脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

4月の右脳訓練ー桜づくし

2017年04月30日 | 私の右脳ライフ

4月も晦日になりました。
伊豆高原の今年のサクラは、ほんとに遅かったのです。例年なら3月末には満開なのですが、今年はなんと 4月10日過ぎ。
近所にソメイヨシノの並木があります。その中に御衣黄が2本。緑からピンクに移り変わるサクラです。

牧野富太郎が命名し好んだといわれる稚木(わかき)のサクラ。2年目から花が咲くこのサクラ、なんと我が家にあります。昔、高知の牧野富太郎植物園で苗を買い求めて飛行機で連れて帰りました。可憐です。

可憐といえば、天城コメザクラ。今年は西伊豆仁科峠に行ってみました。
淡い新緑との対比がかわいい。

伊豆半島はサクラがほんとに多いです。サクラの「サ」は「神さま」「クラ」は「座」の意味と聞きました。
花が咲けば、伊豆半島の山々にはこんなにもサクラの木があったのかと毎年驚かされるほどです。中でもコメザクラは霞のようにはかない風情を醸し出します。
うまく写真に写せませんが、どこを見ても見事な「遠山桜」が迫ってきます。川奈ホテルから小室山方向。

学生時代の友人たちと、高尾にある多摩森林科学園のサクラ保存林に行ったのは3月終わりでした。
研究員の方から教えていただきましたので、今年はサクラの知識が増えました。
ヤマザクラが本州の大部分、オオヤマザクラが本州高地と北海道をカバーします。エドヒガンは北海道や房総・紀伊半島を除き、本州のほとんどに分布します。つまりこの2種で沖縄を除く日本はサクラにおおわれることになるのです。沖縄はカンヒザクラです。
サクラの分布がきれいに日本の位置と一致している地図を見せていただいたときには、心が震えました。
伊豆半島でポピュラーなオオシマザクラは、伊豆大島、伊豆半島、房総半島南部ととても限局的な分布ということを知りました。火山島である伊豆大島が原産のため、過酷な状況で生き延びるためにとにかく成長を早くさせ、交配も行われやすくして種を残す道を選びました。世代交代を早めるこの手段は突然変異も起こりやすくなるそうで、その結果ソメイヨシノに見られるように多くの園芸品種を生むことにもなったのです。
さくらの里のオオシマサクラ

オオシマザクラの見分け方。花と葉が同時に出る。葉の色は明るい緑色。葉の蜜腺は左右がずれる。葉の裏に毛がない。

2~3年まえだったでしょうか、伊豆高原桜のトンネルの花が極端に少ない年がありました。
「もう寿命がきてる」とか「メジロが蕾を食べちゃった」「テングス病」とか耳にしましたが、真相はちょっと違うかも。
もともとサクラの花芽は前年の夏にでき、秋に休眠。低温の時期を経ることで目覚めて(休眠打破)開花の準備が始まる。その後は積算温度により開花が始まるというメカニズムが働いているそうです。
桜が咲くには春の暖かさも必要ですが、冬の寒さも必須だということは知りませんでした。ヒートアイランド現象で、サクラの開花が狂い気味なのはニュースでも耳にしますね。
伊豆半島の早咲き桜のひとつ。城ケ崎サクラ。海をバックに早春に咲きます。

オーソドックスにさくらの里のシダレザクラ。
「自然の植物たちは、太陽を求めて上へ上へと延びていきます。『枝垂れる』なんてことはあり得ません。人間が作ったものに決まってます」多摩森林科学園の方のお話です、全くそうですねえ…でも、枝垂桜のやさしい風情には心惹かれるものがあります。

サクラには青空が似合います。

都会のサクラ。六本木ミッドタウンのディスプレイ。

居間からとった桜並木。4月12日に写しました。例年より2週間遅れ。

今年もサクラを堪能しました!

 


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