森共同アトリエ 管理人日記

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荒彫り31日目。腰から下の荒彫りまとめ(左)

2012年08月31日 20時53分19秒 | 眠りに落ちる者の瞳 (2012 5月~)
今日は脚の太さ調整とコートの内側の荒彫りをしていきます。



奥の方は角度的にキツい物がある…木槌では無理な部分。

脚はこれで荒彫り終了!
 
コートを薄くしていく前につなぎ目にチョウチョをいれます。

2カ所打ち込みます。
 


右の方も!
 
強度を増してから彫り込みます。

左半分が終わって今日は終了~。また鑿が折れたので溶接です。今日は開先(溶接部分の角を落として溶接面を増やす)をつけてみます。

つなぎ目部分の削ったところが開先です。

バイスクリップではさんで固定。

今回は溶け込みの通常タイプの溶接棒で溶接しました。まず、表側を溶接。

チッピングハンマーで叩いて表面のスラグを剥がします。被覆アーク溶接は、溶接棒を覆っているフラックスが高温のアーク放電によって分解し、ガスになって空気中の酸素による酸化を防ぎます。ちなみに溶け込みの強いタイプの溶接棒は、より強力に溶接出来る半面、ビード(溶接の山)が安定せず、美しい溶接がしにくい傾向にあります。

スタンダードな溶接棒だとスラグの剥がれもキレイにいきます。

ひっくり返して裏側を溶接します。もうくっついてるのでバイスクリップは使わず、アースクリップで挟むだけで十分です。


 
裏を溶接したら今度は左右を溶接し、完了です。

今回は焼き鈍しまでやってみました。焼き鈍しはアセチレン溶接機で行います。

アセチレン溶接機は可燃ガスのアセチレンに高圧で酸素を供給して溶接出来るレベルまで火力を高めたバーナーです。アセチレンのバルブを開いて点火し、酸素を送ると青い炎に変わります。このとき炎の輪郭が3つ重なって見えるのですが、これをバルブで調整して2つにすると溶接に最適な炎になります。3つ輪郭が見える状態だと酸素過多で溶材が酸化し、使い物にならなくなってしまいます。
今回はこれで炙って赤らめて、自然冷却し、焼きの入り過ぎた部分をなまします。特に溶接で盛り上げた部分の脇の表面が元のままのところは重点的に行います。

明日は右側を進めます!出来れば荒彫りを明日で終わらせたい!
 

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