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【会津野】「インスタ映え」を考えてみる

2018年01月08日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨年(2017年)の流行語大賞は、「インスタ映え」という言葉でした。

私も流行に乗り遅れないようにと、昨年秋、インスタグラムのアカウントを作成し、どんなものなのか試してみました。

まず特徴としてとらえたのは、「写真」を必ず投稿しなければならないこと。これは、他のSNSにない特徴ですね。

ただ、写真と言っても、スマホで普段の姿をパチリと撮ったものから、丁寧に加工し傑作の1枚をアップロードするものと、ユーザによりさまざまな画像が上がっています。

偶然にも普段撮りの画像が、たくさんの方から承認され、「いいね」がたくさんつくこともあるけれど、たいていは懇切丁寧に作りこんだ画像が承認されることが多いようだ。

アップロードした画像を分別して、ユーザ個人個人の趣味志向に合わせた画像提供ができる人工知能のような機能はまだサポートされていない。だれど、それを補うために、文字を使ったハッシュタグが多用されている。

24時間で消えてしまう「ストーリーズ」というものもあるけれど、この機能の意味については、まだわからないまま。

インスタグラムって、こんな感じかなと思います。

さて、「インスタ映え」ですが、ここには2つの意味がありそう。

1つは、上に書いた「承認」がたくさん受けられそうな画像を作ること。

そしてもうひとつは、ユーザの投稿一覧で表示される画像群に統一性を持った画像が並ぶこと。

画像一覧の全体で1つのメッセージを現している人も結構いるのには、びっくりしました。

こういう感じでインスタグラムを理解したのですが、私にとりインスタグラムって本当に必要なのだろうか?と考えるようになりました。

普段、私はこのブログを書くように、「文字」で自分の考えを表現することが多い。それを「写真」という形で表現するのは、昔からとても苦手なこと。ついでに言うと、「絵」も、苦手。どちらも、あまり、やりたいと思わない。

世の中、人工知能に向かって様々なものが開発されていますが、現在のフェーズは、「文字」と「音声の文字化」を、だいぶコンピュータが理解するようになってきたというところだろうか。

ところが、「画像」や「図」の意味するところは、なかなか人工知能が理解することができない。

インスタグラムの流行は、この部分を、ヒトとして大事にしたいということの現れなのか、それとも、文字や音声から自分の頭でイメージ化することを避ける人が多くなったということのか、私にはわからない。ただ、前者のような考え方はあまり聴かれないし、ラジオからテレビへ、文字の説明よりも動画という動きを見ていると、後者の考えを持つヒトも多くなってきたのだろう。

いまのところ、人工知能を味方に付けて暮らしていくために、人工知能をコントロールするのは、やはり「文字」に軍配が上がる気がする。

2045年に人工知能がヒトを超えると言われる「シンギュライティ」。2018年を迎えたいま、あと27年後に迫ってきた。シンギュラリティを迎えたとき、人々のコミュニケーションから言葉を廃して、画像中心のコミュニケーションになることはあまり私には想像できないし、写真で直感的な理解ばかりをする生き方をしていては、人工知能に使われてしまうような気がする。

うーん。インスタグラムというものは、なんとなく理解したけれど、これはヤバイのではないのかと思ってきた。

こんな思いが大きくなってきて、近頃、意味のないブログのトップ画像をつけることも、必要性を感じなくなってきた。

もう、文章を補助するために画像をアップロードする以外のことをやめようと思う。

「インスタ映え」による承認よりも、文章による読者のイメージ化ができたときの承認の方が、ボクにとっては嬉しいことだ。

「文字・写真問題」は、マイノリティ路線でいくことに決めた。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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