形が整い、また排気ガスなどにも耐性があるので街路樹などにも良く利用されている。この派手な果実の様子と、その名前が “金持ち” に通じることから縁起の良い木ともされている。
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ハクモクレン・3~冬芽

 青空に向かって元気良く伸びている「ハクモクレン(白木蓮)」の冬芽。暖かい毛皮に包まれて開花のタイミングを待っている。同じ仲間のコブシの冬芽が左右あちこちを向くのに対してハクモクレンの冬芽はみな揃って天を向いているのが面白い。そして開花の頃になると、太陽の光を浴びる南側が、より膨らんできて蕾が反り、その先端が北を向くようになる。そのためハクモクレンは “磁石の木” とも呼ばれている。もっともハクモクレンで方位がわかるのは開花直前の一時期だけで、花が咲いてしまうともうわからない。次はその “方位磁石” の様子を観察してみよう。ハクモクレンはモクレン科モクレン属の落葉高木。
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