小布施町は、平成12年の山王島地区を皮切りに、各地区の認知症予防教室を毎年1教室ずつ立ち上げてきました。最近は各地区の10周年記念の集まりに参加させていただいています。
今年は林・中扇地区。
会が始まって最初の発言は「私たちの林・中扇の脳リフ教室(脳のリフレッシュ教室のことをこういいます)『ななくさの会』の特徴は、何ですか?」「それは、交流会の時の楽しい出し物じゃないですか。やってる人も楽しいし、見ている人も楽しいし」と答えながら、最初から型破りの出し物だったことを懐かしく思い出していました。
台本を用意して、ちょっとセリフや衣装にも凝り…というような演目を用意するには結束力が必要だということを先に言うべきだったかもと反芻していましたが、話題はどんどん進んでいきます。
集合写真を見てください。見事に笑顔!
認知症予防ということは、簡単にいってしまうと「脳をイキイキと使うこと」ということに尽きると思います。イキイキと使うには、脳の司令塔である前頭葉が自分らしく動いてないといけません。
もう一つ考えてみてください。楽しいことと苦しいことを並べてみるとどちらがよりイキイキするでしょうか?そうでしょう?楽しい時に決まってますね。
中年の男性が「親父やお袋にボケられたら困るから、心配かけたり、敢えて厳しい物言いをしたりしてるんです」と、笑いながらよく言います。「笑いながら」ですから、シビアに反論することもないのですが、私は必ず伝えるようにしています。
「脳は、楽しい時こそ活性化するのです。楽しくて、楽しくてその時間があっという間に過ぎて行ってしまうような時間こそ、脳がイキイキと活性化している。元気を失った脳は元気を取り戻すし、普通に元気なら若さを取り戻すことができるのですよ。心配したり怒られたりしてるときに、その時間があっという間に経ってしまったというようなことになるでしょうか!もっと親切にしてください」
もう一度写真を見てください。「ハイ笑顔で」と声かけしたのは一枚もありません。カメラを向けてさっと撮ることを繰り返しただけです。
全員が87歳!私のきき間違いかもと思ってしまいます(笑)
このお二人も80歳は優に超えているとか
こちらのサイドはまだ70代です。笑顔ではありませんが、この真剣な表情を見てください。眼が生きていますね
一番遠い場所に座っていた三人官女もチャーミングなこと。
脳が元気を失ってくると、表情がなくなるものです。この笑顔の写真のオンパレードは、この10周年記念のお茶会も楽しかったのでしょうが、基本的に脳の元気がきちんと維持されていることの表れです。
脳のリフレッシュ教室に皆勤したところで、月に一回。脳のリフレッシュ教室の狙いは、脳がイキイキし続けることができるような生活習慣を持ち続けるところにあります。中扇のH間さんをリーダーに、仲間を誘い合って脳が活性化する生活を実行していることが素晴らしいと思います。
かくしゃくヒント28―かくしゃくグループin小布施(2015年秋に伺ったときの情報をまとめてあります)
このお茶会では、翌日の講演会にも関わるため(次ブログで)遺影写真をテーマに盛り上がりました。皆さんは自分の年齢よりもより若く見えることに自信を持っていらっしゃるように強く感じましたよ。そのことは脳そのものが若々しいということに直結しています。
お一人ずつ、教室の感想も発表してくださいましたが、集うことの楽しさを表現された方が多かったことも印象的でした。これからも、このような生活を続けていってくださいね。お漬物やキャラブキ、くりの甘露煮やお菓子、収穫されたばかりの桃など。持ち寄りの豪華なお茶会でした。ごちそうさまでした。
フロク。翌日は講演会でしたが、小布施駅までお見送りに来てくださった皆さんたち。またもや笑顔が輝いています。