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雑草の日:セシウムが消える

2024-03-26 06:29:59 | 日記
ヒマワリの30倍

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 クマツヅラ科 イワダレソウ属 イワダレソウ。
 雪が解けたら公園ののり面一面にイワダレソウが出てきました。
ここでこの草を初めて見つけたのは10年程前のこと。
あの頃ネットで特徴を調べたら意外な情報が出てきてびっくり!
イワダレソウには他の草には無い特別な能力があると書かれていたのです。
 それを研究していたのが能登半島の田中建設という会社。
放射能で汚染された土壌からイワダレソウを使ってセシウムを除去する技術
を開発中と紹介されていました。
 2016年の7月19日にそれを駄文に認めましたが、あれから既に8年。
技術が確立されて各地で力を発揮しているだろう、そう思ってその後を
調べてみました。

 現状の話に入る前に、当時紹介されたイワダレソウの能力の振り返りから。
先ずは2012年の紹介記事です。
 <イワダレソウの放射性セシウム吸収力を評価する研究は概ね期待通り
の成果を得られた。
放射性セシウムなどの回収率は目標を達成でき、ファイトレメディエーション
作物として有効である可能性も示した。>(復興促進プログラム より)
 次いで2014年5月5日の記事。
<イワダレソウは土中のセシウムの64分の1を吸収する効果を見せた。
これまで有望と見られていたヒマワリは2000分の1の吸着なので、
約30倍の能力がある。>(読売新聞 より)

 紹介した文章に「ファイトレメディエーション作物」なんて聞いたこと
の無い言葉が出ていますが、これは<植物が持つ元素吸収能を利用した
有害物質を環境から取り除く環境修復技術のこと。>(農研機構 より)
ヒマワリやヤナギなどが代表的。
 それを凌駕するイワダレソウって凄い、当時心からそう思いました。

ホームページの内容

 田中建設のホームページを開くと、期待通りにイワダレソウの名前が
出てきました。
 <浄水沈殿汚泥や建設発生土に石灰系固化剤を混合し再資源化した防草土を作る。
これを敷き、そこでも生育可能なイワダレソウを密生させる。
背丈の低いイワダレソウは雑草の抑制と緑化を同時に行う。>
 あれれ?セシウムの単語が出てこない。
更に読み進めると<ハーブ効果により不快害虫の発生も抑える。
3メートルの木を85本植えたと同程度の二酸化炭素削減効果もある。>
(株式会社田中建設 より)
最後までセシウムの文字が出てきません。
 あれこれ検索したけれど期待したイワダレソウの活躍話はとうとうどこにも
見つかりません。
イワダレソウでセシウムが消える話を探したのですが、何故かその話自体が消えて
しまいました。

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