以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

壊しちゃいましたね。。。

2020-05-31 19:30:00 | 日記
本日はW124 CE3.4-24V AMGに乗る友人S君が御来社〜。。。

勿論、困ったからの登場で。。。( ̄▽ ̄;)

何かと言えば、、、メーターの警告灯球類を自分でDIYでLED化しようとして、、、

警告灯はおろか油圧計まで不動にしちまったって話。。。😂

で、、、早速分解。。。

水温計、燃料計、油圧計のコンビネーションユニットを分解。。。

はい。警告灯類の抵抗器が焼損してまってま〜す❗️😖




更に、、、油圧計のアースラインの基盤パターンまで見事焼損してま〜す❗️😎


抵抗器の交換と基盤パターンの補修修復作業にて復活させましたが、、、此れに至った原因はコレ❗️


ユーザー自作のLED球のショート❗️
しかもCRDが破損してるし。。。😂

この部分のLED球のみウチで製作してセット。。。

さて、、、お代は幾らにすっぺか。。。😎

「お客さん❗️今回はお客さんの弄り壊しだから高うつきまっせえ〜❗️100万円に消費税❗️」

友人「俺、泣きますよ。最近5人目の子供が産まれて自粛中なんですから〜❗️」

オイラ「そりゃ目出てえ❗️だったらオヤジは変なオイタやってる場合じゃねーど❗️」

友人「はい〜。。。(凹みまくり。)」

オイラ「じゃ、原価で税込27,500円でどや⁉️出血🩸大サービスやでえ〜。」

友人「助かります❗️」

おい❗️オヤジ‼️馬鹿やってねーで、しっかり働けよ‼️







W126 560SELのKEモジュール修理完了〜。。。

2020-05-20 02:31:00 | 日記
神奈川県のユーザーさんより御依頼のW126 560SELのKEモジュール修理。。。

症状はアイドリングは正常にするが、いざATシフトレバーをDに入れてアクセルを踏み込むとガス欠の様な状態でエンストしてしまう。。。

うん。KEモジュールの故障で多い症状ですな。。。

では早速分解。。。



電解コンデンサーは見事にバリバリの液漏れの痕跡。。。

電解コンデンサーを止めていた半田にも液体が浸潤していて半田ゴテを普通に当てても溶解しません。。。オマケに異臭を発して臭えこと。臭えこと。。。😖

基盤側のホールのランド(電子部品を挿す穴に基盤の両面で導通させる為に打ち込んである導通孔)を漏れた電解コンデンサーの液体によって腐食させています。。。

基盤パターンにも電解コンデンサーから漏れた液体が浸潤していてランドの周りで断線している箇所が見受けられました。。。

よってこの部分のパターンとランドの補修と、電解コンデンサーから漏れた液体が引力に従って浸潤した箇所や半田が劣化して割れが始まっている箇所を中心に半田を撤去して半田を打ち直して行きます。


つまり。。。

アクセルコントロールによってエアフローのポテンションメータの変移したデータがこのKEモジュールに入力される事で燃料噴射量を調整するのですが、、、

走り出す時のKEモジュールの制御は。。。

アクセルを踏み込んで、アイドルスイッチがOFFになってアイドルエアバルブを切り替えて、エアフローのポテンションメータのデータもアクセルコントロールで変位してKEモジュールに入力されて、KEモジュールでは入力されたデータを基にFUELガバナーのバルブの振動回数が変位することで適正な燃料をフューエルデスビに供給するのです。。。

勿論、燃料の濃さを決めるデータは水温、吸気温度、O2センサーなどの変位データも絡みますがその全てをKEモジュールが積算して決定しますが、この入力データの全てを処理するKEモジュールの基盤が安定して動作していなければ結果的にFUELガバナーの動作が適正でなくなりエンジン不調やエンストに繋がる原因になる事もあります。

勿論、KEコントロールシステムに電源を供給しているOVPリレー(過電圧検出リレー)、アイドルスイッチ、エアフローのポテンションメータ、O2センサー、水温センサー、吸気温度センサーが正常な状態である事が前提ですけどね。

