脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

ハルシオンとヒメジョオン

2017年05月11日 | 正常から認知症への移り変わり

散歩をしているとよく似た花が咲いています。
ハルシオン?ヒメジョオン?

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気になってネットで検索したら、いろいろ細かく書いてありましたが
「これさえ知っておけば、違いがわかる」ことが判明しました。
   ・ハルシオンは茎が空洞。葉が茎を抱くようにつく。つぼみが下向き。

   ・ヒメジョオンは茎の髄が詰まっている。葉は基部だけで茎につく。
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簡単ですね。

ただこれではあくまでも、左脳主体の知識として知っているというだけの状態にしかすぎません。
生活していくうえで、役に立たせるには、実際にその知識を使ってみることが必要です。実体験にまさるものはありません。
その過程で、成功しても失敗しても前頭葉が初めて納得できるのです。
そうすると、それから後はその知識が、ただ知っているというだけではなく実際に役立ち始める・・・

認知症でも同じことです。
知識として知るだけでなく、実態に当てはめて納得できるかどうか。
その手間というか実践が必要です。

認知症に関して言えば

    ・高齢者が
    ・何らかのきっかけから、何もしない生活に入って
    ・だんだん生活上にトラブルが出てくる
    ・通常言われる認知症の症状を出すまでには数年かかる。

当てはめてみてください。本当にこのタイプの認知症がほとんどです。
アルツハイマー型認知症とかアルツハイマー病(晩発型)といわれるものですが、生活習慣病そのものです。
「アルツハイマー型認知症 発症のメカニズム」にも目を通してください。

今日の散歩で道端のハルシオン?ヒメジョオン?と思われる草をちょっともらって観察しました。納得できました!簡単でした。
ハルシオン(春紫苑)                
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茎が空洞

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葉のつき方は茎を包む 

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ヒメジョオン(姫女苑)

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茎が詰まっている

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葉の付き方は基部だけ                             2012_0525_173800p1000041

(以下は続編です)

ビギナーズラックってあるんですね。ハルシオンとヒメジョオンのことです。
ハルシオンとヒメジョオンの差を表にしておきました。

Photo

ネットで検索して、近所でハルシオンとヒメジョオンを採集してみたら、いわれたとおりだったので「区別は簡単!」と気楽に構え、ブログにもそう書きました。
な、なんと。散歩の途中でちょっと摘んでみるとこんなことが!

つぼみ 垂れてます                 葉のつき方 基部が巻いてます
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それならば、ハルシオン。だとすると茎は空洞のはず・・・ところが
茎のアップ しっかりと詰まってます!

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困った時のネット検索。

ハルシオンとヒメジョオンは、近接種なので交雑が起こりやすいのだそうです。
それで、中途半端なものはいくらでも見られるとのこと。

安心しました。
その後はこの逆がないかと、ときどき採集していますが、今日アップしたタイプしか発見できていません(笑)
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認知症は、このように交雑はしませんが、知っておいた方がいいこともあります。高齢者が、例えば脳卒中で半身に大きな後遺症を残したとします。たとえ車イスになったとしてもそれは認知症ではありません。脳全体が機能低下を起こしてないからです。

その後の生活が、何もしない「ナイナイ尽くしの単調な生活」に入っていくと、半年もすると、全体的に元気がなくなりそのうちに認知症らしい言動が起きてきます。そして次第に重症化していき「脳卒中を起こしたからボケても仕方がない」とか「血管性認知症になった」などといいます。

心臓発作でも、骨折でも、記憶障害でも、そのことをきっかけに自信を失い安静にし過ぎてしまって、脳の老化が加速されて認知症になってしまったにすぎないタイプがたくさんあります。
「困った症状が起きてきた」という観点からだけ見ていると、認知症の正体を見間違えることにつながります。 
逆に、病気やけが、もちろん後遺症が残ってもそのことに負けないで、その人らしくイキイキと生き続ける人たちがいます。その人たちは認知症とは無縁ですよね。

脳機能という視点を持つと、今起きている症状が 、何に起因するのかはっきりします。そして、もともとの病気やけがのための症状なら、それは治すことはできません。ところが、その後のナイナイ尽くしの生活のために引き起こされた症状なら、使える脳機能をしっかり使うことで改善することは可能なのです。


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