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文庫小説 「ジェノサイド」 高野和明著

2014-02-14 19:37:05 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
夢中で、一気に読んでしまった。下巻はドキドキハラハラしながら。

舞台のほとんどが、アメリカ大統領のワシントンだったり、アフリカコンゴの紛争地帯だったり。

そして、日本での主人公は、一見、暗くて頼りなさそうな創薬科学を専攻する大学院生。

彼は、無理やり途方も無い、人類の運命を賭けた冒険に巻き込まれて行く。

題名の通りのジェノサイド(大量虐殺)の凄惨なシーンも。人を殺す事と人を助ける事は、人の心の中に矛盾なく背中合わせになっているのか。

そして、人類の進化とは。

今の人類の前に、ネアンデルタール人や北京原人とか、種々の人が表れては消えて行った。どうして、共存しなかったのだろう。

もし、今の人類に代わる人が生まれて来たら…。それが、超人類だったら、歴史が物語るように、今の人類と容れ変わるのだろうか。

それにかかわる1975年に提出された「ハイズマン・レポート」

そして、主人公の大学生は、世界で10万人いると言われる難病の薬を限られた期限に作らなければならない。

その薬を作る為の研究理論から薬を出来るまでの過程。

「ありえないものほどリアルに作らないと子供騙しになってしまう」 との作者のリアルさ。

そのフィクションとリアル。

私は、翻訳小説もよく読み、海外ドラマ(韓流は見た事ない。アメリカ・ヨーロッパのドラマ)をよく見るが、この本を読んでいて、日本の小説とは感じなかった。それど、ワシントンやアフリカコンゴのシーンがリアルだった。

そして、続き物のドラマを見ているように本を読んだ。日本の学生も、大統領も、傭兵も、学者も、私の中で、ちゃんと顔を持った俳優が演じていた。

とにかく、面白かった。娘にも進めている。










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