私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

なるほど、水の中に飛び込むので、ミサゴは瞬膜がまさに水中眼鏡になってますね。

2006年2月26日(日)松島自然の家

2006年02月26日 | 奥松島・野蒜
■2006/2/26(日)9:30-11:30【天気】曇りのち小雨
【場所】宮城県松島自然の家(主催事業講師担当)
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ヒドリガモ,ハシビロガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ,ミサゴ,トビ,オオワシ若鳥,キジ,オオバン,オオセグロカモメ,ウミネコ,コゲラ,モズ,ヒヨドリ,ツグミ,ウグイス,キクイタダキ,シジュウカラ,メジロ,カシラダカ,オオジュリン,カワラヒワ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科34種)
【備考】当日は午後から雨という予報だったので,鳥があまり出ない場合や,雨天で研修室での講話の場合も想定して,3つ折りパンフを前日夜から作成した。当日は仙台の自宅から1時間ほどで自然の家に到着し,所長さん,課長さんはじめ旧知の所員のみなさんに挨拶し,いよいよ9:30に開会行事がはじまった。所長さんの挨拶が終わり,講師紹介ということで,課長さんが紹介していただいているその時,参加者の上空(所の玄関上空)をオオワシ若鳥が悠然と飛んでいった。思わず,講師紹介途中であることも忘れて「みなさん,オオワシです!」と叫んでしまったのはバードウォッチャーの悲しい性か。その後,中央広場付近でたくさんのツグミを見,メジロが群れで飛んでいるのを見たりして,堤防にあがった。堤防から見ると,ちょうどミサゴが杭に止まって獲物のボラか何かを食べている最中。初めて見た方がほとんどだった。すぐ近くの電柱にトビが止まっていて,これもスコープで見たら,意外な迫力で感動している方もいた。それから,塩田跡までの外周コースを行ったが,小鳥類が少なく,カシラダカの群れや,オオジュリンの群れ,キクイタダキがちょっといたくらいだった。塩田跡は,先週いたコハクチョウが北帰行したらしく,いなかった。カモ類が若干残っていた。一周したところで小雨が降ってきてトイレ休憩をし,キジが出るらしい小径をみんなで歩いた。歩いている時はいなかったが,玄関に戻ってから,キジが鳴いたのには思わずみんな苦笑した。今日は,天気が悪かったせいか,あまり小鳥は出なかったが,オオワシが最初に出現したり,ミサゴが魚を食べていたりで,天候の割にはまあまあというところだった。
参加された皆さん,所長さん,課長さん,所員のみなさんに心から感謝申し上げます。「宮城県松島自然の家」は施設や周辺環境のすばらしさはもちろんですが,所員のみなさんや,おいしい食事を提供してくださる食堂のみなさんからの温かいおもてなしのあるすばらしい研修施設です。ぜひ,みなさんご利用下さい!
【写真】
 
■観察会のパンフレットの画像です。3つ折り両面です。PDFにできなかった!


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2006年2月11日(土)岩井崎他

2006年02月19日 | 南三陸漁港
■2006/2/11(土)9:00-13:00【天気】晴れ
【場所】北上川~相川漁港~波伝谷~岩井崎~大川
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ヒメウ,アオサギ,ダイサギ,コサギ,コクガン13,マガン4(通過),オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,スズガモ,シノリガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,チュウヒ,オオバン,タゲリ,イカルチドリ,ウミネコ,カモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,ワシカモメ,ユリカモメ,キジバト,ハクセキレイ,タヒバリ,モズ,ツグミ,ジョウビタキ,イソヒヨドリ,シジュウカラ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,カワラヒワ,ベニマシコ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科54種)
【備考】コクガンと大型カモメ類を見にいつものコースを走った。月浜から白浜まではカワウ,ヒドリガモ,スズガモが多い。例年だとカンムリカイツブリとハジロカイツブリの大群が見られるのだが,この日は,ほとんど数羽しかいなかった。チュウヒが葦原をゆったりと飛び,上空ではノスリがカラスにモビングされていた。土手からカワウやカモメ類を見ていると草原にタゲリがいた。たいていは田圃で見るので,土手の草原という環境で見るのは初めてだ。相川漁港は,ワシカモメの第1回冬羽と第4回冬羽がいたが,第4回の方はすぐに飛んで行って照明灯の上に止まった。下から見るとただ大きいだけで何カモメかわからない状態だ。漁港にはイカルチドリの群れがいて採餌している。たいてい,4,5羽いつもいる。コンクリート斜面についた藻を食べているようだ。この藻というのは,カモ類やカモメ類も食べている。南三陸町の波伝谷付近は時々コクガンが見られる。今回も3羽ほどいたが,遠かったので撮影はしなかった。本吉町の大沢漁港(?)もいつも立ち寄る場所だが,この砂浜ではワシカモメの第3回冬羽とセグロカモメの第1回冬羽がいた。最後は目的地の岩井崎だが,行ってみると満潮に近く,コクガンが遠くに見えるばかりだったので,「海の市」に行って,海鮮丼を2日連続食べて(前日は出張で気仙沼)時間をつぶし,戻ってみるといつものポイントにコクガンが13羽いて採餌していた。近くにエンジンをかけて止まっている車があって,コクガンたちはいつもより警戒心が強かった。羽縁の白い若鳥が半数近くいた。今年度,コクガンを見た場所としては,蒲生,田代島,石巻雲雀地区,波伝谷,御伊勢浜の計6カ所である。
【写真】
  
