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*Sweet&Bitter ジルvsレオルート レオ編SweetEnd*

2014-02-19 11:10:28 | イケメン王宮☆Sweet&Bitter
イケメン王宮のバレンタインイベント、「Sweet&Bitter」

ジルvsレオルート レオ編のスウィートエンドです



以下ネタバレ




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翌朝…―。


レオ「ここは少し間違えやすいと思うんだけど」

いつも通りレオの授業を受けていると、

図を指し示そうとしたレオの指が、教科書に置かれていた私の手に触れた。

「あ…っ」

思わず頬を染めて手を引くと、

レオ「ごめん」

にっこりと笑って、レオは何事もなかったかのように授業を進める。

(どうしよう、胸が痛い…)

胸が痛いほどに高まって、私はぎゅっと目を閉じる。


しばらく、胸を押さえていると…

レオ「どうかした?」

心配そうに、レオが私の顔を覗き込む。

「う、ううん…」

そう答えながらも、私の胸は高鳴って…

(レオは、何ともないの…?昨日の事、どう思ってるんだろう…)

私は、微かな戸惑いを感じはじめた。



授業が終了した後、レオの部屋にはジルが訪れていた。

ジル「プリンセスの様子がおかしいようですが」

レオ「ああ、ちょっとね」

訳ありげに答えたレオに、ジルが呆れたようにため息をつく。

ジル「あまりプリンセスを動揺させるようなことはしないでください」

レオ「そんなに怒らないでよ」

レオ「恋は、押してから引けって言うでしょ」

ジル「貴方という方は…」

本を片付けながら、レオがふっと笑う。

レオ「…こんなに必死になったのって初めてだし、大目に見てよ」

そんなレオを見て、ジルは大きく息をついて部屋を出て行った。


授業を終えて部屋に戻ると、私は、先ほどのレオの仕草を思い返す。

(レオにとっては、何でもない事だったのかな…)

(でも、私は…)


―レオ「カレンちゃんは、たぶん俺のこと好きだよ思うよ」


昨日のレオの言葉を思い出し、私は何度も瞳を瞬かせた。

やがて一つ大きく息を吸い込むと、私は気持ちを決める。

(ちゃんと、気持ちを伝えてみよう)




その日の夕方…―。


(レオ、受け取ってくれるかな)

私は、レオに渡すため、もう一度ブラウニーを作っていた。


―レオ「カレンちゃんが本当にあげたい人ができたら、渡せばいいよ」


(レオに渡したい)


一生懸命に作っていると、

レオ「美味しそうだね」

レオが不意に姿を現す。

「レオ」

レオ「そのチョコ、誰にあげるの?」

突然の事に驚いていると、レオが余裕たっぷりに私に尋ねる。

「それは…」

(まだ、心の準備ができてない…)

口ごもる私に、レオがにっこりと微笑みかける。

レオ「教えてくれないと、今度は本当にキスしちゃうよ」



「……っ」

傘の下での出来事を思い出し、私は思わずレオを見つめる。

(レオにとっては、ただの冗談だったの…?)

(だけど…)

レオ「カレンちゃん?」

「…レオには、どうでもいいことだったのかもしれないけど」

「キスされそうになって気がついたの」

「だから、このチョコも、ちゃんと気持ちを伝えようと思って…」

熱に浮かされたようにそこまで言うと、私は心を決める。


そうして、レオにはっきりと告げた。

「私、レオの事が好き」

言ってしまうと、私の胸は不思議と穏やかに波うち、ただレオの呼吸が耳に響く。

しばらくの静寂の後、レオが静かに口を開いた。

レオ「…分かってないな、カレンちゃんは」

「え…?」

レオ「チョコも嬉しいけど…それより俺は」

レオ「カレンちゃんが欲しい」

そう言うとレオは私の顎を引き寄せて、

「…っ……」

私の唇を、ゆっくりと塞いだ。


やがて瞳を開くと、レオの真剣な眼差しが、私を見つめている。

レオ「どうでも良くなんてないよ」



レオ「俺も、カレンちゃんが大好き」

レオの言葉に、私は目尻を緩ませる。

(嬉しい…)

レオ「これからは、堂々と触っていいんだよね?」



そっと私の手を握ると、レオはいたずらっぽい微笑みを浮かべた。

「もう、レオ…っ」

頬を染めて言うと、レオにぎゅっと抱きしめられて…

「…っ」

私は、深く唇を奪われる。

何度もキスを繰り返しながら、レオは私の髪を優しく撫でる。

「…や…っ」

耳を撫で、首筋を撫でられると、私の唇からは、甘い吐息がこぼれていった。

そんな私を見ると愛しげに目を細め、レオは私の額にそっとキスを落とす。

レオ「チョコよりも、カレンちゃんの方が甘いかも」

からかうように言われ、私は思わず頬を染める。

(からかってくるレオも、誠実なレオも、どっちも大好き…)

キッチンには、お菓子の焼ける甘い香りが漂い始めていた…―。



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おわり


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