例えば冷間時にコールドスタートは調子良いが、次第にエンジンが温まって常用域になると燃料リッチで吹けなくなるって話になると上記のアクチュエータ類、センサー類が正常であればKEモジュールの積算不良が疑われますね〜。
この状態でO2センサーのソケットを抜いてエンジンを温めて至って調子良いって話になるとKEモジュール不良の線が濃厚ですな。。。

アホな修理屋は直ぐにO2センサーのソケットを抜いて「治った❗️」と車を返して来るのでこの点は御注意を❗️
こんな対応をする馬鹿な車屋に掛かるとKEジェトロのシステムの不調は更に深みにハマる事になるのでKEコントロールを熟知していない車屋と関わると痛い目に遭います。。。😎

KEの不調でエアフローのプランジャーの禁断の六角ネジを直ぐにグルグル回す車屋(特に爺の修理屋に多い。)と「O2センサーは大した仕事をしていない❗️」と言ってO2センサーのソケットを抜きたがる車屋はKEジェトロのシステムを熟知している修理屋とは言えないのでこの先どんどんKEのシステムを不調にしてくれちゃってトドの詰まりは「古いんだからしょうがない‼️」で逃げ口上を垂れて逃げてくれちゃうのよ。😂

あのね。。。O2センサーも噴射燃料の濃さを決める重要なデータをKEモジュールに入力しているし、エアフローのプランジャーの禁断の六角ネジは燃調を決める肝になる部分なのでメーカーは如何なる理由があってもメクラや勘で回したらあかんよと言われているのよ。
其れを「俺の勘は測定器よりも正確だ❗️」などと宣わってグルグル回す車屋が多いんだ。。。😓

モジュールの劣化による積算不良が引き起こしている燃料噴射量の適正値ズレをエアフローのプランジャーの六角ネジを回して燃調を合わそうってのが本末転倒。。。
プランジャーで幾ら燃調を合わせてもアクセルコントロールでエアフローのポテンションメータは変位して劣化したKEモジュールに信号を入力する訳だから当然にKEモジュールは積算を行い誤差の大きくて不安定なコントロール信号をFUELガバナーに送り込む訳だから各回転域での燃調が安定する訳がナイ。。。つまり永遠に燃調が合わず、ミスファイヤや吹け上がり不良などの症状から抜けられないワケです。。。

「KEはコンピューターは関係無い❗️」「KEはセンサー類の不調も関係無い❗️」などと電気的不調を故障原因としての範疇から外す様な修理屋は例えこの道何十年メルセデスを弄ってようが不勉強な「馬鹿な車屋」の部類なので相手にするだけ不快指数Maxになるだけなので御注意を‼️

今回のW126 560SELのユーザーさんもそんな展開があって漸く行き着いた修理屋さんでキチンとしたトラブルシュートを受けた結果、、、正常な整備士さんの「不調の原因は電気制御の部分みたいだね〜。💕」の一言で取り敢えず他の560からKEモジュールを外して仮接続で動作確認。。。結果、、、自車のKEモジュールの不調が判ってウチにモジュール修理の御依頼ってお話に至った訳でやんす。。。

と、まあその様な展開で。。。


無事にKEモジュールの修復も完了致しまして明日の出荷です。。。

KEジェトロの「E」の部分。。。結構重要です。。。


無事に完治の御連絡。。。

2020-05-14 13:27:00 | 日記
先日、ウチで修理調整を施工させて戴いたW124 500Eの速度計。。。












完了後に大阪府のお客様に御返送差し上げまして、、、その後。。。

お客様よりメールを頂戴致しました。

「◯◯です。
先ほど試運転に行ってきました。
治っております感動です。お世話になりました。」
結構不思議の国のアリスちゃんモードだった今回の速度計修理も無事に完結致しました。(笑)




本日はW126 560SELのKEモジュールの経年劣化修復作業の巻。。。

もっか絶賛引き篭り作業中です。。。(笑)



