おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
昨日の新聞を見てたまげてしまいました。
その記事とは、日経新聞東北版の「観光客誘致 任せて」です。
記事の内容を簡単にお話すると、東北の15の会社で一般社団法人を組織し、東北各地でこれから造成されるDMO(Distination Marketing/Management Orgagination)の業務を受託するということ。
DMOとは、観光庁が主導し、各地に着地型観光の受け入れに関する旅行商品作りとマーケティングを行うものです。
いままで各地で行われていた「観光を目的としたまちづくり」というマスツーリズム(より大量に、より安く、より速くで儲けるシステム)から、「まちづくりのために観光を使う」(より多様に、高付加価値で、ていねいなおもてなしによるシステム)へというコンセプトでの実施が求められているものです。
つまり、DMOとは「まちづくり」の手段であり、それを助けるために観光商品作りと運営をするものです。だから、この担い手は、「まちで働き」「まちに住む」人々でなければなりません。
この記事は、この業務を外部の会社が受託すると言っており、外部から意見をするという次元とは異なっています。
マーケティング支援やブランディング支援くらいで留めておいた方が良かったのではないかと個人的に思います。
地域のDMO運営は誰が行い、誰がそれを享受するのかという基本的なことを考えれば、ありえない業務受託であることはすぐにわかりそうなものなのですが。。。
それとも、近頃人工知能(AI)の話題で触れているように、運営データを大量に蓄積し、人工知能によるマーケティングと運営を目指すような壮大な計画なのだろうか?
それだとしたら、それはそれでスゴイことだけれど、人工知能は利益を最大化するためにマスな方向に向くだろうから、やはり失敗になるかも知れません。
こうやって妄想することも、なかなか難しい世界のようです。
今日も素晴らしい一日を過ごしましょう。
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