私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

やっと、シギチが増えてきました。4月から毎日暇なので、見る回数と滞在時間が増えただけかもしれませんが。

2021年5月24日(月)嵯峨渓

2021年05月24日 | 奥松島・野蒜

■2021年5月24日(月)12:01-12:47【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】観光船による嵯峨渓谷巡り
【種名】カルガモ,ヒメウ,カワウ,ウミウ,アオサギ,ダイサギ,ウミネコ,オオセグロカモメ,ミサゴ,トビ(6科10種)
【メモ】観光船をチャーターしてポイントを回ろうとしたが,出港が13:30と言われたので,乗合でとりあえずいいですと言って船に乗った。桟橋を離れ,ぐるっと北回りに宮戸島の橋をくぐって嵯峨渓に向かう。船では船長さんが観光ガイド。最初にアオサギとダイサギ,それに木の上に巣を作るカワウの島を通過する。次に島の地面に巣材を敷いて繁殖するウミウの島を通過。時々オオセグロカモメが抱卵しているのを見る。オオセグロカモメはここでは集団では繁殖していない。室浜を過ぎて嵯峨渓に入ると,名所がいろいろあって,それぞれについてガイドが入る。そのうち誰でも見られるミサゴが営巣するミラミッド状の島が見えてくる。この他に前回来た時には,4カ所ほど営巣している場所があった。今回は乗合なのでその確認はできなかったが,このピラミッドの島は誰でも,ミサゴのランディングの様子が撮影できるポイントだ。ちなみに船は2000円になる。まだヒナの状態なので,巣から見えるようになるのはもう少し後だ。ハヤブサも前回は出たが,ポイントを回らなかったので,観察はできなかったし,1カ所観光船がすぐ近くの場所を通るところでは姿が見えなかった。ちなみにこの船の揺れではEF500mmが手持ちで使えるが,金華山沖では無理である!
このあと,石巻に向かった。
【写真】

カワウ,ダイサギ,アオサギが営巣/ウミウの営巣/名所の島

ウミウ     名所ということ オオセグロカモメ営巣


ミサゴの巣へのランディング。巣に入ると遠目には見えなくなる

ミサゴアップ  セッコク    ミサゴ

嵯峨渓沖の島々


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2021年5月20日(木)石巻雲雀野埋め立て地

2021年05月20日 | 石巻雲雀地区

■2021年5月20日(木)12:50-13:40【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】石巻雲雀野埋め立て地
【種名】サルハマシギ,トウネン(1科2種)
【メモ】サルハマシギの採餌の様子
【動画】
 
サルハマシギ夏羽の採餌


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2021年5月14日(金)蒲生海岸ササゴイの採餌

2021年05月14日 | 蒲生海岸

■2021年5月14日(金)【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸
【種名】ササゴイ(1科1種)
【メモ】ほとんど入れ食い状態でササゴイが小魚を食べていた。ちなみにハヤブサ成鳥がシギチとコアジサシを襲ったあと,唖然として立ち尽くしていたササゴイの姿には何とも言えない憐れさが漂っていた(後日掲載)。
【動画】


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2021年5月14日(金)蒲生海岸・干潟

2021年05月14日 | 蒲生海岸

■2021年5月14日(金)13:58-15:53【天気】晴れ【機材】EOSR5+EF500Ⅱ
【場所】蒲生海岸・干潟
【種名】カワウ,ササゴイ,ダイサギ,シロチドリ2,チュウシャクシギ4,キアシシギ8,キョウジョシギ2,トウネン18,ウミネコ,オオセグロカモメ,コアジサシ,ミサゴ,トビ,オオヨシキリ,ハクセキレイ(9科15種)
【メモ】蒲生海岸は復興工事が終了し,工事車両も見当たらなかった。導流堤も再建された。ここからがまた蒲生干潟の再生が始まるのだろう。津波以前は,養魚場の池と蒲生干潟,七北田川河口全体が野鳥の生息環境になっていた。日和山は低くても山だったが,現在は堤防の上から見下ろす名所になっている。しかし,この日和山を持続させるだけでも多くの方々の努力があったのだと思う。養魚場とあの蒲生地区の狭い舗装道路や郵便局,入口のお店,町並みは跡形もなく消えてしまった。
 さて,日和山から干潟に下ってトウネンとキアシシギの群れを見ていると対岸で,コアジサシが水浴びをしていた。今年はけっこうな数が飛来している。北側から浜に行ったが,波打ち際にミユビシギなどの姿は見えなかった。何と春の渡りで鳥の海でも名取川河口でも蒲生でも,そして,石巻でもミユビシギは見ないでしまった。コアジサシが乱舞する河口導流堤そばの高台の上は見えないが,今年はここで繁殖できるだろう。高潮でヒナや卵が流されない場所が一番だ。導流堤に行くとササゴイが小魚を入れ食い状態で食べていた。水門の上に望遠レンズを載せて,ササゴイが近寄ってくるのを待っていると,すぐ近くまでやってきた。これまで導流堤の流れのところでササゴイが昇ってくる小魚を間近で撮影したことはあるが,上からやや斜めという距離で観察したことはなかったので,とてもおもしろかった。魚を狙う構えや伸びる首には恐れ入った。
何度も見ていい加減飽きてきたところに,七北田川方向から導流堤を越えて低空でハヤブサ成鳥がシギチ,というかキアシシギを狙ってやってきた。狙いをつけられたキアシシギは逃げ回って牡蠣がらの近くに降りて身を低くすると,ハヤブサは近くにいたコアジサシを追いかけ始めた。結局,捕まえられなかったようだが,干潟にいたシギチはちりぢりに逃げていった。ふと目の前のササゴイを見ると「こえー!」という感じで,冠羽を立てたくらいにして呆然としてその場にしばらく立っていた(写真)。
その後,脅威が去ったと思ったのか,再び採餌を始めた。すぐ近くにいたキョウジョシギとトウネンキアシシギも活動を始めた。河口ではダイサギがどんこという感じの魚を捕まえ,上空ではコアジサシが餌を運び,ミサゴが魚を掴んで飛んでいった。この日は最大同時に3羽が,おいしそうなサヨリを何度も運んでいたのを見た。蒲生では久々によい日だった。
【写真】

