モハメド・アリが亡くなった。
ボクシングの世界だけでなく、
人権運動やベトナム戦争での徴兵拒否でも名を馳せた。
ボクサーを目指す人たちの物語には、いつも貧困と差別とが
付きまとう。
デンゼル・ワシントンが主演した映画「ザ・ハリケーン」も
殺人の冤罪で30年間も監獄に入れられていた
ルービン・カーターが主人公だ。
クリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」の
マギー(ヒラリー・スワンク)も貧しく孤独な女性だった。
ボクサーを主人公にした数ある映画のなかで、
わたしの一番好きなのは、「ザ・ハリケーン」である。
2番目が「ミリオンダラー・ベイビー」・・・
3番目が八百長事件で栄光と挫折を味わったジェイク・ラモッタの
自伝をもとに映画化された「レイジングブル」。
これはロバート・デ・ニーロが主演した。
エンディングで「エイドリアン!」と叫ぶ
シルベスタ・スタローンの姿が感動的だった
「ロッキー」は、1作目しか観ていないが・・・
差別や貧困と闘うボクサーの姿に、社会の非情に対する憤りを
重ね合わせているわたしがいる。