脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

小布施町脳のリフレッシュ教室交流会Ⅰ

2010年03月07日 | かくしゃくヒント

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毎年、確実にレベルアップしてきています。
レベルアップの意味は
①皆さんの取り組み方が、積極的になった。(これは当たり前かもわかりません。だって最初は何をやったらいいのか???のところから始まったのですから)
②皆さんが、楽しもうという姿勢を見せてくれている。
③よりよいものをという工夫や意欲がはっきり感じられる。
④舞台・音響をはじめスタッフの準備が上手になった。

こうして並べたてるよりも、もっと象徴的なシーンからこの交流会は始まったのです。
時は2月26日(金)。開始予定時刻は1:30。

地区によっては、12時過ぎからもう会場入りしたところもあったのですが、みなさん楽しそうに集まってこられておしゃべりに花を咲かせながら、どことなく緊張感も感じられる、なかなかいいムードが漂っていました。
例年と違うのは、会場入り口にテレビが用意されていたこと!
というのも、当日はバンクーバーオリンピック女子フィギュアスケートフリー決勝、浅田真央選手の演技開始予定時刻が1:25。
林所長は「どうしたものか?」とちょっと考えている様子でしたが、キムヨナ選手の演技が始まると、誰かが声をかけて注意を引いたわけではないのに、ほんとに自然に会場の皆さんの耳目がテレビに移っていったのです。2010_0226_132300p1000021

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私はこのシーンに感動していました。
この脳のリフレッシュ教室が一番の目標としていることは、脳の健康を保てるような生活習慣を確立していっていただくところにあります。
オリンピックに関心を持ち、積極的にその試合結果に興味をもつことができる方たち。そしてその結果を「残念」「でも真央ちゃんよくやったよね」「キムヨナはすごかった!」などと興奮しながら語り合う皆さん。それでいながら、交流会開始ということで、すぐに気持ちを切り替えてくださった皆さん。
素晴らしい前頭葉の手綱さばきです!
こういう生活習慣が脳の健康のためには必要不可欠なのです!

交流会が進んでいくにつれて、舞台の楽しさはもちろんのこと、観客の皆さんの様子が去年にましてイキイキとしているのです。歌声も笑い声も大きく楽しげでした。Top1

その様子をプログラムに書き込んであります。

観客ぶりが素晴らしい。
舞台とともに楽しんでいる。

拍手のタイミング
一緒に歌う
ノリが絶妙

「継続は力なり」
交流会を続ける中で、皆さんの生き方が少しずつ変わってきているように感じたのは私だけだったでしょうか?
上手にやることでもなく、感心されることでもなく、第二の人生は私が私らしく楽しむことができる人が勝ちなのです。

私が私らしくと書きましたが、楽しむときには大勢の仲間と一緒の方がより効果的なのは当然です。

趣向を凝らした出し物が多かった今回の交流会で、地味目にまとめていたのが働き者の地区として有名な大島地区。2010_0226_145700p1000047_2

「いいとし重ねていこう いつまでも」とプログラムにありました。
出し物は皆さんの合唱(草津節とももたろうさん)でした。

緊張気味に壇上に並ばれた皆さんが堂々としていて素敵でしたよ。違った環境の中に自分を置いて、できればそれを楽しむということも十分に脳を刺激しますから。
それに、皆さんの歌声には力がありましたし、お若い方も参加され、地区でこの教室を育てていっている様子がうかがわれました。
交流会に参加することで、お互いに取り入れやすいことは取り入れながら、一層の脳活性化を図っていただけたらと思いました。その時のキーワードは「楽しむ」ですよ。

ギター伴奏がついた他地区に、「出張伴奏を」とお願いしました。そのような形で各地区の教室の交流が始まるのが次のステップだと考えますが、前提として地区の中の人材を生かしつつ教室を楽しむという姿勢が第一に大切なのです。それが感じられる大島地区の発表でした。

そしてもう一言。会場入り口に素敵な盆栽が飾られていました。
出品者として大島地区の方のお名前がありました。こういう形での教室育成だってありますね。
盆栽は見事に咲き誇っていました。ボケの花でした(笑)


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