備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

会期中の食レポ(番外編) と……

2018-07-01 12:26:15 | 料理・食材


上京した機会に、挨拶まわりやら、打ち合わせやら。


●下北沢
このところ、ちょくちょく来ている町。

数十年前の実家のある駅(神戸市垂水)周辺の雰囲気を想う。
特化した趣味全開の個人商店。曲がった坂道。商店街を抜けると住宅地。道にはみ出す植木鉢……。

まぁ、垂水は、今や何処でもある商業ビル、パチンコ、ファストフード……のある駅前になっている。いわゆる『ファスト風土化』やねぇ。
勝手に泳いでた小さなプライベートビーチは、アウトレット・モールになってるし。
だからこそ、ゴチャゴチャした商店街がホッとするのかも知れないな。

大きく違うのは文化面か。道端に俳優養成所のチラシが落ちてたり。垂水はイカナゴぐらいしか落ちてへんわ。

風が吹いても海の香りがしない……。暑ぃ~~。

カキ氷をゴチになりました。今季初です。

抹茶ミルク。
ご馳走さまでした。



●青山・外苑前
漫画の『へうげもの』企画でお世話になっているギャラリー。

初めて来れた! 超絶、忙しそうだったので早々にお暇を。


あと、いつもお手伝いし合うヤキモノ屋さんが、ごく近所で個展中という奇遇な状況だったのでそちらも。(写真、撮ってなかった……)


●阿佐ヶ谷
初めて降りる駅。少し歩いて和風喫茶店へ。一年前に新規オープンの為に拙宅へお越し頂いたオーナーの店。
常連さん共々、笑顔で迎えて頂きました。オーナーの充実ぶりが伺えました。


常連さんオススメの煎茶を水出しで。10分後にシャンパングラスへ。色が綺麗。

戻り香が強い。ゆっくりと頂いて余韻を楽しみたい一杯です。流石なチョイス。

カウンターだったので、そのまま二煎目、三煎目も淹れて頂きました。変化していく渋味と甘味。

二煎目で『コケモモのワラビ餅』、三煎目でお手製の餡の『最中』を頂きつつ、久々にゆっくりと煎茶を楽しみました。
有難う御座いました。


●浅草橋
隅田川沿いにある瀟洒で小粋な一軒家のギャラリー。
ビルの合間にある立地がその矜持を示すのか、内側の空間には独自の時間が流れています。
ヘリンボーン張りの床、つぼつぼ意匠の建具、石組みの露地、小さくもしっとりした庭、隅田川の空……。

住所を見て納得です。柳橋といえば花柳界。

清元・長唄・小唄の名取。美貌と美声で有名な当代随一の市丸姐さんの旧宅との事でした。


●個展会場の近所だった銀座三越
カレーの為の器展『今日も、明日も、カレー日和。』にも顔を出す。
へうげものメンバーのグループ展。流石、スパイスの利いた熱量ある展示でした。梅雨も夏も吹き飛ばさんばかりの勢い。



……と、いう訳で、今回、連れ帰った作品たち。

●昨年、麻布十番の個展で、古陶のような『かすれ』と『貫入』に魅入ってしまった赤絵。

使っていくと変化しそう。

●手で隠せるほど小さな『豆向付』。

豆とは言いながら、本歌写しの小さな実力派です。


その他、擂粉木やらスパイスも業者並に購入。(築地はヤベェ~~ぞ)


さぁ、報告はここまでとして、次への仕事をします! 


(こう見えても忙しいねん。現実逃避っぽいけど)