備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

ほぼ妄想ガイコク料理 ~青パパイヤ~

2019-10-28 22:13:03 | 料理・食材


朝、キッチンにゴロンとウリっぽい何かが転がっている。
青パパイヤ。別名、野菜パパイヤとか。

見慣れぬ野菜があると仕入れるのが、ほとんどクセになっている細君の所業であろう。

さてさて、扱った事のない食材である。
これを使った本場の料理を知らない。
「チャンプルにすると良い」とか「サラダが良い」などの助言を頂いたので、それでやってみよう!

『ほぼ妄想ガイコク料理』である。


まずは『ソムタム』とかいう生サラダ? ……らしきもの。

東南アジアの屋台っぽく、俎板を使わずに空中で野菜をカットしてみる。
包丁で叩くように切れ目を入れてから削ぐ。まぁ、笹掻きのような千切りが出来る。

しかし、……うん、危ない! 
ケガをする前に、俎板を使っての千切りに変更する。安全第一!

灰汁があるとの事なので、水に放っておく。

ちょっと齧ってみたが特に青臭い訳でもないな。

ドレッシングはご在宅メンバーで。
ナンプラー、レモン汁、砂糖、胡麻油、胡椒。(体積比順)

これにエビ由来の魚醤が入るとそれっぽい……が、ご不在である。
おつまみのナッツ各種を砕いて投入する。

味を馴染ませてから頂こう。


もう一品は、チャンプルである。
しかし、適切なカット方向と厚みが判らない。.....( ˘•ω•˘ ).。oஇ

縦切りと横切りの2種類にして、厚さはひとまず3mm程度にする。
次回、修正すればよろしい。キリッ。

チャンプル手順は、いつも通り、ザ~~ッと、ガ~~ッと、ガンガンして、ハイ! 出来上がり。

よし!!


サラダ


チャンプル


青パパイヤ自体はメロンのような爽やかな香りがあり、味は至って淡白でクセは無い。
香りを活かすなら生で扱うのが良いのかも。


サラダはドレッシングにしっかりと馴染ませるのが吉、チャンプルには薄くカットするのが吉の様である。
正解の味と姿は至って不明ではあるが、まぁ、いつか本場の味に出会う時の楽しみしておこう。

本来は、葉野菜が不足しがちの夏場に頂くものらしい。
「この季節に……」という事は夏の名残りであるか。

秋もいよいよ深まって参りました。

お楽しみはこれからだっ! ( ̄∀ ̄*)






























鮭の焼き方

2019-10-15 19:09:04 | 料理・食材


日ごとに深まる秋。

魚屋に行くと秋鮭が大量にお目見え。紅色の身に輝く銀皮。すぐ横には筋子や白子が揃い踏み。
生きた実物を見る事は無くとも魚屋で感じる鮭の回帰。

切り身が並ぶ中に脂濃厚な腹身を見つけた。仕事の雑さ故か……部分的にハラスも。掘り出しものじゃん!
「子供ってこういうのが好きよね」と思いつつ、手に取って眺める。
何だか一期一会な気がして購入に至る。

脂が多いので、普段なら買わないかもなぁ。

きっと、これは秋の花粉症の所為だっ! ( ← なんでも花粉症の所為にする今日この頃)


まずは、塩を当てといて……。

さてさて、魚を焼く順番。

皮からか、身からか。
実のところ、これは料理人、漁師、釣り師、料理研究家、主婦、酔っ払いの間で百家斉鳴である。

まずは魚の状態が色々ある。
 ・尾頭付き丸まま
 ・切り身
 ・干物
 ・海魚、川魚

そして、熱の伝え方が色々。
 ・直火の上火
 ・直火の下火
 ・フライパン介在

さぁ、これらの正しい組み合わせは?


普段、我が家ではお決まりの呪文であるところの「鶏皮魚身」で焼く。
つまり『鶏は皮から、魚は身から』である。魚は海魚。


しかるに「今回は如何するか?」であるが、これは、昔年に出会った北海道のおばちゃん流『ハラスの美味しい焼き方』で!
『鮭のハラスは、フライパンで皮から焼く』のが我が習い性である。

  → ※2016.11にハラスの焼き方をお馬鹿丸出しで記事にしている。『生鮭のハラス』

皮から。

焦げ目を確認。

(美味しそうな焦げ目になったらひっくり返すんやで……)とおばちゃんの声が!


