けさのおはよう日本で、
『
認知症~治らない病の常識が変わる
認知症と診断されたあと
手術を受けて劇的に改善した高齢者
研究が進んだ結果
変わりつつある最前線を報告 』
とのタイトルで、
「治る認知症」について、放送があります。
おそらく、脳脊髄液が増えすぎて起こる
「特発性正常圧水頭症(iNPH)」の、増えすぎた脳脊髄液を腹腔内に逃す
L-Pシャントなどの手術が紹介されると思われます。
脳脊髄液は増えすぎても、減りすぎても
人間の認知機能にも異常を引き起こすことは、
もはや疑いようのない事実です。
脳脊髄液減少症に詳しい脳外科の医師は正常圧水頭症も知っているけれど、
「正常圧水頭症」に詳しい医師でも
「脳脊髄液減少症」をあまりよくわかっていない し、誤解していることがある ってとこが
困ったところだと思います。
すべての脳外科医にも世間にも、
脳脊髄液が増えすぎて起こる認知症だけでなく、
減りすぎて起こる認知症や、記憶障害や高次脳機能障害、学習障害についても、
早く知識や情報が広がってほしいと思います。
脳脊髄液減少症が原因での、物忘れ、記憶障害、方向がわからなくなる、見当識障害、失行、無表情、気力の低下、尿失禁、歩行障害の認知症状態の患者さんの場合
ブラッドパッチ治療でも
認知症が治る可能性があるってことに・・・。
そろそろ気づいてください。
以下は放送内容です。脳脊髄液について図解入りで紹介されました。
父親が「認知症と診断」されるだけでなにもなされないことに疑問をもった息子さんが、
インターネットで認知症の専門医を探し、病院を何度度も変えればなんとかなりかもと考えて、いきついた病院(岡山大学病院)で「正常圧水頭症」と診断されたとのことです。(L-Pシャント手術は年間28例でもブラッドパッチは0例なのかな?)
脳室内に増えすぎ脳を圧迫していた脳脊髄液を逃す手術を受けて、歩行障害や認知機能の低下の症状が改善したということです。(ちなみに軽度外傷性脳損傷だって、そう診断されるだけで、その先なにも治療法がないなんて、患者は本当の意味で救われないと思いますが・・・。そうとう脳脊髄液の関した水頭症や、脳脊髄液減少症などは、見逃されている可能性があると思います。)
治療前の7月にはテレビのリモコンでテレビをつけようとしても、どこを押せばいいのか
わからない状態で歩行障害もあった方が、
治療後の9月にはコンバインを乗りこなし、
農作業をするまでになったとのことでした。
映像を見ても、
治療前と治療後の表情がぜんぜんちがってみえました。
(術後の予後は、見る限り、脳脊髄液減少症より
水頭症のほうがはるかにいいし、症状軽減も改善速度も
早くて良好だと思いました。
どうやら脳にとって、脳脊髄液が増えすぎた後より、
脳脊髄液が減ってしまった後のほうが、
脳にも、体にもダメージが私は大きい気がします。)
認知症のうち、アルツハイマー病は約半分で
残りは他の病が原因。
正常圧水頭症の推定患者数の31万人(東北大学まとめ)に対し、
国内で行われている水頭症による「認知症の手術」は年間1200件で
東北大学高次脳機能障害科の 森 悦郎先生は「氷山の一角」だと話されていました。
(この先生、理解ありそうです。高次脳機能障害についても研究されているし、脳脊髄液減少症のことも理解してくださらないかなぁ。患者の声を皆でとどけてみませんか?)
「氷山の一角」は脳脊髄液減少症患者も同じだろうと私は思いました。
くわしくは
10月31日
夜9時からNHKスペシャル「認知症を治せ」
認知症の専門医は全国で800人で
日本老年精神医学会や
日本認知症学会で
専門医をさがせます。とのことですが、
たとえ、認知症の専門医であっても、
水頭症の認知症は理解されていても、
その逆の、脳脊髄液が減りすぎて起こる
「脳脊髄液減少症で引き起こされる認知症」については、
詳しい先生はまだまだ少ないと思われます。
現段階で、
脳脊髄液減少症で起こる認知症についての
診断と治療ができるのは、
脳脊髄液減少症専門医だけだと思われます。
認知症人口が増えつつある高齢化社会で
今後、人間の脳に及ぼす脳脊髄液の役割の医学的研究が進み、
脳脊髄液減少症の治療法である
脳脊髄液の漏れを止めるブラッドパッチ治療は、
認知症治療としても
これから必ず注目されてくるはずだと思います。
時代の波にのりおくれませんように・・・。
過去記事:手術で治せる認知症
週間文春9月9日号「手術で治る認知症」
2009年12月7日放送NHKゆうどきネットワーク「手術で治る認知症」
東京共済病院
特発性正常圧水頭症についてはこちら 体験談はこちら。
この製薬会社、iNPHばかり宣伝してないで、どうせなら、同時に脳脊髄液減少症についても
CMしてくれないかなぁ・・・・
脳脊髄液減少症に関してはこちら。と こちら
脳脊髄液減少症の症状のごく一部がかかれた問診表はこちら
若年性認知症と診断されている人たちの中にも、
脳脊髄液の量の増減や循環がうまくいっていない患者が
見逃されている可能性があると思います。
2010年6月23日NHKクローズアップ現代「誤診される認知症」
認知症以上に、誤診されて見逃されているのが
脳脊髄液減少症だと思います。
水頭症も、脳脊髄液減少症も詳しいM先生
T先生