■カワウのランディング/コクガンの群れ,羽縁が白いのが若鳥
  
■セグロカモメ第1回冬羽/ワシカモメ第1回冬羽/ワシカモメ第3回冬羽



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2006年2月4日(土)大沼

2006年02月07日 | 大沼・赤沼
■2006/2/4(土)10:10-10:50【天気】晴れ
【場所】大沼,周辺田圃
【種名】カイツブリ,ダイサギ,アオサギ,マガン13,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ミコアイサ,トビ,ノスリ,ハヤブサ,キジバト,コミミズク2,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,スズメ,ムクドリ,ミヤマガラス400+,ハシボソガラス,ハシブトガラス(12科24種)
【備考】蒲生の帰り,ガン類を田圃に探しに大沼を回った。ほとんど田圃は雪に覆われていて,ハクチョウ類も田圃には出ていない。大沼から帰ろうとしたとき,下面がやたら白いノスリのような猛禽が飛んでいたので一応見ると,羽ばたきが全然違う。コミミズクだと思って近寄っていったら,ハシブトガラスにモビングされて逃げ回っていたのだった。何度も同じ上空をぐるぐる回っているので,撮影は楽だったがピントがいまいちで,一番近づいた時には,普通のワシタカだったら,横顔が見えるのに,何しろ顔が正面なので(正面顔タイプの顔を顔盤というらしい,チュウヒ類も顔盤は何色とかいう)ちょっと顔をあちらに向けただけで,棍棒のような頭部しか写らない。正面を向くとひょうきんで,フクロウなんかよりもおもしろい顔をしている。一羽だけかと思ったら,もう一羽飛んできてやっぱりカラスにモビングされていた。こちらは,すぐ大沼方面へ行ってしまったが,最初の一羽は上空を長い間ぐるぐる回っていた。モビングと言ってもカラスもあまり接近しない感じだった。そのうち,マガンの群れがやってきて田圃に降りたが,その場所がミヤマガラスの大群がいるところだった。ミヤマガラスは雪の中から枯れ草をしきりに引っぱり出していた。
【写真】
  
■コミミズク飛翔の連続写真
  
■コミミズク飛翔の連続写真
  
■コミミズク飛翔の連続写真
  
■ハシブトガラスにモビングされるコミミズク
  
■オオハクチョウ/マガン
  
■ミヤマガラスの群れと採餌の様子


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2006年1月4日(土)蒲生

2006年02月06日 | 蒲生海岸
■2006/2/4(土)8:30-9:20【天気】晴れ ハマシギ97,シロチ15
【場所】蒲生干潟,七北田川河口,七北田川
【種名】カイツブリ,カンムリカイツブリ,ハジロカイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,ホオジロガモ,カワアイサ,ミコアイサ,ミサゴ4,トビ,オオタカ若鳥,シロチドリ15,ハマシギ97,オオセグロカモメ,ウミネコ,ユリカモメ,カモメ,カワセミ1,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,ホオジロ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科41種)
【備考】日和山に着くと,Kさんが探鳥を終えたところだった。タシギがいたらしいが見ることはできなかった。導流堤付近の干潟にシロチとハマシギの群れがいて,休眠したり,採餌したりしていた。シロチは♂♀がはっきりわかった。羽縁が擦り切れている個体も多かった。干潟には雪も残っていて寒いので,まんまるになって震えている。ミサゴが4羽狩りをしていて,写真の一羽は大物を掴んだ。七北田川の南蒲生側の岸近くダイビングして水中,水上で格闘していたが,やがて飛び上がったのを見るとかなり大ものだった。最初,後ろ向きに掴んでいたが,飛びながら魚の向きを変え,魚雷風に掴んで飛んでいった。鳥の海もそうだが豊富な獲物と干潟,河口,止まる杭があるのは共通だ。鳥の海の場合は漁船の水路が河口にあたるが,NHKが「自然百景」で撮影したようにここでよくダイビングしている。カモメ類は河口の中州にいた。ズグロカモメを探したが見つけられなかった。
【写真】
  
■ハマシギ/ハマシギとシロチの群れ
  
■ミサゴ/シロチ♀
  

■シロチドリ


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