身から脂が溢れ、自らを揚げるが如く焼かれていく。
香り、音ともに気分上々である。ウッヒョ~~~~イ。

焼きあがったら、ダッシュで庭の柚子を採りに行く。


醤油を少し垂らす。脂で醤油が弾かれ流れる!
言わずもがなの白ご飯。

秋ですな。


さてさて、フライパンに残った鮭の脂であるが、これは料理の最中に決定済み。

「オレ、これで明日のお昼は焼きビーフンをするんだっ!」
そっとお皿へ集めて冷蔵庫へイン。


楽しみすぎる秋のドミノ倒しメニューやわ。


太るな……。 (これも花粉症の所為やな)
























マコモダケと豚肉の炒めたん

2019-10-11 20:28:21 | 料理・食材


気温が下がってくると出回る食材に『マコモダケ』がある。

過去の『ふるさとあっ晴れ認定委員会』でも取り上げられたことがある。
2016年2月/第4回 ふるさとあっ晴れ認定

先日、出先で見掛けたので購入しました。

しかし、商品名のシールに『キノコ(菌茸)』と。
まぁ、間違っちゃいないが……、ねぇ……。
お客さんに誤解を与えるかもなぁ……。


マコモは、かつて健康法『マコモ風呂』で有名になったアレ。( ← 知ってる人の方が少ないか?)
種子の『ワイルドライス』が通じるか。

マコモダケというものは、このマコモの一部である。
マコモが黒穂菌(こくぼきん)に寄生されて、根元部分が肥大した部分がマコモダケ。
この肥大した部分が食用になる。

という事で、特定の植物名ではなく、菌に寄生された部分であるから……いやいや、やっぱり『キノコ』は言い過ぎだわさ。
菌をメインに食べるのではないからね。


食感はタケノコとかヤングコーンのような感じ。
味は淡白なので用途は広い。
ご存知無き方は、見掛けられましたら是非!


さて、料理を。
本日は中華方面で。

イネ科なので筋張った葉は食べられないので剥く。

剥いてカットする。仕込みはこれだけ。


◆料理名:マコモダケと豚肉の炒めたん

【手順】

 油を熱して、ショウガのみじん切りを入れて香りが出たら、豚肉を炒める。
 豚肉に概ね火が通ったら、マコモダケ投入。

 居合わせたマイタケさんも緊急参加。
 お酒で蒸し焼き状態に。フタ有り。
 水分が飛んだら、オイスターソース、ナンプラー、料理酒、ゴマ油で味付け。
 ガチャガチャっとして、ホイッ、出来上がり。
 仕上げにゴマをパラっと。

ジャ~~~ン!!



マコモダケは、蒸されたことでフンワリと柔らかく仕上がりました。
これをビールにて。ご満悦。


さてさて、まだ知名度が低い食材のようなので、今後如何になりますやら。
まずは、売り場での表記を改善して……だな。

料理法など説明があれば売れると思うんだけどなぁ。

「春のタケノコ、秋のマコモダケ!」てな感じで如何でしょうか?







備前焼まつり 2019 

2019-10-10 10:29:25 | 展覧会・ご案内


【第37回 備前焼まつり】の告知です。


日時 : 令和元年 10月19日(土)9:00~17:30 ・ 20日(日)9:00~16:30 
           前夜祭 炎の祭り『かべりだいまつ』は、18日19:00伊部小学校スタート。

会場 : 備前市伊部(JR赤穂線 伊部駅周辺)


さて……

●今年も出店致します。
場所は例によって例のところです。オレンジ色の幟出してます。たぶん。

【出店場所】

●駅を降りたら正面通りをまっすぐ。T字路にぶつかったら右。そのまま右を見ながら歩いてオレンジ色の幟がウチです。(旧、安達酒店前になります)



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【経験上のメモ】

■駐車場関係
・伊部小学校は、7:30時点でほぼ満車。例年早まっています。ご注意。
・リフレセンター(伊部の西端)に駐車すると遠いようですが、旧道や路地をブラブラ歩けるので良いです。
・片上(伊部より海側)の駐車場~備前中学校まで、無料シャトルバスもあります。