トウネン夏羽。喉が白くない。

キアシシギ夏羽。メリケンと間違うくらい縞がある個体もいる。/ミサゴ

ササゴイが導流堤の干潟側の石の間で盛んに採餌していた。ほぼ入れ食い状態。

小さい魚だが喉は膨らむようだ。/ハヤブサ急襲/ハヤブサが去った後,しばらく立ち尽くすササゴイ

びっくりのキョウジョシギ♂♀/急に飛び立ったキアシシギ

やっと落ち着いて・・ダイサギ/戻ってきたキアシ/キョウジョシギ夏羽♂

キョウジョシギ夏羽♀/コアジサシ/サヨリを捕まえたミサゴ


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2021年4月26日(月)・27日(火)、5月8日(土)・10日(月)田谷地沼、周辺田んぼ(前編)

2021年05月10日 | 田谷地沼・宮崎地区

■2021年4月26日(月)27日(火)、5月8日(土)10日(月)田谷地沼【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500mm・EOSR+24-1mmmm
【場所】田谷地沼、周辺田んぼ
【種名】キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、ホトトギス、ツツドリ、ミサゴ、トビ、ノスリ、コゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、センダイムシクイ、セッカ、ゴジュウカラ、キバシリ、ムクドリ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、スズメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ホオジロ、ノジコ、アオジ(23科37種)
【メモ】4月下旬2回,5月連休後2回計4回田谷地沼に行った。初日は宮床ダム上空でサシバ成鳥♀を見たが,田谷地沼周辺田圃で見たのはノスリだけだった。初日はあまり鳥は出なかったが,翌日は,ゴジュウカラ,キバシリを目の前で見ることができた。クロツグミは上田谷地の木道を歩いて行くとすぐ木道脇の湿地から5,6羽けたたましい鳴き声とともにちりぢりに逃げて行ってしまうので,写真は撮れなかった。5月はサンショウクイを間近に見ることができた。「ヒリリー」と鳴くとき,翼も振るわせるのを初めて見た。一通り見たのに姿が見えないのはキツツキの類と肝心のノジコで,ノジコは声はするが,出るのはアオジばかりで姿が見えなかった。1羽アオジと思われる個体で,おそらく成鳥にもかかわらず,嘴は上下ともきれいなピンクで,頬が黒ではなく白で,後頸が白い個体がいて,8日,10日とも同じ場所にいた。ノジコを見ないのはいかにも田谷地沼としては満足が行かないので,姿を見るまで行くことにした。
【写真】