何回言わせるのかね〜。。。

2020-05-11 23:35:00 | 日記
新型コロナウイルス🦠🦠🦠蔓延による緊宣下での外出自粛でDIYに手を出すユーザーも多い様ですが。。。

自分の毒車をDIYでトラブルシュート。。。

知識やスキルがあって自己責任でってのは最低限の原則なんだよね。

ところがインターネットの無責任な記事を見て手を出した挙句に深みに嵌り、、、

「原因は何ですか❓」「やり方教えて下さい❗️」「修理代金は幾らですか⁉️」

と、、、意味不明な問合せが多い。。。

原因だの修理代金だの現車、現品を診ていねーのに回答出来ねーですたい‼️
ったく、、、何十回、何百回言わせるんだか。。。過去のブログでも言うとるで❗️

不調だの故障だのってのは色々な原因パターンがあるんだから現車、現品を診ないで回答しろって、、、俺は超能力者Mr.マリックじゃねーって‼️

どうせこんなパターンはド素人が弄り壊して珍品になっているリスクも想像つくから本音を言えばやりとうない。妾は嫌じゃ❗️😑😑😑

意味不明な話になると「コンピューターが不調です。O/Hは幾らですか❓」だって。。。
「はい❗️150万円位です❗️ビタ一文まけません❗️😎」って回答が欲しいのかね。(笑)

医者に掛かるのに「心臓が不調です。手術代は幾らですか❓」って掛かるんかいな。。。😵
じゃあ、此方もブラックジャック張りに「手術代は2億円❗️ビタ一文負けねえ❗️」アッチョンブリケ〜。で、、、行くか。。。😎

更に最近多いのが。。。





「メータークラスターの内部に粉吹き状の模様が浮いて来たから拭き取りたい。」
だけど。。。
「メーターのクリヤーシールドが邪魔するのでクリヤーシールドだけ外すやり方を教えて下さい‼️」

企業秘密です❗️やーだよ‼️😂

当たり前やん。。。

ラーメン屋で「このスープ美味いからレシピを教えろ❗️」と宣う愚劣な客と一緒のレベル。。。

その前に、、、クラスターに発生した粉吹き状の模様は塗装面の劣化による気泡の破裂跡だから拭いても綺麗にはなりませんよーだ‼️😂
クラスターの劣化した塗装を剥離して下地処理して再塗装しか復活の手段はありません。。。

更に言うとクラスターは単なる艶消し黒色じゃないから缶スプレーで塗ってもオリジナル色は出ないよーだ❗️

この仕事、、、メチャクチャ手間が掛かるし、かかりっきりで非常に丁寧な仕事が要求されるので相応の技術料金を戴く事になるので「安価に。安価に。」と宣う系のユーザーは心臓麻痺の原因となりかねず、タダでさえコロナ騒ぎで崩壊寸前の医療機関に多大なる迷惑を掛ける結果になる可能性が御座居ますのでウチに問合せするのはやめといた方が宜しいかと思います。😝

「フン❗️DIYでやるからイイですよーだ❗️」ってユーザーさんはどうぞ。無理してメータークラスターのクリヤーシールドを真っ二つに唐竹割りにして下さいませ。
クリヤーシールドに縦に割れ目が入って非常にお洒落なメータークラスターになる事受け合いです。。。😎

「クリヤーシールドだけ外して下さい❗️後は全部自分でやるので。」はい。税込110,000円也になります。再装着費用は別途になります。(笑)

更に作業中の見学、撮影等は一切お断り致しております。。。恥ずかしいから。❤️ウフッ❗️😝

因みに、、、数日前に「W124 300E用の無接点リレーへの改造用無接点基盤だけ売って下さい❗️」って新手のメール問合せが御座居ましたが、、、「一枚当たり税込385,000円也になります。現品のみの供給で初期不良以外の保証と説明書やサポートは一切御座居ません。」と回答しときましたがナシノツブテですねー。どうしますかー⁉️何処にも売ってないと思いますよー。😝
此方も見積回答したんだから何とか言って下さいよ〜❗️😝

ユーザーは趣味の域のアマ。此方はプロ。
此方はコレでオマンマ食ってるんだから相応の費用の請求があって当たり前❗️
その費用を「¥高い」と宣うのならば己の懐具合と見合った業者に頼むか自分でやりゃあいい。ウチには関係の無い事ですからねー。
DIYでやるんだったら肝の部分だけプロに頼らないで全て自分で独学で学んで完結させろってーの❗️

