はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

フランス・原子力産業の斜陽化と日本

2017-04-02 | 脱原発

フランスの原子力産業は斜陽化の一途をたどっているという。

 

フランス電力会社(EDF)は、昨年の6月時点で

362億ユーロの負債を抱え、

アレヴァ社は、2012年からの累積赤字が、

100億ユーロを超えたそうだ。

 

アレヴァ社は、フランスに本社を置く世界最大の

原子力産業複合企業である。

 

そのアレヴァは2016年、経営再建策の一環として、

核燃料サイクル部門を新会社「ニューコ(NewCo)」へ移行。

 

ASTRIDの開発に参入している三菱重工は、

アレヴァNewCoと、原子力プラント部門のアレヴァNPに

2億5千万ユーロの出資を決めている。

 

「もんじゅ」廃炉後も、新高速炉計画で実証炉を建設しようと

もくろむ日本政府と電事連・・・

その電事連の分身とも言われる日本原燃も、

アレヴァNewCoへの出資を決めている。

 

ASTRID計画と日本の新高速炉計画は、

かたむきかけているフランスの原子力産業を支えるための

資金回路のようにも見える。

 

まだ、設計図さえ描かれていないASTRID計画・・・

そして、フランスの高速増殖炉をお手本に進められてきた

「もんじゅ」も、スーパーフェニックスと同じ運命をたどる。

 

しかしながら、電力の75%を原子力に頼るフランスでは、

日本以上に、「脱原発」の道のりは遠い。

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4月1日(土)のつぶやき | トップ | 4月2日(日)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

脱原発」カテゴリの最新記事