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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

古井由吉人生と文学西部邁ゼミナール 2015年3月29日放送

2015年03月30日 | 桜「討論」・西部ゼミナール
古井由吉人生と文学西部邁ゼミナール 2015年3月29日放送

2015/03/29 に公開
http://s.mxtv.jp/nishibe/
文学と人間、そして時代③ー人生と文学ー
ゲスト古井由吉、富岡幸一郎

阪神大震災・オウム事件、一方は自然災害、もう一方はテロ、
東日本大震災も。

今回も深いお話です。

宗教や世界観、「修行が足りないから」という言葉、
オウム事件が典型的なのは「人々が当然として守ってきた基準が崩壊していく」というもの。
歴史的な「当然」を護るということが溶けて流れることになったのか。

哲学は「はじめは何か?」これは出口がない。それをうまく説明しているのが仏教。
「未来を予想する」とは?
「過去をスッキリする」というのは?

文学がそれを体験する。
文学はしばしば異様な出来事を扱う。そこに真実が映されていることもある。
ノーマルな基準がわからなくなってきたのか。

人間の心の中にあるものがそれを立ちきったりゆがんだりする。
どれだけそれを描けるのか、言葉としては美しく正しく描き得るのか。

老いと若さを想う時、置いた人間の方が若い人間より優れている、経験がある、
しかし老いに対して「敬意」をなくし、「若さを描く小説」など西部氏はカッと来る時があると言われる。

老人ははるか若いころを思い出し、若者より若さについて知っているし、輝いている。

酒場でも上司の言う面白くもない話を、相手は膝の上に携帯を置いて別のことを考え、
話す方は空中を見て話している。


富岡氏を交えてお三人の対談はしんみりとしていてかなり感動。





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