39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

もぢずり?って?

2014-02-24 22:46:08 | 百人一首

こんばんは
暖かい一日でした。
次男のインフルエンザは峠を越し今は鼻風邪に移行したようです。
インフルエンザウィルスは退治できたのでしょうが続きは鼻に来たり咳になったりすることもあるようで、続けて用心が必要です。
インフルエンザの潜伏期間は1~7日と幅が有り、ボクに移ったとしていつ症状が出始めるかは分かりません。
今度の週末ぐらいになって、今度はボクが息子に当番医まで連れてってもらうことになるかもしれませんね。
老後の風景を垣間みると言うことか・・・
・・・
さて、久しぶりに百人一首のお勉強です。

 ? 陸奥の
   しのぶもぢずり
   誰ゆゑに
     乱れ初めにし
     我ならなくに
        河原左大臣

<通釈>
わたしの心は陸奥のしのぶもぢずりの乱れ模様のように、忍ぶ恋のために、乱れに乱れています。これは誰のために、このように乱れはじめたのでしょうか。私のせいではありません。みなあなたのせいです。
<しのびて乱る>
この歌は「忍ぶ恋」という、相手に知られないで黙って恋をし、苦しんでいる自分の心情を述べたもので、その恋が、千々に乱れていることを「信夫もぢずり」の模様で視覚的に具象化して示しています。「忍ぶ」を「信夫」にかけ、自分の恋情の乱れを『信夫もぢずり』で表現しているのです。ということは「信夫もぢずり」という第二句目がこの歌を把握するための重要なポイントとなっているわけです。ですから、この「信夫もぢずり」と言う言葉が十分に把握できなくては、この歌の意味を十分に知ることが出来ません。言葉に対する十分な知識が必要であると言うこと、これが『古今集』の歌が理知的であると言われる一つの理由です。
<ならなくに>
さらに表現としては「我 なら なく に」という句に注意したいものです。直訳すると「私で ありは しないこと なのに」→「私のせいではありませんのに」と言う意味で、忍ぶ恋の責任を相手にかけているのです。責任転嫁によって恋の気持ちを相手に伝える、という恋の技法です。
<縁語>
第四句目の「初め」は「染め」の意味を持ち「もぢずり」と関係した語となります。このような関係の語を「縁語」といいます。
<語釈>
陸奥の「道の奥」の意。「みちのく」は「みちのおく」つづまった語で、東北地方の東半部にあたる。
しのぶもぢずり 福島県の信夫地方から産する、乱れ模様に摺った摺り布。
以上、上二句は「乱れ」の序詞。
乱れ初めにし 下の「我ならなくに」へかかる。
・・・
う~ん難しい、それに責任転嫁が恋の技法とは・・・