■交通関係
・JR赤穂線の臨時列車があります。(岡山~伊部約40分)
・ICOCA(イコカ)が使えます。



・閑谷学校へは無料シャトルバスで行くのが便利。イベント開催中なので是非。


■飲食関係
・飲食の出店あります。
・カフェ(コーヒー)の出店が増えています。(岡山はコーヒー焙煎士が多いです)
・ビールなどアルコール飲料を売る店は少ない。
・アイスクリームが悩みどころ。白桃・醤油など。晴れた日は大行列します。
・黒豆の枝豆、コノコ、アナゴ、デビラ、ぶどうが地元特産品。
・ちりめんじゃこの美味しい店がある。
・地元醤油屋さんの唐揚げが美味しい。醤油ソフトクリームも人気。


・スーパーマーケット(マルナカ)あり。駅から東へ10分弱のところにあります。
・コンビニあり。伊部駅から西へ。


■イベントなど
・『セラミックアートビゼン閑谷』 (昨年同様、閑谷学校にて)
・映画『ハルカの陶』の映画上映決定~~~が話題でございます。其処此処でポスターを見かけるかと。
 

●個人的注目は、
・備前焼ミュージアム:特別展『獅子十六面相』(拙作も列品しております)
  ※詳細は下記



■その他
・花材として黒米、唐辛子、トウモロコシを売るお店もあります。
・路地に入ると備前焼以外の面白いものがある。
・紫外線ケアはしたほうが良い。
・日傘は邪魔かつ危険です。(見ていてハラハラします)
・歩きスマホの人は急に立ち止まる事があるので注意。
・両日とも伊部の町並みを観光ボランティアガイドが無料でご案内。

●時間に余裕のある方は湯郷温泉へ! 程よいドライブの距離です。 
・ゆのごう美春閣『日帰り入浴(1,000円)』も良いです。


●ゆうパック取扱所:伊部郵便局横に臨時出張所が出ます。10:00~16:00(←たぶん)
※備前焼を送る場合、購入したお店で発送する旨をお伝え下さい。発送用の梱包とか御座いますので。(←コレ大事)

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■小生の個人的なこと
・毎年、昼ごはんが15:00過ぎ。
・毎年、備前焼小町を見そびれる。
・ほぼ毎年、2日目の山陽新聞朝刊に写真で登場する。
・時々見かけるワンコ達は皆、可愛く、お利口さんである。
・『アナゴ棒寿司』『サワラ寿司』『サバ寿司』は入手不能かと。残念。
・ウチのスタッフは、食べ放題飲み放題してる……。

・半強制配布『ローリエ(月桂樹)一掴み進呈』します。
・カード払い出来ます。(キャッシュレス事業5パーセント還元なんちゃらがあります)

・『左馬』の茶碗・酒呑は、持って行きます。
・『ミライノカセキ』は、若干持って行きます。
・『ひいらぎいわし』は、あります。
・『ガーリックポット』は少量。売り切れゴメンにて、スミマセン。m(_ _)m

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●詳細は、【備前焼陶友会のページ】へどうぞ。ページ下部にあります。


ってな感じです。


先日、伊部に参りましたらワチャワチャ、ソワソワとしておりました。
たぶん、台風ではなくて、獲らぬタヌキのなんちゃらでしょうか。
タヌキといえば信楽ですが、備前にも……という具合。


「まだ、お祭りの準備をしなくても大丈夫だよね」とタカをくくっておりますが、前日に「ヤベェ!」ってなるのでしょうな。


ひとまず。告知まで。




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おまけ

獅子十六面相

開催期間 前期:2019年9月28日(土)~11月16日(土)
後期:2019年11月20日(水)~2020年2月2日(日)
開催場所 備前市立備前焼ミュージアム
住所 〒705-0001 岡山県備前市伊部1659-6
電話番号 0869-64-1400(備前市立備前焼ミュージアム)
営業時間 9:00~17:00(最終入館は16:30)
定休日 月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合、その翌日)、12月29日~1月3日、展示替え時
※9月17日(火)~9月27日(金)は、展示替え及び、館内メンテナンスのため、臨時休館
※11月17日(日)~11月19日(火)は、前・後期出品作品展示替えのため、臨時休館
料金 一般500円(400円)、高大生300円(200円)、中学生以下無料

 