  
栗駒山      船形連峰    田谷地沼と前船形山 
  
カケス              キバシリ
  
キバシリ     アオジ♀    アオジ♂
  
ゴジュウカラ。幹を飛ぶように移動する。
  
キバシリ。ヒナにやる餌をたくさん咥えていた。
  
謎アオジ♂の部分白化?嘴も全面ピンク キビタキ♂
  
サンショウクイは近くで見るとの遠くで見るのとでは印象がまるで違う。
  
コサメビタキ           アオジ♂
  
船形連峰             ミツガシワ


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2021年5月3日(月)6日(木)7日(金)鳥の海

2021年05月07日 | 鳥の海

■2021年5月3日(月)6日(木)7日(金)【天気】晴れ・曇り【機材】EOSR5+RF100-500,EF500
【場所】鳥の海,周辺地域
【種名】オカヨシガモ,カルガモ,コガモ,スズガモ,キジバト,カワウ,アオサギ,チュウサギ,コサギ,オオバン,ダイゼン2,コチドリ4,シロチドリ2,メダイチドリ12,シベリアオオハシシギ1,オオソリハシシギ17(♂5♀12),チュウシャクシギ22,ホウロクシギ1,アオアシシギ1,キアシシギ9,キョウジョシギ5,トウネン2,ハマシギ53,ウミネコ,オオセグロカモメ,コアジサシ,ミサゴ,トビ,ノスリ,カワセミ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,ヒバリ,ツバメ,ヒヨドリ,ウグイス,セッカ,ムクドリ,イソヒヨドリ,スズメ,ハクセキレイ,カワラヒワ,ホオジロ,アオジ(23科44種)※シギチの数値は3日間の観察時に,群れの飛翔撮影写真から識別したその種類の最大値。ハマシギは砂浜にいた群れを100mmで遠くから撮影し,全数をカウントしたもの。
【メモ】5月連休中の鳥の海シギチウォッチング。3日は,13:00頃潮がかなり退いていて,海側干潟が端から端まで全部出ている状態だった。コアジサシの群れは例年通り,海側干潟の中央から北寄りの海藻が多く繁茂している場所にいた。毎年,撮影している場所だ。チュウシャクシギの個体数は4月より少なくなっていた。ホウロクシギが1羽いたが4月の個体かどうかは,本人に訊いてみないと分からない(笑い)。6日はシベリアオオハシシギが来ているという情報をいただき,行ってみた。夏羽は蒲生でエクタクローム時代(大学野鳥の会時代)に1回,幼羽は岩沼で1回見ているが,今回は,よく観察できた。オオソリハシシギとは頭の形と嘴の形状が違うので,遠くでも見ればわかる。しかし,オオソリハシシギとオグロシギの幼鳥は,目の前にオオソリの幼羽の群れがいてその中に1羽オグロシギの幼羽がいるのに気づくのにちょっと時間がかかったことがあった。ただのオオハシシギとシベリアオオハシシギはそれくらい形が違う。フロリダのセントマークスの大きな干潟で見たアメリカオオハシシギは,オオハシシギのフォルムに近い。何はともあれ,この連休はシベリアオオハシシギ夏羽を見ることができたのでよかった。
【写真】

チゴガニを食べるオオソリハシシギ♀成鳥夏羽

キアシシギ成鳥夏羽

チュウシャクシギ/オオソリハシシギ・隠れてチュウシャクシギ/コアジサシ

コアジサシの群翔

コアジサシ/オオソリハシシギ♀/チュウシャクシギ 

シベリアオオハシシギを探しましょう

シベリアオオハシシギ夏羽/オオソリハシシギ♂夏羽とシベリアオオハシシギ夏羽の頭の形と嘴の形状の違い

オオソリと違い,シベリアの翼下面は白く軸斑が目立たない/チュウシャクシギの群れ/キョウジョシギ

キョウジョシギ/干潟と南蔵王/一瞬?と思ったが横から見たらただのメダイ

メダイチドリ  昔はフラットではなく石積みだったのでシギチがたくさんいた/ハマシギ夏羽

コアジサシ/トウネン夏羽

メダイ,トウネン,ハマシギ,キアシ,オオソリ、アオアシシギ/コアジサシ

コシジロタイプのオオソリ/アオアシシギ夏羽/オオソリ夏羽♂

オオソリハシシギ♀と♂       

コシジロタイプもいる/シベリアオオハシシギ

オオソリハシシギとシベリアオオハシシギ/シベリアオオハシシギとキアシシギ/ホウロクシギ・オオソリハシシギ・岩に隠れているシベリアオオハシシギ


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2021年4月28日(水)・5月1日(土)石巻雲雀野埋め立て地

2021年05月01日 | 石巻雲雀地区

■2021年4月28日(水)10:36-11:26,5月1日(土)14:32-16:47【天気】曇り,小雨【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】石巻雲雀野埋め立て地
【種名】マガモ,カルガモ,コガモ,カワウ,コチドリ8,メダイチドリ10,オグロシギ夏羽1,チュウシャクシギ9,コアオアシシギ夏羽1,ソリハシシギ1,キョウジョシギ2,トウネン14,ハマシギ2,ウミネコ,オオセグロカモメ,トビ,ハシボソガラス,ヒバリ,ツバメ,セッカ,スズメ,ハクセキレイ,オオジュリン♀(13科23種)
【メモ】コアオアシシギ夏羽とオグロシギ夏羽,それにサルハマシギの情報をいただき,この時期としては初めて(5月に金華山アホウドリ調査の帰りには寄るが,あくまで秋中心)雲雀野に来た。1日目にオグロシギとコアオアシシギはすぐに確認でき,特にコアオアシシギの夏羽を見たのは初めてだったのでとてもうれしかった。2日目はサルハマは抜けたらしく,オグロシギの姿も見られなかった。ソリハシシギは,今期初認だった。いずれにしても羽数は多くないが,おそらく毎日,違った種類で石巻ならではのあまり多くは見られないシギチが渡っているようだ。
【写真】

メダイチドリ♀(前)・♂(後ろ)・トウネン/コチドリ

コアオアシシギ夏羽とオグロシギ夏羽移行個体

オグロシギ   トウネン夏羽

メダイチドリ  メダイチドリ夏羽♂ ムナグロ夏羽

チュウシャクシギ ソリハシシギ トウネン

ハマシギ    キョウジョシギ チュウシャクシギ


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