穏やかな天気に誘われて、湯河原散策に出かけました。
前から気になっていた奥湯河原。町立美術館を横目で見ながら車を走らせたことが何度もありますから、今日の第一目的地は町立湯河原美術館。珍しく事前準備ゼロで行ったのですが、楽しかった~
廃業した旅館をリノベーションした美術館です。建物の昭和レトロっぽさがと手のかかった日本庭園がうまく生かされていて、いい活用法だと思いました。
文藝春秋の表紙画でなじみのあった平松礼二館がありました。文藝春秋の表紙印刷はなかなか丁寧なものだと思っていましたが、実物とは天地雲泥の差でした。斬新な日本画への挑戦が高齢になっても続いていることにも感動しました。(写真撮影禁止)
特筆すべきこともありました。付設の庭園の趣が格別だったのです。
フランスジベルニーのモネの庭。平松画伯に贈られたそこのスイレンの苗がこの庭で根付いています。小さな芽が見えましたよ。
水琴窟や古びた灯篭もありました。
湯河原を訪れたのは1月10日ですが、早咲きの寒桜(でしょうか?)こんなに咲いていました。モネのスイレンの上に枝を伸ばしていました。
少し歩いてみました。湯河原町も小京都の名があるのですが(京都仙洞御所の庭砂を湯河原から運んだといういわれですって)歴史のある温泉町の風情がなかなかでした。
浅草のおせんべいやさんが疎開して…今でも炭火焼きにこだわってます。
「ゑふや」という名前がすてきなきび餅やさん。
試食コーナー!
第2目的地 福泉寺。首大仏と聞いて「さてどんなもの?」とあまり期待もせずに行ってみました。
首大仏を発見した時にはちょっと声が出てしまいました。
お寺のたたずまいにもびっくり。茅葺の屋根が湯河原の山々をバックにくっきりとして、歴史を感じました。
境内には小さな魅力的な仏像もいくつもありました。
でも、何といっても首大仏でしょう。陶器製だそうです。名古屋城主が母の弔いのために作った釈迦像で300年以上前のものとのことでした。お宝は思いがけないところにひっそりといるものだと感心しました。