第12回 ふるさとあっ晴れ認定委員会

2019-10-06 22:23:51 | Weblog


拝命しております『ふるさとあっ晴れ認定委員会』が開催されたので出向きました。
窯焚きが終わっていてヤレヤレ、セーフです。

『ふるさとあっ晴れ認定委員会』は、JR西・岡山支社さんの『ふるさとおこしプロジェクト』での 岡山、備後エリアの『えぇとこ・えぇもん・うめぇもん』を見つけ出して、それを審査・評価し認定する会です。
その後は、さまざまな活動を通して全国に岡山・備後の魅力を発信していきます。


今回のテーマは「挑戦」。

皆様、熱い想いが迸る方々で、驕ることなく真摯に我が道を歩まれていました。
オタクさが素晴しいです。



今回はかなりレベルが高く、大きな点数差がなく難しい審査となりました。


さて、結果。
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◆あっ晴れ大賞

●林ぶどう研究所
 → 『マツコの知らない世界』に出演されていた葡萄農家さん。
   先日見かけて気になっていた『マスカットジパング』を頂きました。唸りました。

●卵娘庵 「平飼い健康たまご」
 → 玉子の『白身だけのプリン』と『黄身だけのプリン』があって、それぞれを自分で混ぜながら頂きます。新感覚な楽しさと美味しさ!

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◆あっ晴れ! 認定

●国立天文台 岡山天体物理観測所/浅口市
 → 晴れの国らしさある地の利。観測会なども多数開催で、宇宙への入り口が岡山に!

●瀬戸内海国立公園 王子が岳/倉敷市・玉野市
 → 風光明媚な景色の中でのボルダリングは気持ち良いだろうなぁ。
   競技ではなく自然と対話するフリークライミングの良い場。空も飛べるさ。

●瀬戸田港と瀬戸田 しおまち商店街周辺/尾道市瀬戸田支所 しおまち商店街の輪
 → 島への愛が全開! レモンを切り口として色々と考えられております。

●点点 点字用紙の封筒/社会福祉法人 岡山ライトハウス ワークランド虹
 → 点字新聞には厚手の上質紙が使われています。それを再利用して作られたアイテム。
   点のエンボスが静謐な影を作る。雇用・エコ・美しさをリンクさせた秀作。今後のアイテムにも期待。

●MADE IN TSUYAMA/つやま産業支援センター
 → アイテムをブランド化させるのではなく、縫製技術をブランド化するという発想。
   伝えづらい事をいかに伝えるか……。可能性を感じました。

●スピングルムーヴ(シューズ)/SPINGLE COMPANY
 → オトナのオシャレとはこういうものさっ! 
   革へのこだわり。伝統的な生産技術への自信など、心くすぐられる逸品です。

●瀬戸内の味シリーズ/株式会社 エフピー通販(海幸山幸本舗)
 → やきもん屋的には「水蒸気爆発で作る乾きもの」に惹かれました。難なく骨まで頂ける魚のせんべい。良いです。

●酒趣深遠 本醸造生原酒/三冠酒造 有限会社
 → 曰く「普通の酒を目指す」という潔さ。食中酒として料理を邪魔しないお酒です。

●炭焼きの焼き豚/有限会社 もりせん
 → 煮豚ではない焼き豚! 炭火焼きの香りに地元神戸の市場を思い出した……。

●国産はちみつ/有限会社 美甘養蜂園
 → 花の種類ごとに生産管理されたハチミツ。山桜の味わいが面白く、それぞれの蜜の楽しみ方があるのだろうなぁ……と。

●備中神楽面最中/株式会社 三宅製菓 本店
 → 神様の顔を確認しながら頂く楽しさに忍ばせた地元愛。
  「セカンドラインとして、ひと口サイズで桃太郎、サル、イヌ、キジもやって欲しいなぁ」と妄想。

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結果は以上です。


皆様のプレゼン時の自信ある笑顔が印象的でした。

「あとはパッケージ次第で大化けするだろうなぁ」というモノもありましたが、そこはこれから!
いずれ岡山駅などで販売される事と思います。その時には是非、お買い求め頂きたいと思います。

なお、10月からリニューアルした小袋サイズのオツマミ、お菓子シリーズも既に販売されております。
まずはこちらをどうぞ!


生産者さん、JRさん、地域の関係者の皆様、準備等々お疲れ様でした。
久し振りに認定委員全員が揃ったので楽しいひと時でもありました。




今後とも、岡山・備後エリアの『えぇとこ・えぇもん・うめぇもん』を よろしくお願い致します。

(`・ω・´)ゞ