DIYで弄り壊した後始末は¥高額になる覚悟を以って着手しよーね❗️

ユニットの類を素人が弄り壊したって話は特に¥高額になりまっせ〜‼️

ウチは特に¥高いからね‼️(笑)



W124 500E速度計&時計修理完結編。。。

2020-05-10 19:37:00 | 日記
昨日分解注油した時計ユニットに通電を掛けた状態で放置プレイ。。。

今日の朝の段階で遅れ等の症状も出ず。。。

大体AM8:10分過ぎを指して、時刻は概ね合ってました。。。(笑)

正常動作確認が出来たので再びユニットパネルに時計ユニットをセット。。。



今度は文字盤も装着して時計に再度通電を掛けて8時間程度動作を見ます。。。

その間に修理済の速度計をウチのW126に接続して実車試験を行います。


実車接続でパルス変調の微調整を行い、実車に装着されているGPS速度計で40km/h〜50km/hの域を概ね合わせて完了❗️🤗


速度計の調整を終えて戻って来た段階で時計の指示時間を確認。。。


オイラの携帯📱の時刻と合っていたので合格って事で明日の便で大阪府に向けて速度計と共にお帰りです。。。

ふと雑感を語りますか。。。

思えば約16年前にW124がブームだった頃、色々な改造やカスタマイズが流行したっけ。。。
ヤフオクではピカピカさせる装飾品やら社外のヘッドライトやテールランプAssy。。。

500Eに至ってはAMGやBRABUS、ロリンザーのパチモノ。。。
更にはAMGやBRABUSのコピーROM。。。
専門を謳うショップではROM交換でパワーアップなどとユーザーを騙してウン十万円でコピー擬きのROMを売りつける。。。
エンジンがどノーマルでエンジンコントロールを司るROMだけを交換して何故にパワーアップ❓❓
素人さんは4サイクルエンジンの基本さえも分かっていないから最高の獲物だったわな。。。

ユーザーは色々な社外パーツを手に入れて自分の車が速くなったと勘違いして300km/hメーターに換装する人が多かったですな。。。(笑)
だけど実際にはノーマル状態のメーター読みで250km/hリミットだった筈だが意味不明なROM交換でその250km/hも出ないタマが多かった。。。😂

更に言うとメーターの文字盤をノーマルの260km/hから300km/hスケールのモノに交換すると同時に速度計基盤側で設定が必要になって来る訳だ❗️
つまり速度計の進角調整を要す。。。
そうしないと文字盤のスケール変更で実際の速度指示値よりも速い速度を指針してしまう。

当時、多くのショップや中古車屋ではそんな設定など行っていない事が多く大抵は文字盤だけ300km/hスケールになっている個体が続出したなあ。。。😂

で、、、酷いのはユーザー車検で陸事持込の時に40km/hの指示誤差が許容を遥かに超えて車検落ち。。。
其処で初めて速度計のインチキ仕事に気付いたって話もあったっけ。。。
現在みたいにGPS速度計付きレーダーが普及してない時代だったから車屋のインチキに気付くまで時間が掛かった訳だ。。。😝

W124ブームが去って、ユーザーが淘汰され生き残った毒車のタマを新たに購入する変態さんが現在になってそうやって弄られたタマに遭遇してウチに相談されるケースが実に多い。。。😓

コトに500Eに関しては外観や機関系はノーマルでCPが凄まじく劣化している上にROMが変更してあってひたすら燃料リッチ何てタマも実際に多い。。。😖
エンジンマネジメントコントロール用のモジュール類も既に30年選手。。。
過去に弄られたタマは既に制御バランスを崩した上に経年劣化したモジュールユニットによるハードなのだからエンジン不調が出ても何ら不思議は無いわな。。。

まあ、ブームの時代に無茶苦茶な弄り方をされた挙句にショップの類や専門店を謳う馬鹿な車屋の餌食になったタマも未だ多く現存するらしいので暫くはオイラの仕事も多忙を極めそうである。。。